アーティスト・イン・スクール ~転校生はアーティスト!~:おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
2023-05-31T10:44:06+09:00
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
Excite Blog
【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】活動を振り返って<コーディネーター編2>
http://inschool.exblog.jp/240368651/
2020-06-06T20:20:00+09:00
2023-05-31T10:43:46+09:00
2020-06-06T20:20:08+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
「おとどけアート」は事業が始まって10年目を迎え、毎年新しいアーティストと活動を行ってきた。そんな中で今回、手稲北小学校に通うことになった斉藤さんは、「おとどけアート」の活動に携わるのは2回目。これは昨年度から実践している、過去に参加したアーティストの再参加の試みである。アーティストが1回目と2回目を別々な小学校で同じ方法を用いて活動を展開したときに、小学校の状況が異なっている場合にどういった要素が生まれるのか、また、アーティストの学校を捉える目、思考にも変化は表れるのか、私自身もそういったことに興味があった。
斉藤さんの1回目の活動は、まだ「おとどけアート」事業が始まったばかりの頃で、あらかじめプランを実施校と共有した上で活動を行う形式で行った。当時は映像作品をつくる活動を行ったので、一定数のシーンの撮影が不可欠で、活動後半はスケジュールに追われてしまう面もあった。
そういった1回目の様子を踏まえ、今回、斉藤さんと重ねた打ち合わせでは、いくつかプランを挙げて頂きながらも、最終的には、実際の活動に入ってから、無数の可能性をできうるかぎりニュートラルな状態で捉えられるよう、あえて白紙に近い状態にして活動を迎える方針となった。明確に目的を設定しそれに向けてワークを行うと、活動自体がわかりやすくなるのだが、その一方でその時その場で起こる不確定な要素に対して柔軟性を担保することが難しくなってしまう。とはいえ、1度経験のあるアーティストならば尚更、この方針をとることはプレッシャーも大きく、きっと心中は穏やかではなかっただろうと想像する。
活動初日にはアーティストが過去にどういった作品を作ってきたか、あるいはどんな活動をこの学校でしていくかを話す、自己紹介のような機会を設けることが多いが、今回は子ども達がアーティストに対し「この人はこういった作品を作ってくれる人なんだ」という先入観を持つことを避けるため、それすらも行わず、文字通り体一つで活動を始め、1回目とは異なる方向からのアプローチとなった。
実際の活動を通して印象的だったのは、アーティストと子ども、もしくはアーティストと先生といった1対1のコミュニケーションで築かれたそれぞれの関係性が、まるで並列されたタイムラインのような形で、同時に進行しているように感じられたことだった。斉藤さんが自分の上靴を作ってくれるよう子ども達に呼びかけたり、活動場所の「アイコン」を考えてもらったりをすること通して、日々の中で徐々にそのタイムラインの数が増えていき、ある一つのタイムラインに複数人が巻き込まれていったり、別々のタイムラインだったもの同士が交わったりと、アーティストを中心にそれが広がっていく。そんな様子を見ていて、それぞれのやりとりの続く先には何があるのだろうかと、期待や不安をないまぜにしながら見てみたいと思った。側で見ていてもそのような気持ちになるのだから、アーティストや子ども達といった当人達はより強くそれを感じていたはずで、だからこそそれが継続的に活動場所に訪れる動機ともなっていたのではないだろうか。
また、もう一つ印象的だったことを挙げるならば、アーティストが自身の手を動かすこと、自身の表現を極力しないという選択をしたことである。これは、上靴作りと「アイコン」作り、いずれも、そこから子ども達が持っている魅力を見出す仕掛けとしてのお願いであり、どんなものが良いのか考えるのも子ども、実際に作るのも子ども、といった具合に、子ども達が自分で魅力的な表現を見つけると同時に、アーティストのためにそれぞれ技巧を凝らして一生懸命に何かを作る、というそのホスピタリティに感動した。
また、最終日に先生から頂いた授業の時間で、6年生に向けて自らの作品を見せるまで、一切自身の表現を見せることをしなかったというのは、「おとどけアート」のこれまでの参加アーティストの中でも稀有なことであり、アーティスト本人の挑戦となったはずだ。
最終的にアーティストは、誰の目にでも見える形で作品と呼ばれるものを制作したわけではなく、個々との関係性の中で見出した魅力的な要素、違う学年に面白い一面を持った子がいること、毎日会っているのに知らなかった先生の意外な特技、などいずれももともと学校の中にあったものが混在した場をそこに作ろうと試みた。そこに学年学級や、子どもと先生という区別すらも超えた新たなプラットフォームの存在が垣間見え、今までになかった価値観や関係性を生み出すような可能性があることを予感させてくれたように思う。
