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9月11日、最終日、はじまります。
今日は全学年の遠足です。 でも前日から天気が悪く、雨の予報です。 降りそうで、降らない。 目的地の星観緑地公園まで行くと途中で雨に降られるかもしれない、ということで、学校の隣の公園とグラウンドへの遠足(遠くない)になったようです。 ![]() 遠足なので中休みも昼休みもないし、お弁当の日だから給食もありません。 その代わり、子どもたちが遠足から帰ってきた五時間目の時間に、永田さんと何かするから体育館に集合ということを各学級に伝えてもらいました。 今週から練習していた『BLINK』を体育館で全校生徒と演奏してみようというのが、二週間の中で決まっていった最終日の計画です。 永田さん、この2週間を振り返って、前半1週間はとても長くて、後半1週間はあっという間だったそうです。「前半は子どもたちのカオスと向き合ってみて、後半からは合わせたり統制をとることを意識していたからかもしれない」とのこと。 セッティング。体育館の中心に円形に楽器を並べます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 子どもたちが入ってきます。 ![]() ![]() 全校集会の並び方で、みんなきっちりと体育館の中心に向かっています。 ![]() そういえば一昨日の会議で、先生方と、子どもと、それぞれに約束をしていました。 先生方には「最終日の演奏の場面で、最初は大人でしっかりと合わせるとこんなものができるっていうものを見せつけてほしい。だけど、徐々にそれぞれの先生方の判断で楽器を子どもに譲っていって欲しい。」と。 子どもたちには「先生方が演奏している楽器を途中で奪っていって欲しい」と。 同じことを別々に約束しました。 全校生徒と演奏、どうなるんでしょうか。 ![]() いよいよスタートです。 円形に並べられた楽器、真ん中に立つ永田さん。 先生たちの演奏がはじまって、子どもたちは真ん中の方を見つめて座っています。 でも徐々にそれが崩れていきます。 誰かが立ちはじめて、誰かが走りだします。 高学年の子たちが、口火を切って演奏しにいきます。円形の楽器を子どもたちが囲みます。 床をドンドンと蹴る子が出てきたり、ジャンプをしてみたり、音に合わせてハイタッチをするゲームもはじまりました。 ずっと座って聴いている子もいます。 中心がたくさん出てきたような、そんな光景でした。 「ドレミファソレシド」が基本の曲です。気づけば、それ以外にも色々な音やメロディが聞こえてきます。 2週間にわたって続いてきた今回のおとどけアート。 ブログも今日で最終回です。 永田さんがやっている音楽は「ポリフォニー」というものです。主たるメロディ、主人公がいる「ホモフォニー」に対して、異なるリズムとか異なるメロディが複数、同時に混在しているのが「ポリフォニー」。 2週間という短い期間ですが、そういう永田さんの音楽観ひいては社会観を含めて、やりたいことをその場その場で実行しながら駆け抜けてきました。 星置東小学校の人たちにとって、この出来事はどういうものとして意味づけられ、経験されたのでしょうか。 なお、この日の演奏のあと、職員室では、先生方でバンドを組もうという話が出てきているそうです。 星置東小では、まだまだつづく。 完 ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-14 20:10
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月10日、はじまります。
中休み、音楽室。 ![]() ドレミファソの五音のハンドベル。 ハンドベルを持ったスタッフと子どもで5つのグループを作ります。 ![]() ハンドベルを鳴らすのに合わせて、「ドー」とか「ファー」と言ってもらいます。 「レドミファソドファミ」を録ります。 ![]() 一人で「レドミファソドファミ」 と歌ってみるのは簡単、でも音をみんなで切り分けてやってみると、難しい。 ![]() 「◯◯◯ファ◯◯ファ◯」といったように空白ができます。 空白を意識して、他の音を聞いて、タイミングよく。 給食。 ![]() 昼休み、音楽室。 『BLINK』の練習。 この活動中バンドメンバーをしっかりと募ったりはしていません。ふらっと集まってくる人たちが演奏に便乗していきます。 ![]() 子どもと大人が入り混じって演奏します。 ![]() ![]() ![]() ![]() 放課後 明日でこの活動が終わるということで、今まで学校で使ってきた楽器・音をかたっぱしから録音していきます。 ![]() ![]() 永田さん、今週からはかなり「一人で作りこむ」ことをしています。 作家としての永田さんのエゴ、ここでつくりたいものがあります。 「迷惑をかける」ことを初日に目標として掲げていた永田さん。 子どもや先生方との会話とか学校の暮らしとか一緒に演奏することとか、つまりは北海道、札幌、星置東小学校という場所の音を聴くということと 作家永田壮一郎がどうしてもやりたいこと、つくりたい音楽とが常に同時にあります。 つづく ▲
