引き続き、昨年末に行われた「北陽ミ術館」OPENの様子についてお届けします。 様々な形でこの、おとどけアートに関わり 学芸員として各自が出来ることをやってくれているのが子ども達。 来客者である大人に作品の場所を教えたり、説明したり。 最初は、子ども達にできるのかどうか不安だったりしましたが、 みんな、思った以上にできるもんなんですね。 「仕事」として責任を持って行動してもらうこともいいんですが、 その場にいて、「できるからやるよ」って感じの自然な状況もまた、 いいもんだなと、思いました。 ミ術館の中で、行ったイベントがあります。 おとどけアートスタッフとして来てくれていた 新藤さん(フリースクールの先生)によるトロンボーンの演奏。 これ、最初からお願いしていたわけではなく、 当日演奏練習があって、たまたまトロンボーンを持ってきていたので 頼んで見たところ快諾。 腕前は子ども曰く「普通にうまいね。」 これがまたやばい。 彼、全道チャンピオンなんですよ。 子ども達はそれを知っているし、よく見ているので 普通に見ているんですが、 大人たちは驚き、感嘆。 けん玉を投げて、空中でぐるぐる回して、 十時のところをキャッチして球を突き刺す。 見たいな、見ないと全然わからないようなスゴ技を披露。 いろんな子がいますね。 ちなみに、面白かったのが この急きょ決まったお披露目会前の楽屋。 トロンボーンが吹き荒れ、けん玉が飛び回る。 何という光景! 笑えます。 練習の甲斐あって、大盛況。 と、 よく見ると奥に座っているあの人! 佐藤隆之さんが多忙の中駆けつけてくれました。 佐藤さんの活動はこちらでご覧いただけます ↓ 子ども達もみんな覚えていて、 会が終わるとすぐに「さとーさーん!」と行列。 初めて見た大人たちからざわめき。 ビックリするぐらい作品が繊細ですからね。 そんなサプライズもありながらの北陽ミ術館。 メインの活動は、「見立て」なんですが、 この活動の大事なことは「それ」をすること、ではないんですね。 「夢中になる」ということ、がとても大事なんだと。 子ども達が、そしてそこに集まる大人たちが、 活動を通じて夢中になる。 学芸員の仕事に夢中になる。 見立てをして夢中になる。 それは、意志とか精神力とかじゃなくて、 純粋な楽しさや好奇心が呼び起こすものなんですよね。 その世界を一緒に作り出す。 その入り口がこの「北陽ミ術館」なんですよね。 きっと。 さあ、8月から続いてきた「北陽ミ術館」ブログも次回が最後。 お楽しみに。 #
by sair_ais_programs
| 2015-01-07 10:31
| おとどけ/北陽/加賀城匡貴
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おとどけアートファンのみなさん明けましておめでとうございます。
一月というのはいつもあっという間にやってきて、あっという間に過ぎてゆく月。 2015年はどんな年になるのか、楽しみですね。 気を引き締めてまた一年がんばりましょう! さて、昨年末に無事終了した「北陽ミ術館」の活動。 年が明けてしまいましたが、開館当日(12月6日)の様子をぜひご覧ください。 まだ雪が降っていなかった12月6日、晴天に恵まれて 「北陽ミ術館」の看板が光り輝いています。 実は看板以外にも、「北陽ミ術館OPENの旗」、「北陽小」のマークにも変化が! そして、10時の開館に向けて準備は万端。 さあ、みんないらっしゃい! OPENすると同時に、ドンドンとお客さんがやってきます。 出足は好調。 「いらっしゃいませー」と、お客さんに案内をするのは ミ術館の学芸員である子どもたちです。 思っていたより、結構ちゃんと接客で来ていたのは驚き。 やりたい子はやるし、出来る子はできる。 ちゃんとミ術館の説明をして、ミ術館の順路が書かれたマップを手渡します。 北陽小学校の児童や保護者、近隣住民や市内からたくさんの人がやってきます。 北陽ミ術館の中身について説明。 ① 全333作品 こんな風に、 子ども達が見つけ、タイトル&ストーリを考え、キャプションが貼られたものが 校内に約150作品生展示されています。 これは「漢字の二」。 全作品コンプリートを狙う子どもたちも多数。 「見つけたー!」がメインになっていて、作品自体はどうでもよくなっている そんな子どもたちもいました。 しっかり作品を見たい、そんな方にはやはり「学芸員」が頑張ります。 ジワーっと心に響きますね。 作品の半分は、「北陽小学校の校区内」「渥美湯さん」「白楊小学校」で撮影されたもの。 写真とキャプションで一挙に展示しております。 ② 顔ハメ看板 体育館に行くと、見立て作品の顔ハメ看板が待っています。 記念にパシャリ! ③ ミ・カフェ 怪しい電灯が光放つ「ミ・カフェ」で一息。 ミ・カフェだけにメニューも「ミ縛り」。 ここでまったり、一息つく感じです。 なんたって、全部で333作品ですから。 みんな作品をいくつか見てから気付きます。 「あっ、このペースだと全部見れない・・」 ドンドンと人がやってくる、北陽ミ術館。 賑わいの中、午前10時から午後4時時までの6時間の中で起きた 様々なイベントや出来事を次回ご案内します。 つづく #
by sair_ais_programs
| 2015-01-05 18:02
| おとどけ/北陽/加賀城匡貴
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12/20~12/26 (北区・札幌サンプラザ) #
by sair_ais_programs
| 2014-12-19 21:22
| おとどけ/北陽/加賀城匡貴
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11月25日(火)苫小牧市拓進小学校にアーティスト・藤沢レオ参上!