最後に、1回目とは全く逆ともいえるアプローチで、学校におけるアーティストのあり方を提示してくれた斉藤さんと、何事にも柔軟に対応していただき、また色々なお話を聞かせてくださった手稲北小学校の教職員の皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
コーディネーター 杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】活動を振り返って<アーティスト編2>
http://inschool.exblog.jp/240368648/
2020-06-06T20:16:00+09:00
2023-05-31T10:43:46+09:00
2020-06-06T20:16:20+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
自分にとって、9年ぶり2回目の「おとどけアート」となった今回の活動は、
登校初日まで不安な気持ちでいっぱいでした。
というのは、事前に活動プランを用意してそれをスタッフや学校側と共有し、最終的な作品の完成そして発表を目指すという、9年前の「おとどけアート」では当然だった、企画ありきで進めるという形ではなく、まずは登校して校内にいる時間の中で何を活動の軸にするかを見つけるという、前回の活動とは全く別の形のスタートだったからです。
それに加えて、自分を知ってもらうには、初日に自己紹介として子ども達や先生に今まで制作してきた作品を映像で見せるのが最も手っ取り早い方法なのですが、今回はそれもせず、どんな活動をするのか、その可能性をなるべく狭めずにやってみようというチャレンジがありました。
このように、初めての環境の中に入ってからプランを生み出すというやり方は、普段自分が住む土地を離れて数週間から数ヶ月滞在制作をする、”アーティスト・イン・レジデンス”という活動ではよくあることで、滞在を始めて数日間のうちに、作品の題材になりそうな、その土地で初めて出会ってひっかかりを感じたものを元に作品を作るという行為と、同じ未知数の魅力を持っています。
ただその一方で、小学校という通常はアート作品を制作、発表する場所ではないところに、何のプランも提示せず、自分のバックグラウンドや作品をほとんど知られていない状態で飛び込んでいくというのは、不安以外の何物でもありませんでした。実際に、普段制作には欠かせないノートパソコンやカメラを持参せず、ほぼ手ぶらの状態で校内に入った自分の心持ちは、アーティストというよりももっと真っ白な「?(はてな」な存在。自分自身でも校内にいる自分に違和感を感じるほどでした。
けれども、その心もとない状態がプラスに転じたのか、何も持たない自分を何とかしたいと切実に思い、まずは子ども達に上靴を作ってほしい(当初は来校者用のスリッパを履いていたため)、そして活動場所となっている名前のない空き教室に、名前代わりの「アイコン」を作ってほしい、また、がらんとした空き教室に魅力を増やすために、理科準備室に眠っていた興味深い備品や先生自作のポスターなどを借りて展示したりと、今までのアーティスト活動ではしてこなかったアイデアが次から次へと浮かんできました。
今振り返ると、自分の経験則でできる映像やアニメーションの制作といった、いわば得意技を封じたことから、切羽詰まったが故に浮かんだ選択肢だったのかと思います。
また、見知らぬ大人のいる空き教室に子ども達(そして先生方も)が何度も来てくれるのは一体なぜなんだろうと。特に理由があるわけではなく、ただ何となくなのかもしれないけれど、その不思議さを抱えながら子ども達一人一人と接することはものすごく考えさせられるものがあって、たった2週間だけとはいえ、自分がこの教室にいることは子ども達にとってどんな効果があるのだろう?ここで過ごす子ども達はどんな活動をしてほしいのだろう?と頭の中でずっと考えていました。
最終的な成果として、何かを作るということをせずに、教室に来る子ども達それぞれが好きなことをする場所を作る、という方向性を定めてからは、完成を目指す時間的なプレッシャーがなくなったぶん一人一人の話をじっくり聞くことができました。
絵を描くことが好きな子もいれば、時間をたっぷりかけて上靴を作る子、怖い話をするのが好きな子、漫才や踊りを披露してくれる子など、教室の中で自由な振る舞いがあちこちで起こっている状況を、余裕を持って楽しむことができました。子ども達は僕に対して(この人は何しにきたんだろう?)、僕は子供たちに対して(みんな何を求めて来てるんだろう?)と、互いに謎に思い合うことで対等な関係を築いていたのかもしれません。
そして、4年生の授業時間を頂いて行った、赤と緑の風船を大量に膨らませて教室をいっぱいにするという作業も、風船を膨らませるという単純作業に大人も子どもも上手い下手の差がないことが(教える)(教えられる)の立場のない対等な状況を作りました。またみんながそれぞれ好きな数だけ膨らませても良いとすること、自由で能動性のある時間を過ごせたらという狙いがありました。結果、数百個の風船で埋まった教室を見て、4年生みんなで過ごした時間がそのまま結晶化したような不思議な感慨が湧きました。