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| 2015-09-11 23:05
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月9日、はじまります。
子どもたちの授業中に、グラウンドに出ます。 ![]() 徒競走のレーンを五線譜に、フラフープを音符に見立てて、楽譜を作ってみます。 ![]() ![]() 中休み、音楽室。 前の授業で音楽室にいた6年生をつかまえて、ドレミファソラシドを録りました。 ![]() 曲のパーツを集めていきます。 ![]() 昼休みは「会議」をします。 子どもたちと、先生と、それぞれに秘密の約束をしました。 先週からずっと演奏してきている「ドレミファソラシド」を基本とした曲。 これ実は、永田さんが主宰するkijima sound systemというバンドの『BLINK』という楽曲です。 「ドレミファソラシド」以外にも、「ミシドソ」「レドミファソドファミ」などいくつかのメロディがあって同時に鳴らします。 「まだ完成していない」というこの曲。 『BLINK』をここ星置東小学校で展開するのが、今回の活動のひとつのテーマでもあります。 いよいよ活動も残り2日。 どうなっていくんでしょうか。 つづく ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-09 23:53
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月8日、はじまります。
中休み、音楽室。 子どもたちのドレミファソラシドを録る。 昼休み、3階テラスで演奏。 先生方が来てくれました。 先生が永田さんとみっちり演奏する姿を眺める子どもたち。 つづく ▲
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| 2015-09-09 00:51
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月7日、はじまります。
今日は手伝いに来てくれるスタッフが多い。 その中には、天神山アートスタジオ(東京在住の永田さんもここに滞在しながら学校へ通っています。)に滞在している方や、北海道大学の学生さんなど様々います。永田さんのアーティスト・イン・スクールが気になる!と来てくれた方たち。 スタッフが多い、これはチャンス。永田さんがずっとやりたかったことを今日はやってみます。 と、そのまえに2時間目2年生の算数の授業に参加。 ![]() ![]() 中休み、音楽室。 音楽室に来てみると、すでに子どもたちが打楽器を叩く、叩く、叩く、カオスです。 「出来る限り小さい音」を出して、みんなが出す音に耳をすまします。 ![]() さて昼休みに向けて、スタッフで練習です。 この円形での演奏。これを昼休みは3階全体を使ってやってみます。 ![]() 基本はドレミファソラシドを含む4つのメロディ。 全員がドレミファソラシドを鳴らしたり、それぞれ担当のメロディを鳴らしたり。 「最初は基本を合わせよう」 「でもそのうち、担当じゃないメロディを弾いたりしていいし、この4つ以外のメロディを弾いてもいい、弾かなくてもいい」 「子どもたちに叩き手を渡してもいいし、演奏をやめて他の音を聞いてみてもいい」 セッティング。木琴4台、ドラムス1台。中庭を囲む「ロの字」の廊下、その角に木琴を配置。1台の木琴からは、2台の木琴が遠くに見えている。 ![]() ![]() ![]() アコーディオン(永田さん)とギター(教頭先生)は移動する。 「絶対に合わないけれどそれでいい、聴こえる音に合わせてみる」 昼休み 誰も全体の音は聞こえていません。ビデオカメラが近づくと、そこの音がよく聞こえてきます。 「一周回ってくるとドラムとリズムがずれていた」と永田さん それぞれの木琴の場所で、演奏の雰囲気とか子どもの様子も違っていたようです。 つづく ▲
