栄東小学校の校長先生は、かつて美術の専門科目の先生でした。おとどけアートの小町谷さん、スタッフ陣にも積極的な提案をしていただくなか、「この学校が廃校になったら、滞在型アートセンターにしたいな」なんていう大胆発言も時折聞かれます。
この日は、3年生の図工の鑑賞を校長先生が担当する時間にお邪魔させていただきました。
採り上げられた絵はルソーの「眠るジプシー女」とシャガールの「私と村」の2枚。
「さぁ、何が描かれているかな?」
大人が見ても不思議の多い絵に、子どもの感性が向かっていきます。
一つの絵にも無限の見方、感じ方があるのだと思わされました。
「学校の勉強という面では、人の話を『聞くこと』が上手な子、『書くこと』が上手な子が良い成績をとれます。でも視覚的なものが得意な子もいるのです。そういう子にはこういう時間にどんどん発言してもらいたい。例えばさっき面白い見方を言っていたあの子なんかは…」
生徒一人ひとりの性格や得意なことを知っている校長先生に驚きです。
近頃は美術や音楽の時間は減らされる傾向にありますが、どんなものでしょうか?