今回の「おとどけアート」にはもともと企画書もあり、思えばそれもずいぶん悩みながら書いたものでした。子ども達が興味を持って関わってくれるような、わかりやすい面白さがあるものを作りたい、だけどそれは僕が先頭に立って指導しながら作るのではなくて、子ども達が進んでアイデアを出して大人たちを引っ張っていってくれるようなものにしたい。とても矛盾していて難しい望みでした。
結局、企画書はなしになり、登校してからのぶっつけ本番となりましたが、何も用意していなかった教室が初日から子ども達でいっぱいになり、最終日まで途絶えることなく遊びに来てくれたことは、初登校前の不安な気持ちや悩みを一気に吹き飛ばしてくれました。そんな気さくな状況を日々作っている小学校の先生方、職員の皆様、保護者の方々にとても感謝しています。そして、ノープランのアーティストを学校側が信用して受け入れてくれる環境を作ってきたおとどけアート実行委員会に再度感謝をしています。
斉藤幹男/Mikio Saito
(アーティスト)
1978年札幌市生まれ。2000年、早稲田大学第二文学部表現芸術学科卒業。2002年、シュテーデル美術大学(フランクフルト、ドイツ)に進学、2007年卒業。マイスターシューレ(博士号)取得。 手描きの絵によるアニメーション、写真、CGなど様々な種類のイメージを組み合わせ、アナログ・デジタル双方の魅力を引き出す映像作品を主に制作し、国内外のギャラリーや美術館等で作品を発表している。2009年より札幌を拠点とし、市民参加型のワークショップ形式の作品制作や音楽家とのコラボレーション、映像以外の分野での発表も積極的に行っている。近年参加した主な展覧会に「Tooth Fairy Museum」(A4美術館、成都、中国、2019)、「札幌国際芸術祭2017」、「Keelung Ciao」(基隆、台湾、2017)、「パラピリオの森」(舞鶴、2016)など。
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/22 10日目
http://inschool.exblog.jp/239854243/
2019-12-10T12:19:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-12-10T12:19:31+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
この日で手稲北小学校での活動最終日。
活動初日と同様にテレビ朝会を使っての挨拶から始まりました。
あれからもう2週間が経ったのかと時のはやさに衝撃を受けながら挨拶に臨みました。
このテレビ朝会で、子ども達に作ってもらった上靴を履いて登場するプランだったのですが、
予想以上にたくさん増えすぎたためにいくつか抜粋して画面越しで見せながらのお礼。
そして、中休み、昼休みに演奏会をするのでぜひ来てください!と
これも描いてもらったポスターを持って宣伝しました。
場所が、ロゴマークになっているので口頭で発音できないんですよね。笑
放送室からは子ども達の画面を通してのリアクションが拾いにくく、
ちゃんと来てくれるかなぁとまた不安になるんですよね。
そこはきっと来てくれると信じましょう!
放送室を後にして向かったのは理科室。
お借りしていた展示物を返却しに伺いました。
娘さんが小学生のときに描いた自由研究のお話だったり、
またしても色々なお話を聞かせてくださいました。
最終的には私と斉藤さんに手作りのカレンダーをいただいたりまで。。。
この先生と活動初日に出会っていなければ、
活動拠点での展示も成り立たなかったんじゃないかと思います。
どうもありがとうございました!
そして2時間目になるとかけ足で6年生の教室へ。
1週目に図工の授業で少しお邪魔していたのですが、
粘土で将来なりたい職業像を作っていたのも
後々振り返るとこのキャリア教育と呼ばれるものにつながっていたのかもしれません。
斉藤さん、今回の活動ではあえて自分の作品を見せたりすることを
封印していたのですが、最終日にして初めて
自身の作品を見せる機会となりました。
一口にアーティスト、といっても様々な表現活動があり、
なり方もまさしく十人十色の世界。
どのように子ども達は斉藤さんの話を聞いてくれていたのでしょうかね。
(ちなみに僭越ながら私自身も自身の職業について話す機会をいただきました。。。)
2時間目が終わると演奏会の準備のため活動場所へ急いで戻ります。
すでに子ども達がちらほら。
今朝抱えていたちゃんと来てくれるかな的不安は消し飛びました。
だいたいよき頃合いになったタイミングで改めて
今日のゲストを斉藤さんからご紹介。
急なオファーにもかかわらず快諾してくれたスタッフの深澤さんです。
深澤さんは、音楽活動を行っていて下記リンクから音源も聴くことができますよ。
[ YouTube「大体僕は」深澤優子 ]
今回は、手稲北小学校の校歌メロディーをアレンジして演奏してくれたり、
ギター片手に歌ってくれたりと大活躍!
