【おとどけアート 札幌市立本町小学校×中島佑太】最終日前編:井戸の中から見える空
札幌市立本町小学校でのおとどけアート九日目。

実は本日が、今回の中島さんの滞在最終日なんです。

朝、学校に行くと何人かの子ども達から、開口一番
「アートはいつできるの?」「完成したの?」
と質問されました。

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これまで毎日関わっていて今更何か作品的なものが出来上がると思っていたんだ!と逆に驚かされた部分もありましたが、「アーティスト(芸術家)が学校にやってくるということ=何か作品を作る」というイメージを多くの子どもたちや先生が抱いていたことは間違いありません。

本ブログでも繰り返し説明していますが、今回中島さんの活動は、いわゆる美術作品や音楽作品を目に見える形で作り上げて行くことをゴールとして設定しませんでした。その代わり、子ども達や先生、あるいは地域の方々との出会いと交流を通じて発見したことを話し合ったり、確認し合ったりということを積み上げると言うことだけを決めてスタートしています。

そもそも中島さんは、絵画、彫刻、音楽、パフォーマンスといった多くの人が芸術に対して思い描く表現を展開するタイプのアーティストではありません。様々な手法を用いて自分以外の誰かとの対話やコミュニケーションによって活動テーマを導き出したり、学校、幼稚園、団地など特定のコミュニティの中で表現をする状況そのものをいちから立ち上げていくタイプのアーティストでありますから、今回の設定はある意味必然でもあり、そうした活動の中でもあえて「何もしない。」「具体的なアクションは起こさない。」ということでいうと挑戦でもあったといえます。

中島佑太ホームページ



さて、話を戻してこの「アートはいつできるの?」「完成したの?」という問いを前提に最終日の活動を通して今回の取り組みを学校での活動以外の取り組みも含めて前編・後編の二回にわたって振り返ってみたいと思います。


まずこの前編で触れてみたいのは、「井戸端会議」で中島さんが試そうとしたこと。
空き教室の真ん中に無造作に置かれた井戸があるだけの状況である通称「井戸の部屋」には、毎日入れ替わり立ち替わり様々な子どもたちや先生が足を運んでいました。

登下校に挨拶だけしにくる子もいれば、授業と授業の合間に顔を出しにくる子、休み時間に常連のように通ってくる子もいます。
子どもたちとの会話は、学校での出来事、友達のこと、先生のこと、家庭事情などなど。

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特に、外国籍の親を持つ子どもたちの存在やエピソードは、私たちにとって大変興味深く、でも本町小学校では当たり前のように受け入れられていることに驚きました。
外国人労働者の受け入れに向けた法改正で揺れる昨今、近い将来加速するであろう異文化の人たちとの共生と、未来のあるべき社会のモデルのような(縮図のような?)学校の姿が浮かび上がってきました。

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また一方で、休み時間に子ども達とアーティストが戯れる様子を覗きたり、空いた時間を見つけてお話をしにきてことをくれる先生もいます。

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多種多様な背景を持つ子どもたちの存在。
ともすれば不安定な状態に陥ってもおかしくない現代の学校事情の中で、押さえつけ排除するのではなく、翻弄されながらも、理解できなくても、その不可解な存在を受け止めていく。
その姿勢は、制度やシステムではなし得ない、個々の先生方の裁量によって獲得した寛容性の現れであると感じました。
あ〜、だからアーティストも違和感なく受け入れられ、今回のような取り組みも拒絶されることなく日常の一部になり得るのだと、先生方との対話の中で納得することが多くありました。


最終日の放課後。
とある先生からのリクエストもあり、井戸の部屋で中島さんのこれまでの活動と今回の活動を共有する機会を作りました。
任意での参加でしたが、半分以上の先生が参加してくれました。

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活動の解説に加えてちょっとしたワークショプも交えた約1時間ほどの交流は、先生方にどのように受け止められたのでしょうか。
こうした機会を持ちたいと考え要望してくれた先生がいたこと、興味を持って理解しようとして集まってくれた先生方の行動に、多少なりとも報われる思いがあったことは間違いありません。