拓進小は苫小牧で一番新しい小学校。 そんな新しい小学校の記念になるような作品…拓進モニュメントを作ります。 今日、使うのは… 木、ダボ、毛糸やモールです。 木は… 木の生えていない拓進小学校に、森のように大きな木がたくさん生えた美園小学校から分けてもらった間伐材です。 まずは、好きな木を選んで磨きます。 紙やすりで磨きます。 ギザギザしているところやトゲトゲしているところを、手で優しく触って確認しながら磨きます。 木には、ナゾの穴が空いています。 同じ大きさの穴がいくつか空いています。 この穴にダボという木の棒を差し込むと… なんと!木と木が合体! 木をどんなふうに合体させるか考えながら、 毛糸やモールを使って、飾りつけます。 いろんなモニュメントが出来ました。 今日は、一人ひとりのモニュメントでしたが、次回、モニュメント同士を合体させて、さらに大きなモニュメントにしていきます。 「木を紙やすりで磨くのが面白かった!」「ふだんできない経験ができた」「毛糸とかモールでデコったりするのが楽しかった」「飾りつけをもっとやりたい!」 と、みんな楽しそうでした。 次回は、樽前小学校に戻り拠点での活動を紹介します!!! ぜひお楽しみに!!! #
by sair_ais_programs
| 2014-12-19 20:21
| トヨタ/苫小牧/藤沢レオ
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子ども達にチラシを配ります。 入口でも子どもたちに声掛け。 さて、休み時間。 各部に分かれて子どもたちが制作を行いました。 これは見立てからゆるきゃらを作っているところですね。 どんなミタテが行われていたのか、一目でわかります。 完成!! それを壁に貼り付けます。 低学年の生徒と高学年の生徒が一緒になって活動をしていると、 なんか見ていておもしろいですね。 大人から見れば、小学生は全員子どもなんだけれど、 でも、1年生と6年生はぜんぜん違う。 1年生のできない事を6年生はたくさんできる。 でも、1年生の頃に出来たことが6年生になると出来なくなり、 大人になるともっとできなくなる、ということもあります。 それが何か分かりますか? 正に、その「何か」なんですよね。 大人になってできなくなってきたこと。 多分、いろいろとあると思うんですが それは、「素直である」、だと思うんです。 1年生2年生の子達は、 我々よりもずっと「好奇心」に対して素直で そこには理由はないんですね。 「~のため」なんて考えていない。 自分自身の中に生まれた「面白そう」という感情に すぐに乗っかることができる。 自分が聞きたいことを自分が聞きたいときに聞いて、 話したいことを話したいときに話す。 だから、一度に5人6人ドンドン話しかけてくる。 いわゆる、世間でいう所の「わしゃ、聖徳太子か!」状態。 ほんと無茶苦茶ですよ。 でも、それだから面白い。 たまらなく面白い。 もちろん、そのすべてが面白いというわけではないけれど そういった「これ、どう!?」っていう 混じりけのない素直な良さがあるんですよね。 特に何かを意図しているわけでもなく、 ただ個人が思う「面白い」がこうやって 出会う人を楽しませてくれる。 そして、それがいつの間にか人に伝わってゆき 何が面白いのかわからないけれど なんか、居心地が良くていい雰囲気になる。 「〇〇をやります!」と誰が頼んだわけでもなく、 勝手に遊び始める。 受け手としては、 「何じゃそりゃ?」という感じなんだけれど でも、なんかいつの間にか面白さにひき込まれてゆく。 (写真は鉄板の子どもでも出来る簡単算数、 恒河沙 アーティストがやってくることで、 そんな場所が生まれ、そこに人があつまってくる。 おとどけアートはそんな状況を目指しているんですね。 それがどうした? それがなんの役に立つ? なんの意味がある? 目的は? といわれると、 「なんか楽しいじゃないですか?」 と、答える。 その場所では、 新しい人と出会う、友だちと通う、 何かを作る、表現する、 問題が起きる、ケンカする、 怒る、怒られる、 ご飯を一緒に食べる、 色々な事が行われてゆく。 1人では起こりえなかったことが 人が集まることによって、どんどん生まれてゆく。 それが、この活動のすべてではないでしょうか。 大人になると、 空気を読む、雰囲気を察する、 相手の状況を見る、自分の立場を理解する、 色々と世の中に出て人と出会って社会の一員になってゆくと 常識というルールを身に付けてゆきます。 みんなで守ることでより良い社会を維持することができる。 ただ、 その社会が変化していった時、 枠組みが行き詰った時、 新たな枠を創造し、時にぶっ壊すことができるのは、 その中にある総意じゃなく、抜きんでた個性なんじゃないのかな。 そう、思うんです。 色々考えさせれますね。 まあ、長々と書きましたが、 8月20日から始まった活動が12月6日に「北陽ミ術館」として発表されます。 次回、その様子を公開。 乞うご期待! #
by sair_ais_programs
| 2014-12-13 17:26
| おとどけ/北陽/加賀城匡貴
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
by sair_ais_programs
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