先生方も午後からの参観日への準備もあるなか、
子ども達と見に来てくださっていました。
おかげさまでこの通り。
直前に授業の中で宣伝した甲斐もあったのか6年生もちらほら来てくれていますね。
後ろでは、みんなが作った斉藤さんの上靴の展示をしていましたよ。
学年バラバラでそれぞれ全く異なった作り方をしているので、
誰かが作った上靴に興味を持つ瞬間もあったのではないでしょうかね。
チャイムが鳴り、盛況のまま中休みが終了。
来てくれてありがとう!と子ども達を見送るなか、
やはり今日も彼が現れました。ましてやどこから見つけたのか風船を持ち去ろうとさえ。
これにはさすがの斉藤さんもお怒り(笑いながら?)の様子です。
実は彼とは一緒に上靴の材料を貸し出しに行った仲。
これまで隙を見つけてはよく私たちの場所にやってきてくれていました。
せっかく材料を買ってきても体育館に遊びに行って数日放置するなど
度々私たちをヤキモキさせてくれていましたね。
さてそんな彼をなんとか教室へ追い返し、
朝からの怒涛の流れに一息いれつつ昼休みに向けてちょっとアップデート。
中休みはどこまで場が盛り上がるのかの様子見も兼ねて、
子ども達に座って聞いてもらうことにしていたのですが、
昼休みは思い切ってブルーシートもとってみることに。
ここ2日間くらい、やんちゃしている子どもには斉藤さんから
指導(コミュニケーション?)が入っているので、
きっと大丈夫なはず。むしろ踊り出してくれるくらいが良いのかなと。
これで準備は万端です!給食を食べに行きましょう。
斉藤さんはラスト給食は4年生のクラスで過ごすようです。
給食に関しても、学校側からはどこのクラスでも自由に入ってください、と
私たちからすると非常にありがたい状況となっていました。
もちろん、この日はゲストの深澤さんも別なクラスで子ども達と給食を食べます。給食から戻ってくると斉藤さんがこんなものを見せてくれました。
4年生のクラスに給食を食べに行くことは直前になって決まったのですが、
突然クラス全員によるお礼のメッセージ集をもらったとのこと。完全に不意打ちを喰らったみたいです。
その瞬間に立ち会えなかったのが残念ですが、
こんなドラマチックな偶然ってあるんですね!
中は風船を使った授業の様子の写真なども貼られ、文字も表裏関係なくギッシリ!
なにより一人一人の個性がチラリと見えるような装飾に感動しました。
そして、今日は5時間目が参観日ということで
昼清掃が免除になった子ども達が次々にやってきました。
せっかくの棚ボタ時間、昨日撮影できなかった分の
上靴を作ってくれた子どもとの撮影にあてましょう。早々に上靴に車輪をつけたいと言ってくれていたこの子。
ローラーブレードのような感じなのかなとワクワクさせてくれていました。
毎回休み時間を上靴製作にあて、最終的に何人かの合作となって完成までこぎつけました。
フェイクファーに隠されていますが、ジェルペンやビーズなど大量にあしらわれた力作です。こちらも上靴作りを始める前から活動拠点に来てくれていました。
上靴作りとしては後発隊ながらも斉藤さんの足をかたどって
唯一の両足分セットで完成させてくれました。
そしてついにやってきました昼休み。
スタッフ深澤さんによるライブ第2幕。
ブルーシートはなくなったのですが、
中休みに来てくれていたと思われる子ども達は座ってくれていますが、
自然と前後関係なく深澤さんを囲うような雰囲気になってくれていて、
なかなかに良い状況になっていたと思います。
マイク片手に手稲北小学校の校歌と深澤さんが作曲した小学校のCMソング(!)を合唱。
「すーいかのがっこう、ていーねきったしょぅがっこー♪」
昼休みが終わる予鈴が終わったあとも廊下から子ども達が口ずさむ歌が
聞こえてきて思わずほっこり。
最後にいつも授業時間開始間際に現れる子がやってきましたよ。
この子はこの拠点のロゴマークを考えてくれるときからの付き合いで
その日以降、斉藤さんに絵を描いてもらうお願いをし続けてきました。
しかしなかなか時間に追われ描くに描けない斉藤さん。
逆にすんなり描いてしまうとこの子との接点がなくなってしまうのが残念で
この子が来るたびに斉藤さんが「描けなくてごめんね」と謝り、
この子も「え〜まだ描いてないの〜」と言いながらも
毎日確認に来てくれていました。
(これまでのブログでもなんとなくそんな瞬間の写真がありますのでぜひに。)
このあと先日に続き、この日も参観日でいらっしゃった保護者の方に
この空間を見てもらい、上靴作り以外の活動の中で顔と名前が見える関係性を
築けた子どもの保護者ともお話しすることができましたよ。
子ども達も帰り際に斉藤さんにお別れのあいさつをしに来てくれました。
保護者の方がだいたい帰ってから風船の撤去作業を始めます。
懇談会中に風船を割りまくる訳にはいきませんね。
ワイヤーで吊っていた風船を下ろし、あとはひたすら割るのみ。
まさしくこれがスイカ割り!