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井戸端会議というシチュエーションにおける対話やコミュニケーションの先に心揺さぶる「何か」が見えてくるかもしれない。
でも結果的に何も見えないし、何も起きないかもしれない、、、、。

そんな期待と不安が交差する状況任せの取り組みにおいて見えてきた「何か」は、普段の学校生活という子ども達や先生、そしてアーティスト本人の日常ではあまり意識することのない「別な世界の存在」「異文化」というものに意識的になること、「すきま」「余白」「余暇」といった本来あるはずで見過ごされているものを発見すること、そうした多種多様な存在の受け皿となっている日常そのものが、実は特別であることに気づくということだったのかもしれません。

先日のブログ記事でも紹介した「井の中の蛙、大海を知らず」のエピソード。
このことわざにの続きに「されど空の深さ(青さ)を知る」という言葉があります。
学校や子どもの社会は、一般社会と隔絶した状況であると言われることがあります。
でも実はそこから見える空には、様々な色やグラデーションがあって、それも世界の見え方の一つであること。
しかもその空は世界とつながっていて、そこからは見えない世界を想像すること。
井戸端会議とはそのようなことを訪れた人たちと確認する場所だったようにも感じています。

下校時間に井戸の部屋を訪れた常連さんの男の子。
彼は、活動開始当初から中島君に興味を示して、足繁く井戸の部屋にやってきては、家族のことや、趣味のことなど、自分のことをとにかく話してくれました。

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井戸の部屋に世界地図や地球儀を置いたのは、他でもなく彼の存在があったからでした。
そんな彼に最後に聞かれました。

「結局(作品は)完成しなかったの?」

こちらからも聞き返しました。

「何か物を作ったわけではないよね。じゃあ何が出来上がったと思う?」

その子は少し悩んで、

「友情?」

と、ちょっと恥ずかしそうに答えました。

その後、彼は最終日に初めて中島さんと一緒に下校しました。
彼の中で漠然と何かが完成する、出来上がると思っていた「アート」なるものは、中島さんと過ごす時間や空間という特別な日常と相待ってどのように刻まれていくのでしょうか。


後編に続きます。


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# by sair_ais_programs | 2018-12-12 15:48 | おとどけ/本町小/中島佑太 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/22 シーサーに関する質疑応答
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さて、始まりました。第二回、「シーサーを作る前にシーサーを知ろう!」の会。
対象はひばりが丘小学校6年1組&2組の皆様。

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昨日の宿題だったシーサー調べ。中々いいのが集まってきましたよ。

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優しい感じのシーサー。

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陰影つけた本格的なシーサー。

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かわいいシーサー。

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説明的シーサー。

多種多様でいい感じですね。
で、みんなが調べたシーサーを前に、上ノさんが問いかけます。
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そもそもシーサーとは何ぞや?

色や大きさ、背中どうなっているのか、守り神?とか、
そういった細部のシーサー像を少しずつ具体的にしてゆきます。
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こうやって作る前に考えさせることで、
作品のイメージを土だけに練り込んでゆくわけですね。

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通常、小学校の図工では決まったセットを選んで、
作り方を読みながら(教えてもらいながら)手順に沿って作り、
最後の部分で少しアレンジを加える、というのが基本の流れとの事。

今回、子ども達が挑戦するのは「自分で作る」ことです。
それは正に、普段上ノさんが制作しているのと同じ流れ。

困ったら相談相手にはなりますが、自分で考え自分でアイディアを形にし、
思い描いたシーサーを作ってみようというのです。

できるのかな~?