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| 2015-09-08 00:12
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月4日、はじまります。
金曜日、一週目も今日で終わりです。 ![]() 1時間目の1年生道徳の授業に参加。 ![]() 2年生で楽器をつくる授業を見学。 ![]() 中休みは何をしましょうか。 1台の木琴を移動させながら、動いている中で演奏する。これをやってみます。 音楽室からスタート ![]() 3階を一周します。 ![]() ![]() ![]() 「子どもたちの熱量がすごい」 ![]() 初日は「台風のよう。子どもたちの顔が白波に見える」と言っていた永田さん 今日は「ドロドロと溶け出す鉄のよう」だそうです 単純な体温の話でもあって、木琴や永田さんにびったりとくっついてくる子どもたちの体温が高くて、汗がじわじわと出てきます。 そして木琴にべったりと手を置くものだから、音が出ない! 給食。 ![]() コーディネーターやボランティアスタッフもそれぞれ教室に入って食べています。 「カオスはたっぷり見た」「次は部隊をつくったりして、統制をとりながらやってみる」 昼休みはまとまりを意識してみます。 昼休み少し前、音楽室。 掃除の時間です ![]() 音楽室の掃除中に永田さんがピアノ弾いてます。 掃除をしていた4人を「逃さないぞ」と強引にスカウト。演奏するメンバーに入ってもらいます。 ![]() 練習。 ![]() ![]() 1階へ。 ![]() ここから練り歩いて、音楽室へ人を集める作戦です。 ![]() 歩き、叩く。 ![]() 「また来た!」そんな声が聞こえてきます。 音楽室に到着。だいぶ引き連れてきました。 ![]() 「よし、ドレミファソラシドを聞かせてくれ」と永田さん ![]() 永田さんの伴奏にそって、「ドーレーミーファ―」と歌います。 ![]() 授業で作ったのであろう楽器を持ってきている。 これまでの音はサンバのような軽快さがありましたが、一転、今回はガヤガヤとはしているのだけれどどこか美しく響きます。 ![]() 永田さんの左手が美しさというかまとまりを作っているように思います。(右手はドレミファソラシドを弾いている) そういえば初日に永田さんが、「右手がめちゃくちゃにピアノを叩いていても左手が他の音をまとめる」と、弾いてみてくれたことがありました。 あれと同じか。 昼休み終了。 今日はこれまでとは違う子どもたちも来ていたみたいです。 武田先生が「普段は見れない顔を見れた」と教えてくれました。 たった二週間しかいない永田さんや我々コーディネーターはどの子のことを言っているかはわからないし、9月1日以前の子どもたちの姿も知りません。 ずっとここにいる先生方には、いろんなことが見えているんですね。 一週目が終わるタイミングで、そういうことが起こっていることを知れたのは良かったです。 つづく ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-05 21:19
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月3日、はじまります。
![]() 「今日はリズムまで戻る」と永田さん ![]() 二日間の活動の中で、「少しわかってきた」と言います。 その真意は十分にわからなかったけど、ひとまずここで共有できたことは、 年齢が高めの子たちは、雑多な音には我慢できずに耳を塞いでいることが多い 年齢が低めの子たちは、むしろその雑多さを増幅させていく 大人は、雑多さを冷静に聴きなおすことができるんじゃないか ってことです。 この現場では常に変わっていく状況の中で、考えることが同時進行で行われています。 このブログではそういう部分も、経験にできる限り近い言葉で紹介できればと思います。 中休みに向けて、打楽器の練習。 ![]() 大太鼓、ドラムス、コンガ、ボンゴをセッティング。 やるのは2パターンの簡単なリズムです。 パターン①は「タ!タ!タ! タン!」 パターン②は「タン!タン!タン!タン!」 (この音楽経験ゼロの渾身のカタカナで表すリズムやメロディは伝わっているのでしょうか) この基本2パターンをかわるがわる演奏しながら、各々違うリズムを混ぜてみたりしていきます。 「これはお手本みたいなものですか?」と教務の武田先生 「みたいなもんですね。ルールがあってそこから少し違うことをやってみたり、遊びを作っていけるから」と永田さん 「演奏していく中で、ドラムスをばらしたりして、子どもや先生に叩くのを譲っていきなさい」と永田さんからの指示がありました。