片付けるのも時間がかかりそうだなと思っていたところ、
なんと割れる音を聞きつけた先生方がハサミを片手に参戦してくれました!
さすが先生方、ものすごいスピードでさばいていきます。。。
あっという間にスイカが割り終わりました!
その後も色々な先生にお声かけていただきながらの撤収作業となり、
残っていた先生方に見送られてのエンディングとなりました。
改めてここで活動を振り返ると、
今回の活動では、斉藤さんは自身で何か手を動かしたり、
自らの表現で何かを創作すると方法はとらずに、
手稲北小学校にあるもの、もしくはいる人が
何かをするような空間を目指すことで
お互いに知らなかった一面を知ったり、
新しく生まれた交流が今後なにかにつながるきっかけに
なってくれたら面白いのでは、と試みてきました。
斉藤さんにとっても1度目のおとどけアートの
活動とは違ったアプローチに挑戦し、
そのときと違った手応えも感じたようでした。
結果としては、私たちが学校にとって何らかの課題を解決した訳でもないし、
明確に目で見える形で作品が残るといった活動でもありませんでした。
少し上で、この活動を通してなにかにつながってくれたら、と書きましたが、
そういったものもすぐ現れる性格の活動でもなく、どういった形で現れるのか、
何か現れたとしても因果関係があるのかすらも曖昧で、
そもそも成果として呼べるものかもはっきりはしません。
即効性のある成果が求められ、問題解決型、成功前提での活動が目を引く時勢ですが、
今回の活動がどういったものだったのかをこれから一緒に考えていく種を
撒くようなことができたのではないかなと感じています。
と、ついつい長くなってしまいましたが、
これにて手稲北小学校×斉藤幹男さんの活動終了です。
2回目の活動に参加していただいた斉藤さん、
何事にも柔軟にご対応いただいた手稲北小学校の教職員の皆さま、
そのほか関わってくださった皆さまには感謝に堪えません。
本当にありがとうございました!
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/21 9日目
http://inschool.exblog.jp/239836304/
2019-12-03T11:10:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-12-03T11:10:49+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
この日は朝、活動場所に向かうまでの間に
粘土を使った授業をしているクラスがあったので飛び込んでみました。
どうやら、思い出を形にするというテーマのようですね。
動物園でうさぎと触れ合ったり。
こちらはボルダリングだそうです。
斉藤さんにとって、こういうように授業中のクラスに
入っていきやすいという状況は非常に良いものだったと思われます。
それは活動場所でのやりとりで出会った子どもが、
クラスではまた違った一面を見たりしたことが
印象的だったと思いますし、よりその子どもとも深く付き合えるような
きっかけにもなっていたとも思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
手稲北小学校でのおとどけアートも終盤を迎えています。
最終日には演奏会があるため、
1周目の後半から続けてきた斉藤さんの上靴作りは、
この日で完成を目指します!
休み時間になると、1,2年生が押し寄せてきてあっという間にこのとおり。
ここにきて、新しく上靴を作りたいという子どもがたくさん。
材料どこ!?ハサミは!?これ切って!これつけたい!と半ば大混乱。
ブルーシート作戦も風船に目を奪われ、
足元が目に入らない子どもには通用しませんでしたね。
まあ確かに子どもからの視点はこんな感じなので
これではワクワクして仕方ないですかね。。。
激しく風船にアタックし続ける子どもを抑えつつ、
上靴作りも完成まで促します。
さすがの斉藤さんも流石に疲弊した様子です。風船に悪さをする子どもには斉藤さんから指導が入る一幕。
(カメラを向けると子どもはピースする余裕あるのでこれは喜ばれてますね!)