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で、放課後。小分けされた粘土を使ってみんなでなんか作る時間です。

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ろくろを使って、各自が作りたいものを作っていきます。
主に、ミニ児の子どもたちがやってきているようです。

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みんなワイワイ言いながら粘土と格闘中。

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何が出来上がるのか分かりませんが、今日一日も過ぎ去ってゆきました。

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さて、翌週は6年生によるシーサー作り。どうなることやら、楽しみであります。
つづきます

コーディネーター/小林亮太郎

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# by sair_ais_programs | 2018-12-12 07:27 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/21 保護者の日 その2
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さて、本日は11月21日。今日も朝からお母さん方が粘土で器を制作中。

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2日間連続できたお母さんもいたり、お子さんを連れてきていたりと、
アトリエの中は賑やかですね。
みんなワイワイ言いながらも、自分の作品を頑張って作っていました。

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で、上ノさんも上ノさんで電動ろくろを使って器を制作。
これは、来月12月に予定している高校生とのお茶会!?で使用する器。


普通のではなくて「ぐにゃ!」っとしたのが狙いだとの事。



自然の「ぐにゃ!」を出すのがなかなか難しいようです。


それから、、、
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上ノさんが壁に何かを張り付けています。


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文章見たらwikiからまるまるコピペしてありましたが、まあいいでしょう!
オリジナルで絵を描いている子もいましたし、期限は明日。
さて、シーサーもどうなるのか。

つづきます
コーディネーター/小林亮太郎

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# by sair_ais_programs | 2018-12-12 07:12 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/20 保護者の日
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窓から強い日差しが差し込む、11月20日(火)が始まりました。

朝から続々とアトリエにやって来るのは、上ノ大作ニコニコ陶芸教室(仮)に参加の保護者の皆様です。
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20日と翌日の21日の2日間実施し、参加者は満員御礼の約40名。

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僕は教えませんが、みんな頑張って作りましょう」と上ノさん。
普段、ワークショップで誰かに作り方を教えるという経験がないのですが、
PTAのお母さんからお願いされたこともあって、今日に至ったのでした。

で、活躍するのが先日、本焼きした器 でございます。
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石灰透明、白マット、黒マット、黄セトの4種類の釉薬を塗ったもの。
かわいいこいつらは、今回の陶芸体験でこれらは色見本として活躍するのです。

で、簡単なあいさつの後、陶芸教室が始まります。
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大きく分けると「皿」「コップ」「自由形」の3グループ。

大まかな説明をした後には、各自で頑張ってもらいます。
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細かな質問には、時々答えたり答えられなかったりしましたが、
基本的には各自の自主性を重んじた進行となりました。

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中休みを挟んでの活動なので、自由に子ども達がやってきます。
大人が制作するのを子ども達がじっと見つめるという、普段の逆パターンですね。


で、本日はこれだけではありません。
来週月曜日、6年生約70名がシーサーを作るというので、その仕込みを行います。
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まずはみんなに上ノさんの作品紹介を行い、制作意欲を最大限まで盛り上げます。

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どんな風に作品に向き合っているのか、その姿勢を伝えることで
子ども達がこれから行なうシーサー制作に役立ててもらおうという狙いです。

そして、子ども達にはひとつ宿題。
明後日、22日までに「シーサーとは何か?」各自で調べてもらうことにします。
まず、何を作るのか、イメージをすることから創作活動が始まるのです。

さあ、どんなことになるのか、楽しみですね。
つづきます

コーディネーター/小林亮太郎

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# by sair_ais_programs | 2018-12-11 15:37 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/16 コウモリも冬眠するんですね。
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こちらは、上ノさんのアトリエ。もうそろそろで冬がやってきそうですね。
雪が降る前に小学校の活動に必要な物品を運んでしまいましょう。(この日は11月16日でした。)

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6月には大活躍だった穴窯も、静かに眠っているようです。
そして、こちら。

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これ、わかりますか?