了解しました! その場に居合わせる人たちがどんなふうにこのリズムに反応して、どんなふうに状況を作り上げていくのか さて、中休み、音楽室。 言葉はなし。スタッフと永田さんでさっそく叩き始めます。 ![]() その様子を目撃する、子どもたち。ドンドンと足を鳴らしたり、他の打楽器を持ってきたりして便乗します。 ![]() ![]() 基本のリズムを守る子もいれば、もうめちゃくちゃな子もいれば、永田さんが「ん、どこから鳴ってるんだ」と気になるリズムを意図せずに叩く子もいます。たぶん我慢できずに音楽室を出て行った子もいたかと思います。 ![]() 身体がグネグネ、トントンと動きます。 ![]() 中休みの間ずっと続けました。 チャイムがなり帰っていく子どもたち、ここでもまたなんの言葉もありません。 子どもがいなくなった静けさの中、スタッフと武田先生と感想を言い合います。 次は、これを基本に音楽室を出ることにしました。「事故」を起こしにいくとのこと。 給食。(写真なし) もう、昼休み。 さっきのリズムを叩きながら1階から3階までぐるぐると歩き、最終的には3階にある中庭に面したテラスのような屋上で演奏することにしました。こういう場所がある学校は珍しいです。教頭先生自慢のスペースです。 手持ちの楽器に持ち替えて、いざ。 ![]() 「なんだなんだなんだ」と子どもも先生もついてきます。 ![]() ![]() ![]() 「タ! タ! タ! タン!」というリズムといい、祭りで練り歩く行列のようでもあります。 3階のテラスに到着。 ![]() 永田さんとスタッフだけが外に出て、セッティング済みの楽器に途切れなく移行。 ![]() 「ひとまずは子どもをテラスに出さないで我々だけでやってみる」という永田さんのアイデアでした。 ![]() 窓越しに眺める。子どもたちはいきなり観客になりました。でも身体を動かしたり、床をドンドンしたり、音楽ホールにいたら怒られる観客がけっこういます。 ![]() ![]() 昼休み、終わり。 なかなかの疲労感です。 テラスで演奏が行われていたのと同時刻、1年生の教室では机をたたきまくる狂乱が起こっていたそうです。 担任の先生が教えてくれました。 ![]() (担任の先生撮影) 星置東小学校の校舎の形は「ロの字型」です。真ん中が中庭になっています。 テラスでの音が届いていたんですね。 意図とは別に「知らないところでつながって何かが起きることがこれまでも多かった」と永田さん。 たまたま知ることができました。 1年生の教室に聴こえてきた音はどんなだったんでしょうか。 誰も全体の状況を知りえません。知っているのは自分に聴こえる状況であって、自分もまた音の発信源でした。このブログも、そのひとつの視点から切り取られています。 まだまだ他にも、音を通して知らないところで何かが起きていそうです。 6年生社会科の授業に参加。 ![]() ![]() つづく ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-04 04:15
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月2日、はじまります。
今日からこんな機材が登場します。 ![]() サンプラー これで何ができるのかというと、マイクで拾った音を様々な音の高さで出力できます。 ![]() つまり拾ってきた足音とかで「ドレミファソラシド」を演奏したりできます。 「やってみればわかる」ということで、先生や子どもが授業をしているあいだに、スタッフだけでサンプラーを使って遊んでみます。 みんなで「あー」という声 ![]() カーテンをしめる音 ![]() ドアを開ける音 「ギィィギアアァァ」 ![]() 音を文章で表すって難しいですね ドアの音っていっても、どこを切り出すかで全然違ういろんな音があるってことを、永田さんは実際にサンプラーを使ってやってくれます。 日常の音はノイズがすごく多いのに比べて、楽器はノイズをとことん削ったシンプルな音です。 でもドアの音でだって、サンプラーを使って、リズムとメロディができていきます。 ![]() 教務主任の先生は永田さんの話をいつも「へえー」と興味津々に聞いてくれるのですが、その「へえー」を拾ってみたりもしました。 この日の天気は雨でした。 「雨の音ってなんだ?」永田さんからスタッフへ問いかけ 外を眺めて聞いてみると、雨そのものが音を出しているわけではないようです。「雨の音」は水とアスファルトとか、水と葉っぱがぶつかっている音でした。 中休み、音楽室。 