風船でバレーとかして遊んでごめんなさい!
このタイミングで、新しい子どもが増えたことで、
昨日に引き続き、この場所を"自由に遊んでいい場所"だと子ども達に
認識されていることを懸念する斉藤さん。
ただただt一緒に遊んでくれるお兄さんが来ている、という状況にならないよう
お互いに場所のイメージを共有しつつ昼休みに臨みます。
昼休み、これが泣いても笑っても上靴作り最後の時間となります。
斉藤さんの表情も真剣そのもの。
完成促しの声かけや、サポートに奔走。なかなか記録も撮れずの状態でした。
そしてその甲斐もあってか、出揃った上靴たちがコチラ!
一気に倍くらいになりましたよ!
(これ、最終日履ききれますかね?!笑)
上靴作りが始まってから毎休み時間来てくれていた子どもも
なんとか完成の状態までもってきてくれて一安心。。。
これまで、手紙やイラストを描いてくれたり、キーホルダーを作ってくれたり、
子ども達がアーティストのために何かしてくれるというのはちらほらと見受けられましたが、
この上靴も履く人のことを考えての工夫が一目でわかるものばかり。
誰かのために何かを作ることができるって素敵なことだと思います。
結局、一緒に写真を撮影することができたのはこの1枚。
この日撮れなかった子どもは明日リベンジ!
放課後は、理科の先生が明日、午前中しかいらっしゃらないということで、
お借りしていたものを返すために一足早く撤去作業。
作業していると、子ども達が触ったり話したりしていた様子が思い出されます。
ものがなくなるとなんだかさみしいですね。。。
バイメタル式の気温計は記録紙が2周目に入っていました。
1周目との比較ができるようになっていました。相変わらずの精度を保っています。
また、この活動場所、外からも風船が綺麗に見えると
知らないところで注目されていたようで、
この日しかチャンスがない、と斉藤さんと外からの様子を見にいきました。
これは。。。目立つ。。。!!!
私たちが外にいるときは基本的に電気が消えているため、
言われるまで全く気付きませんでしたが、
登下校の子ども逹、参観日できた保護者の方、退勤される教職員の方など
色々な方が教えてくれました。
私たちの気づかないところを伝えてくれるのは
本当にありがたいですね。
さぁ、ついに明日で活動最終日を迎えます。
スタッフによる音楽演奏ということで、また雰囲気ががらっと変わることでしょう。
午前中は6年生の授業にお邪魔したり、午後からは参観日があったりと
なかなか盛りだくさんな1日となりそうです。
手稲北小学校での斉藤さんの活動最終日、どうぞご期待ください!
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/20 8日目
http://inschool.exblog.jp/239792395/
2019-11-23T17:58:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-23T17:58:35+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
手稲北小学校での活動も残すところあと3日となりました。
昨日、4年生と一緒に膨らませた風船によって、
活動場所がここにきてガラッと印象が変わりました。
子ども達はどんな反応を見せてくれるでしょうかね!
中休みを知らせるチャイムが鳴ると、最初にやってきたのは4年生でした。
子ども達は風船が大量に床に散らばった状態までしか見ていなかったので、
こうなったんだ〜、とそれぞれ自分が膨らませたり絵を描いた風船を探したり。
遅れてきた低学年の子ども達は、見た途端にうわあぁぁとテンションが上がります。また、この日は4年生の参観日。
保護者の方が来るということで、
なんとか風船をこのままの形を維持したいところです。
中には風船に触りたい欲求が抑えられない子ども達への
呼びかけを手伝ってくれる子どももいました。上靴作りをしに来てくれている子ども達もいるので、
そういった子どもの活動は担保しなければなりません。
休み時間の後半は、上靴作りをしてくれている子どもがほとんど。
もうそろそろ佳境といったところでしょうか。4年生主導の上靴作りも始まりました。また、最終日に予定されている演奏会のポスターも新たに届きましたよ。
これらは何人かで協力して描いてくれたそうです!中休みが終わり、風船が下から見た方が綺麗なこともあり、
風船自体を守るためでもありますが、お花見のようにゆったりと
程よい盛り上がりで過ごしてもらいたいなと斉藤さん。
そこでですが、実際の「すいかまつり」開催時には、会場となっている体育館に
ブルーシートを敷いているということで、
ここでも「すいかまつり」のような"時間を一緒に過ごす場"を再現できればと思い、
ブルーシートを敷き、色味を似せた設えをしてみることに。授業の合間の時間にも子ども達がやってきたので、
早速ブルーシートに寝転がってもらいました。なかなか良さげな感じです。
子ども達が戻った後、いい感じだね〜と斉藤さんと話していると、
今度は4年生がたくさんやってきました。
どうやらクラス全員で見に来てくれたようですが、何やらモジモジしています。
聞いてみると、驚くことに昨日のお礼にクラス全員からのメッセージを届けに来たとのこと。
昨日の今日でこんなことできるのか!?とフットワークの軽さに驚きです。
これは記録に撮らねばと集合写真をパシャり。(見切れてしまった人ごめんね!)