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私、人生で初めてみました。コウモリです。

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冬眠に入りたてだったらしく、ちっさい手で「寝させてくれ~」ともぞもぞ動いていましたよ。
いやぁ、コウモリってこうやって見るとすごくめんこいんですね。


そして、小学校に戻ってきたらこんな時間。
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4時でこれぐらいの暗さ、子ども達は元気に遊んでいますが・・・

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と、思っていたらタフガイ上ノも子どもたちのサッカーに参戦。本当にタフな漢(おとこ)、上ノ大作。
タフですが、疲労はしっかり蓄積しているとのこと。

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で、アトリエから持ってきた楽焼用の窯制作グッズ。右奥の元窯室に運び込みます。

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よっこらせ、よっこらせと、地道に運び込みます。
こんな地味なひとつひとつが、まさに創作活動の醍醐味であります。

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すると、外で遊んでいた子供たちがやってきて
「一緒に運んでいい??」って、手伝ってくれました。

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遊びを仕事に、とはよく耳にしますが、子どもからすれば仕事を遊びに
って感じでおじさんたちがひーこら運んでいる道具をニコニコしながら手伝ってくれます。

そう、子どもたちにとってはなんでも遊びになりうるのです。

楽しい、という気持ちが人生をこんなに素敵にするのかと、
純粋な子供たちの走り回る姿を見て、大人が失ってしまったものが何なのか、
そんなことを考える間もなく荷物運び終了!! ありがとう!!

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昨日、本焼きを始めた食器達は今頃1200度の電気釜の中、土の塊から食器へと変化しているのでしょう。

週明け、どうなっているのかが楽しみです。
つづきます!

コーディネーター/小林亮太郎

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# by sair_ais_programs | 2018-12-09 16:57 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/15 釉薬の世界。
さて、先日電気釜で一発ヤキを入れてやった器を取り出してみましょう。
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おっ、割れてないな。いい感じですね。それでは取り出しましょう。

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これ陶芸家あるあるらしいんですけど、
普段、窯で1200度ぐらいで焼き物をしていると、100度ぐらいは既に「冷えている」ぐらいの感覚になるらしく、
ガンガン焼き物を取り出そうとするんですが、100度って熱いですからね。
アッチっち!とか言いながら、皿を取り出すことがよくあるようです。


で、素焼きが終わったら次は釉薬を塗るのです。
詳しくは↓の動画をご覧ください。



そうやっていると休み時間。子どもがやってきます。
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なんでこんなにみんな絵を描くのが好きなんですかね。
黒板は小学校でも魅力の一品なんでしょう、上ノさんの絵も上達しておりますね。

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釉薬に関しても興味津々。
小学校の面白さは、何かをするとすぐになんらかの反応があること。


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で、早速ですが本焼きの準備でございます。
電気釜はボタンを押すと勝手に調整してくれるので便利ですが、
普段、ガチの窯を使っている上ノさんからすると「えっ、これでいいの???」と、不安な様子。

☆上ノさんの窯はこちら



さあ、焼き上がりはどうなるのか、楽しみですね。

つづきます

コーディネーター/小林亮太郎

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# by sair_ais_programs | 2018-12-09 15:28 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/14 1日の長さが違うよ。
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小学校に通っていると、こんな感じで学校行事にぶつかることがあります。


そんな時には、参加したりしなかったりですが
子ども達に誘われたりもしていたので上ノさんは学習発表会を見学。
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今は演劇と共に演奏ってのもあるんですね。


で、そんな感じで行事があったりすると、
交流時間である中休みや昼休みがつぶれてしまい、
子ども達がアトリエにやって来る時間が少なくなることも多々あります。
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しかしながら、このおとどけアートは一定期間毎日通っているので、
時には子どもたちの様子を見るだけ、と言うこともしばしばあるわけです。

で、子ども達が勉強している間何しているかと言うと、
無駄話をしていることもありますが、基本的にはどんどん作業を進めております。
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これは、器に塗る釉薬(ゆうやく、うわぐすり)のチェックをしている所。
先日作った器、を素焼きして、その後本焼きの前に釉薬を付ける作業があるのです。

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そんなことやっているうちにあっという間に給食時間。
子ども達と一緒にご飯を食べて、

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休み時間になると子ども達が遊びに来て。

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で、作業に戻って。
少し集中し始めるとキーンコーンカーンコーンってすぐにチャイムが鳴ります。