やってきた子どもたちとサンプラーで遊びます。 まずみんなで「パン」と手を叩く音を拾ってみます。 ![]() 僕と同様に、子どもたちもサンプラーを体験するのは初めてだったみたいです。 ![]() よし、音楽室にある色んな音を見つけてきてくれ! けっこうな子どもたちが楽器を持ってきます。 よし、楽器は今回はなしにして他の音を見つけてきてくれ! ダンボールを手で叩いたり、黒板消しを2つ持ってバンバンしたり。 ![]() 自分が拾ってきた音が、リズムとメロディを持ったときにどんな音楽になっていくのか ![]() 耳をふさぎたくなるような音もあれば、すごく綺麗に聴こえる音もありました。 ![]() 子どもたちが帰っていってスタッフで楽器の練習です。 ![]() 4年生の社会科の授業に参加。 ![]() 給食。 昼休み、音楽室。 突如、永田さんの音の授業がはじまります。 ![]() 「よし、手をたたいてみろ、これってなんの音だ」 「手拍子!」 「手拍子ってなんの音だ」 うーん 「よし、足をみんなでバンってしよう」 バン! 「これってなんの音だ」 「足音!」 「足音ってなんの音だ」 「みんな靴を脱いで床を叩いてみろ」 ![]() 「これって何の音だ」 「足だけで音がなってるのか?手だけで音がなっているのか?」 「片手だけで音ならせる人!」 「指パッチン!」 そのてがあったか。 「じゃあ指パッチンの音はどういうふうに鳴ってるんだ」 そんなやりとりの中で、永田さんが言わんとしていることを少しづつわかっていく子もいるようです。 よし、音楽室の中から色んな音を探してきてくれ! ![]() ガチャガチャと色んな音が鳴っていて、これはカオス。 そんな感じで昼休み終了です。 ![]() 音は何かと何かの関係性で起こる。 永田さんが今日ずっと言おうとしてきたことです。 今後どんな展開になっていくのでしょう。 つづく ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-02 23:45
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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9月1日、星置東小学校でのアーティスト・イン・スクールがはじまります。
滞在者はこの方 ![]() 永田壮一郎さん。 全校朝会へやってくる子ども達 校長先生のお話の後に、転校生永田壮一郎からの挨拶です。 ![]() これだけの子どもたちを前にすると僕なんかはなかなか緊張しますが、持ち前の野生的な何かを全面に出しながら挨拶する永田さん 「何をするかは秘密です!」 今回、学校に入るにあたって明白にプログラムを決めたり、細かに段取りを設定したりはしていません。 だから秘密というよりは、ちゃんと決めていないんです、意図的に。 先生方と話したり、子どもたちの反応があったり、学校に滞在して気になることとか、そういう支離滅裂な状況の中で、即興で何かしらを作っていくっていうのが今回永田さんと一緒にやりたいことです。 さて全校朝会が終わり、5年生の教室へ 生徒として授業に出ます。企画段階から授業に出たいと言っていた永田さん、さっそく叶いました。教頭先生による算数の授業です。 ![]() すごい違和感というか、異質感というか。 クラスメイトも最初はよくわからないようです。「なんでなんでなんで」 ![]() でも少しすると、子どもたちはそんなことも飲み込んじゃって、溶けこんで、、はいないけれど一緒に勉強します。 ![]() ノート。 おとどけアートのメインの活動時間は休み時間です。 中休み、音楽室。 まずはスタッフで集まって、手拍子をしました。リズムを刻みます。手を打つ、そして手を打たない、空白。 最初は四拍子だったのを、他のリズムを混ぜたり、みんなで合わせたり、合わせなかったり。 そのうち子どもたちがやってきてスタッフに混ざって、手を打つ。 給食。 ![]() 4年生の教室にお邪魔しました。どんな話をしたんでしょうか。 昼休み、音楽室。 高学年の子たちが4人来てくれていました。 ![]() 中休みにやった手拍子を、次はピアノを使ってやってみます。 音は変わっても、リズムを刻むことは手を打つのとなんら変わらないんですね。 そうすると、昼休みの掃除が終わったんでしょうか、続々とたくさんの子どもたちがやってきました。20〜30人はいたでしょうか。 ![]() みんなで音楽室にあった手持ちサイズの打楽器を持って、中休みの手拍子と同じことをやります。 適当に輪になって、永田さんが真ん中に立ちます。 