4年1組の皆さんありがとうございました〜!ほっこりした余韻に浸りながら、今度は金曜日に向けたポスターを掲示しに行きます。
移動掲示板をお借りして、玄関前に設置しましたよ。
そして、途中にこういったものを見つけました。なんと参観日ということで、学校側のご厚意で看板まで作ってくださいました。。。
お礼のメッセージもそうですし、ここまでやっていただいては、
こちらとしてもぜひ応えねばと気持ちが引き締まります。。。!
今日の給食は子ども達が作った上靴を履いて向かいます。
この日は、スマイル(特別支援学級)へ。
実は、先週お邪魔したときはお休みしている子どもが多かったので今回、再度アタック。
幸いこの日は全員登校していたので、楽しい給食時間を過ごすことができましたよ。
作った上靴を実際に履いている様子を見せることができてよかったと思います。金曜日の告知ポスターも無事、お渡しすることができました。
給食を食べて戻ってきてしばしのんびり。ブルーシートだけじゃ、結構背中が痛くなるそうです。笑
そして嵐の昼休み。
上靴作りはどんどんヒートアップ。大人数で1つを作る光景も。この日も何足かが完成しました。こちら梱包材をベースにボタンや、自転車用の反射シートで装飾をあしらったもの。
丸みを帯びた梱包材が意外にも程よいフィット感。
一方、今日の中休みからスタートした4年生チーム。両足を入れるタイプのフットウォーマーにクリスマスの飾りをこれでもかとつけたもの。
足を入れるために作られているので綺麗に納まるのですが歩くためのものではないので、
もっこもっこします。
そして、昼休みが終わるチャイムが鳴ってもなかなか帰らない、
というやんちゃな子どもには、斉藤さんはいよいよ
怒っていくアプローチに挑戦しているようです。
(しかし、子どもは明らかに喜んでいますし、
斉藤さんもちょっと楽しそう。。。)そして、参観日が行われている5時間目。
学校の方で案内してくださっていたこともあり、
懇談会が終わるまで、ちらほらと保護者の方たちも覗きにきてくれます。子どもが家に帰ってきて学校でこんなことやったんだよと
楽しそうに話してましたと保護者の方から聞けたり、
家庭での子どもの様子がほんの少しですが伺えた気がして、
私たちにとっては非常に良い機会だったと思います。
また、保護者の反応を見ていて、家では聞いたことがなかった
要素をこの場で初めて知ることがあったりしたようでした。
考えてみると、授業や学校行事以外、
私たちが主に活動をさせていただいている休み時間の様子を
保護者の人が見られる機会って意外とないかもしれませんね。
この活動を通して、保護者にとっても子どもの新たな一面を知るような
機会となってもらえたのなら嬉しいです。
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/19 7日目
http://inschool.exblog.jp/239786421/
2019-11-20T22:50:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-20T22:49:26+09:00
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おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
今日は、授業時間をいただいて4年生全員と協力して、
風船を使って活動拠点をスイカを擬えて装飾する日です。
ついつい浮足立ってしまいますが、まずは中休み。
常連となる子どもが増えてきました。
中には上靴作りをスタートした日から、毎回来て作業している子どもも。
自分の作っているものを継続してひたすら作り込みしてくれています。そして、こちらでは昨日、松田さんと一緒に活動を見学しに来てくれたスタッフが、
活動最終日となる金曜日にもう一度来て音楽を演奏するしてくれることになり、
その呼びかけのためのポスター作りです。
最初はポスターなんて描いたことないよ〜と言っていた子どもも
こんな素敵なポスターを書き上げてくれました!