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で、結構みんな帰り際にアトリエに寄ってくので、
大人気の黒板に少し仕掛けをしてみたり。

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枠を書いておくと、みんなその枠の中にちゃんと合わせて絵を描きます。

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そうしてると放課後、ミニ児童館の子ども達が遊びに来ます。
作品について話していたりすると、あっという間に17時ぐらい。

小学校の一日はスピード感がありますね。
こんな感じで、1日1日が過ぎ去ってゆくのです。

つづきます

コーディネーター/小林

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# by sair_ais_programs | 2018-12-09 11:57 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/13 太鼓を叩け!
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この「まるい」の、なんだかわかりますか?


ある人は「花瓶」といい、ある人は「壺」というこれ・・・

何だと思います?



答えは、、、こちらの映像をご覧ください。
(タイトルで太鼓を叩けって、書いてますが)

これは今年の6月に焼き立ての作品を見にお邪魔した時の動画でございます。
(youtube便利ですな! どんな音かも伝えられるし!)




こうやって上ノ作品をアトリエに置いておくと、
子ども達がサッカーボール片手に遊び始めます。(危なっかしい!)
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ボンボンボンって、いい音するんで大人気。

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「中、どうなってんだ~?」ってのぞく子がいたり。
みんな、好き勝手やってますね。

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おとどけアートの、中休み&昼休みの自由な交流、という「緩さ」。
これこそがこの活動の真骨頂だと思うのです。

この「緩さ」が担保されているからこそ
アーティストと子どもの関係性に無理な圧力が無いような気がします。


無理な圧力というのは「〇〇しなければならない」といった、条件が決まっている交流ですね。
その条件は大抵、企画者の意図(理想の結果を求めがち!)があったり
受け入れ側の希望が強すぎるといつの間にか、子ども達が空気読んで動かなくちゃならなくなります。

おとどけアートの場合には、(保護者、先生含む)各自が好きにやってきて、
好きな形でコミュニケーションをとってゆく。

これがアーティスト=転校生、としてその場に居られるという良さだと思いますし、
交流=「人と人とのコミュニケーション」の形は様々なので、
最初から「結果」を求めちゃうと窮屈になってしまうんですよね。

つづきます

コーディネーター/小林

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# by sair_ais_programs | 2018-12-08 18:07 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート×上ノ大作 ひばりが丘小学校】11/12 粘土の時間。
まずはこちらをご覧下さい。




さて、この日は11月12日。久しぶりの小学校です。
(前回来たのが10月9日ですから)

動画にもあるように、この日は一日粘土と格闘。
今月予定されている、上ノ大作×ひばりが丘小学校保護者 「ニコニコ陶芸教室」の準備ですね。

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こんな感じで、あっという間にお皿とコップが出来上がりました。
子ども達は下校時にやってきて、「すごーーい」と言って上ノさんの手さばきに見とれていましたよ。

つづきます

コーディネーター/小林

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# by sair_ais_programs | 2018-12-08 17:43 | おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 | Comments(0)
【おとどけアート 札幌市立本町小学校×中島佑太】それぞれの井戸、それぞれの世界