「カスタネットはタンタンタンタン」「はい、マラカス」「カスタネットやめる」「はい、みんなで」 ってな具合に永田さんの合図で音とリズムが、混ざり合う。 全然違うリズムを叩いている子もいます。でもそれはそれで一つの要素になっています。 低学年の子なんかは自由勝手に体を動かしながら、タンタン叩いていました。 永田さんはダンスが苦手なんだそうですが、勝手に身体が動くっていうのは子どもならではですごい、とのこと。 こんな感じであっというまに、アーティストインスクールの1日は過ぎていきます。 初日は音楽室の中での活動でしたが、明日以降は徐々に廊下や教室などの学校全体へと出ていって、音をつくり出していきます。 「事故」と永田さんは言っていましたが、そういう予測不能で偶然の出会いや対話や葛藤が、音を通して学校に広がっていくんでしょうか。 このブログでは、そういう状況から出てくるエピソードを記録していきたいと思っています。決して華々しかったり、わかりやすかったりするものではないかもしれないですが、アーティスト・イン・スクールの、永田壮一郎・イン・星置東小学校のそのままの滞在記録です。 つづく ▲
by sair_ais_programs
| 2015-09-01 23:28
| おとどけ/星置東/永田壮一郎
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カテゴリ
全体 事業概要 おとどけ/もみじの丘小/松田朕佳 ウイマム/白老小/加賀城匡貴 おとどけ/手稲北小/斉藤幹男 おとどけ/美しが丘緑/森迫暁夫 2019年度AIS おとどけ/本町小/中島佑太 おとどけ/西園小/永田壮一郎 おとどけ/ひばりが丘小/上ノ大作 2018年度AIS 天神山AS/澄川南小/ミカ おとどけ/山の手小/川上りえ おとどけ/もみじの丘/松田朕華 おとどけ/拓北小/まるみデパート おとどけ/有明小/東海林靖志 ウイマム/白老小/加賀城匡貴 2017年度AIS おとどけ/苗穂/進藤冬華 おとどけ/西岡/深澤孝史 おとどけ/月寒東/長谷川仁 おとどけ/鴻城/山崎阿弥 2016年度AIS おとどけ/平岸高台/黒田大祐 おとどけ/栄東小/小町谷圭 おとどけ/星置東/永田壮一郎 2015年度AIS おとどけ/山鼻/持田敦子 トヨタ/苫小牧/藤沢レオ おとどけ/藻岩/藤木正則 おとどけ/元町/ダムダン・ライ おとどけ/北陽・白楊/加賀城匡貴 2014年度AIS おとどけ/北陽/風間天心 おとどけ/三里塚/加賀城匡貴 おとどけ/北陽/佐藤隆之 おとどけ/資生館/アサダワタル 2013年AIS おとどけ/もみじの森小/小川智彦 おとどけ/富丘小/本田蒼風 おとどけ/石山東/トムスマ 2012年AIS AIS/茨城・守谷/磯崎道佳 おとどけ/みどり小/山本耕一郎 おとどけ/あいの里西/冨田哲司 十勝/中札内/遠藤一郎 おとどけ/稲積/小助川裕康 2011年AIS おとどけ/旭小/片岡翔 おとどけ/常盤小/富士翔太朗 2010年度AIS冬期 おとどけ/福住小/斉藤幹男 十勝/大樹小/荒川寿彦 おとどけ/清田小/長谷川仁 2010年AIS秋期 おとどけ/北小/東方悠平 おとどけ/屯田南小/今村育子 文化/厚内小/開発好明 十勝/北中小/タノタイガ 2009年度AIS 十勝/シンポジウム おとどけ/幌西小/ルカローマ おとどけ/太平小/高橋喜代史 十勝/北中小/平原慎太郎 十勝/東士狩小/wah 2008年度AIS トヨタ/新光小/河田雅文 トヨタ/新陵東小/宝音&図布 札幌/シンポジウム 十勝/北中小/荒川寿彦 十勝/広陽小/anti-cool 十勝/佐倉小/ルカローマ 2007年AIS 十勝/岩井WS 十勝/途別小/祭太郎 トヨタ/有明小/石川直樹 トヨタ/山の手南小/野上裕之 十勝/北中音更小/ルカローマ 十勝/大正小/クニ&美佳 文化/大岸小/磯崎道佳 トヨタ/清田小/加賀城匡貴 2006年度AIS 十勝/花園小/杉浦圭太 文化/ニセコ小 /磯崎道佳 2005年AIS お知らせ 未分類 タグ
おとどけアート(378)
アーティスト・イン・スクール(176) 2013(109) AIS(96) 2007(74) 2008(65) TOYOTA(46) 2009(43) 上ノ大作(43) 2010(37) 2014(36) 山崎阿弥(33) 2012(25) 加賀城匡貴(25) 2011(23) 2019(22) 深澤孝史(22) おとどけアート(長期)(20) 進藤冬華(18) ミッシェル・アンジェリカ・カビルド(ミカ)(17) 以前の記事
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