 札幌市立本町小学校でのおとどけアート八日目。


 この日は小学校滞在の最終日を間近に控え、これまでの活動を振り返りながら、残された時間の使い方を考える場面がしばしばありました。


 まずはいつもの”井戸端会議”のセッティングで、前日にスタッフ一同と鑑賞したイスラム映画についての感想を共有。作品の感想は勿論、ムスリムに関わる映画を鑑賞したことへの思いも語られ、最終的には今回のプロジェクトの根幹にあるアーティストの視点が垣間見えた”会議”となりました。
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 中島さんいわく、私たちはきっと広い世界の一部しか知ることができない。しかし、その一部だって確かに世界の一部ではあり、そんな一部たちが集まって広い世界を形成しているのではないか、と。今回鑑賞したムスリム映画を通して見えた世界も、中島さんにとってはそんな“一部の世界”のかたちの一つ。さらに、今回本町小学校の活動拠点に設置した井戸を糸口に考えれば、「井の中の蛙、大海を知らず」ということわざになぞらえ、たとえば井戸の中から見える円くトリミングされた空だって確かにひとつの空の在り方と言えるのではないかと。
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 給食を起点としてムスリム文化を学んだり、絵を描くことが好きで芸術家になりたいという子との対話を通して、絵を描くとはどういうことか、はたまた芸術とはなにかを再考したり…アーティストの目に映る世界は、本町小学校での子どもたちとの出会いによって、少しずつ変化していきました。同じようにアーティストも、日々の手紙や会話、体験の共有等を通して本町小学校のこどもたちと“日常”を共有しながらそこに内在する決まり事や慣習を明らかにし、それらに対する視点の変換を彼らの目の前で行うことで、彼らが見ている世界に少なからず影響を与えてきたはずです。
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 では、この2週間でこどもたちが中島さんの視点に触れながら見た世界は、どんなものだったのか。こどもたち自身、今すぐにその実態を把握することは難しいかも知れません。この先時間が経過して、彼らが広い世界について知っていくうちにどこかのタイミングで、そういえばこんなことがあったな…と思い出してくれればいいのだと、中島さんは言います。


 滞在終了を意識した“井戸端会議”がひととおり落ち着くと、「今日の休み時間も、みんな(井戸の部屋に)来るかな?」とつぶやく中島さん。本町小学校でのわずかな残り時間は、2週間で形成された“本町小学校での日常”を過ごすことに決めたようです。

 中休みには、Nさんと友だちが絵を描く道具を抱えて井戸の部屋を訪れました。
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 いつものように床に座り、絵を描きはじめる中島さんとNさんたち。こどもたちは画材の感触を確かめながら好奇心のままに使い方を開拓したり、何かを描いた紙をはさみで切り抜き始めたり、はたまた井戸端会議を開催したり…。いつものように、各自のやり方で時間を過ごします。


 ところで、中休みにこどもたちから情報を得て、本町小学校開校50周年のシンボルマークが校内公募されていることを知った中島さん。Nさんと友だちも案を提出したと聞き、こどもたちの授業時間にカリカリと描き始めました。
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  “転校生”も立派な学校の一員、校内公募への応募資格はあるはず!ということで、放課後にはこどもたちと同じように、職員室の先生のところまで提出しに行きました。


 給食の時間は、2年生の教室にお邪魔しました。近くの席でお弁当を持ってきていた子のお弁当の中身を確認しつつ、給食もしっかり写真に撮って記録に残します。
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 いつもどおりこどもたちと談笑しながら、ここでもやはり給食の時間の“日常”が過ぎていくのでした。


 昼休みは、ある先生が中島さんからのお手紙第5弾を読み「子供や先生の多様性について考えさせられました」と、井戸の部屋へ足を運んでくださいました。特定の科目で補助教員を務め、日々各教室を転々としているという先生。学校中のこどもと先生を教室外の視点から知る機会があるからこそ、学校の外部から来た中島さんが学校に通ってみてどんなことを考えるのか、関心を持ってくださっていたようです。
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 またこの日は一日を通し、上記の先生を含め複数の先生方との間で、手紙を通しての会話や交流が生まれました。先生方はスケジュール上なかなか空き時間をとることができないため、いつでも読める手紙はアーティストの視点を知るための便利な手がかりになっているとのこと。「本町小学校の皆さんへ」との宛名にあるとおり、手紙の読者がこどもたちだけではないことが明らかになりました。

 そして、Nさん以外にも「芸術家になりたい」という子との新たな出会いも!
シャイなためになかなか中島さんと話せずにいたものの、度々井戸の部屋の様子を見に来てくださっていた担任の先生に後押しされ、足を運んでみたとのこと。
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 中島さんの登校はあと一日ですが、まるでむこう数週間分のプロジェクトが繰り広げられそうな展開に。これももしかすると、いつまでも続くような錯覚を抱かせる“日常”がもたらした展開なのかもしれません。

 放課後は再びムスリム映画を鑑賞。
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 毎週木曜日に職員室へやってくる配達パン屋さんで買い物もし、先週に引き続き先生方の“日常”にも入り込む中島さんの姿が。
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 終わりに。初日にはかつて学習室Bと呼ばれていた場所に突如出現した井戸(らしき物体)を見つけ、その中から見える景色に湧きたっていた子どもたち。やがて「修理中 入らないで!」と書かれ入ることのできなくなった井戸の外で、見渡すと、世界をさまざまなかたちと収縮度で表した地図に囲まれていることに気づき始めました。彼らがこの先広い地球のどこかに立ってそれぞれの日常を過ごし、それぞれの世界を見るとき、彼らの中に眠っていた「あの時の井戸」や「あの時の地図」が呼び起こされる場面が、きっとあるかも知れません。
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# by sair_ais_programs | 2018-12-05 23:30 | おとどけ/本町小/中島佑太 | Comments(0)



小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
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おとどけ/本町小/中島佑太
おとどけ/西園小/永田壮一郎
おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作
2018年度AIS
天神山AS/澄川南小/ミカ
おとどけ/山の手小/川上りえ
おとどけ/有明小/東海林靖志
おとどけ/拓北小/まるみデパート
2017年度AIS
おとどけ/苗穂/進藤冬華
おとどけ/西岡/深澤孝史
おとどけ/月寒東/長谷川仁
おとどけ/鴻城/山崎阿弥
2016年度AIS
おとどけ/平岸高台/黒田大祐
おとどけ/栄東小/小町谷圭
おとどけ/星置東/永田壮一郎
2015年度AIS
おとどけ/山鼻/持田敦子
トヨタ/苫小牧/藤沢レオ
おとどけ/藻岩/藤木正則
おとどけ/元町/ダムダン・ライ
おとどけ/北陽・白楊/加賀城匡貴
2014年度AIS
おとどけ/北陽/風間天心
おとどけ/三里塚/加賀城匡貴
おとどけ/北陽/佐藤隆之
おとどけ/資生館/アサダワタル
2013年AIS
おとどけ/もみじの森小/小川智彦
おとどけ/富丘小/本田蒼風
おとどけ/石山東/トムスマ
2012年AIS
AIS/茨城・守谷/磯崎道佳
おとどけ/みどり小/山本耕一郎
おとどけ/あいの里西/冨田哲司
十勝/中札内/遠藤一郎
おとどけ/稲積/小助川裕康
2011年AIS
おとどけ/旭小/片岡翔
おとどけ/常盤小/富士翔太朗
2010年度AIS冬期
おとどけ/福住小/斉藤幹男
十勝/大樹小/荒川寿彦
おとどけ/清田小/長谷川仁
2010年AIS秋期
おとどけ/北小/東方悠平
おとどけ/屯田南小/今村育子
文化/厚内小/開発好明
十勝/北中小/タノタイガ
2009年度AIS
十勝/シンポジウム
おとどけ/幌西小/ルカローマ
おとどけ/太平小/高橋喜代史
十勝/北中小/平原慎太郎
十勝/東士狩小/wah
2008年度AIS
トヨタ/新光小/河田雅文
トヨタ/新陵東小/宝音&図布
札幌/シンポジウム
十勝/北中小/荒川寿彦
十勝/広陽小/anti-cool
十勝/佐倉小/ルカローマ
2007年AIS
十勝/岩井WS
十勝/途別小/祭太郎
トヨタ/有明小/石川直樹
トヨタ/山の手南小/野上裕之
十勝/北中音更小/ルカローマ
十勝/大正小/クニ&美佳
文化/大岸小/磯崎道佳
トヨタ/清田小/加賀城匡貴
2006年度AIS
十勝/花園小/杉浦圭太
文化/ニセコ小 /磯崎道佳
2005年AIS
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