そして中休みが終わると急いで活動拠点向かいの家庭科室へ向かいます。
4先生全員ということでちょっと大きな教室に集まってもらいました。
挨拶をして斉藤さんから直接やりたいことを説明。この教室で風船をひたすら膨らませ、
活動拠点ではそれを予め天井に張り巡らせていたテグスに
固定していく流れ。
風船を各テーブルに配ると教室全体がワァッと盛り上がります。風船は、得意不得意はあれど、誰でも関われるものとして
上手く機能していたと思います。自分の息で膨らませるのが苦手な子どもは空気入れを用いて、
口を縛るのが苦手な子どもは、近くにいた子どもが縛る担当になっていたり、
どんどん工夫しながら効率化が行われていました。
一方、活動拠点ではすごいスピードで流れてくる風船らをガシガシ固定していきます。最初はスタッフが吊るしていたのですが、流れがわかると
子ども達も積極的にお手伝いしてくれて、最終的には子ども達だけでも
進めていけるような状態にまで!しかし、供給と需要の釣り合いが崩れこの通り。。。
足元に風船が溜まり続けています。。。風船を膨らませ続けるのが辛くなったりした子どもには、
ある程度、風船同士を吊るす前に繋ぎ合わせてもらう作業や、
スイカの種の模様をつけるために用意した黒ペンで、
自由に言葉や絵を描いてもらったりしました。子どもの似顔絵を風船に描いてくれたり、
担任の先生達もそれぞれ楽しみながら過ごしてくれて何よりでした。膨らませた風船、残念ながら全部吊るすことができず、あえなくタイムアップ。何人かに楽しかったところを発表してもらって授業が終わりました。
全部は吊るすことはできませんでしたが、子ども達の表情からは、
どこかやりきった感が伺えました。
そんな子ども達を見送りつつ、斉藤さんと緊急相談。
風船が床一面にある状況で、昼休み子ども達に開放するのは、
どんなことになるかわからないと、この日の昼休みの活動は
クローズして、入り口のドアから覗いてもらうだけに。廊下からも見えるこのワクワク感。
明らかに何か面白そうなことが起こっているのは、
子ども達にもわかったようで、なんで入れないのー!という不満は
あまり聞こえてきませんでした。ありがたや。
廊下を通る先生達からも教室の中から見てても
(おお!?)という反応が見えました。
一方、中では斉藤さんとスタッフで集中して黙々と作業中。
風船が想定より重たくなってきたため新たなテグスでリフトアップしたり、
なかなか終わる目処の見えない作業。
こちら、最初は一面にあった風船が半分ほどに減ったときに撮影したもの。
自然光を透過した風船。めちゃくちゃ綺麗じゃないですか。そうして作業を続ける数時間。
ようやく床にあった風船を上に固定することができましたよ。外もすっかり暗くなってしまいましたが、
立ち入り禁止のテープを剥がして晴れてオープン。
先生達の労いの言葉に救われながらの作業終了です。
明日、子ども達の表情を見るのが本当に楽しみ。
今回の活動で斉藤さんは、子ども達や先生達との交流を通して
面白いと感じた一面や創作物などを何かお互いに見える化できないか、と
できうる限り自身の手を動かすことをあえてせずに進めてきました。
しかし、斉藤さんにとってその対象は私たちスタッフにも及んでいるとのこと。
金曜日の音楽の演奏もそうですが、実は今回4年生と一緒に大量に
膨らませた風船もコーディネーター(私です)が過去に使ったことのある素材。
ゆえに立ち振る舞いに戸惑うところもありますが、
逆にそれは子ども達や先生達と近い視点を得られるチャンス。
せっかくの機会、個人的にも大事にしていきたいと思います。
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/18 6日目
http://inschool.exblog.jp/239785974/
2019-11-20T18:43:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-20T18:43:54+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
土日のインターバルを挟み、今日から活動の後半戦がスタートしました。
この2日間は、活動を客観的に見直したりする時間として非常に大事でもあります。
そのときはわからなかったことが時間をおいて腑に落ちたりすることが
経験がある方もいるのではないかと思います。
さぁ2週目も張り切っていきましょう!
今日はおとどけアート事業の別な小学校へ滞在するアーティストの松田朕佳さんが、
違う小学校での様子を見たいと見学に来てくれました。
斉藤さんはおとどけアートの活動は2回目ですが、松田さんは今回が初めて。
お互いに情報交換などをしています。
やっていることを誰かに伝えるために言語化する、ということも整理には不可欠。
頭の中だけで考えるだけじゃハッキリとしなかったものがクリアになることもあります。
中休みは、子ども達と一緒に過ごします。
すぐに子ども達に混ざれるのはさすが、というところ。
斉藤さんの上靴作り、進行しています。
1人で作っていた子どもも何人かでグループで作り始め、
お互いにこれつけたい!これが先!これもこれも!とワイワイとやっています。お絵かきチームもどんどん力作を寄せてきてくれています。
裏面には応援のメッセージが。ありがたいですね。励まされます!
中休みが終わると授業の様子を見学することに。
こちらはお隣のクラスの1年生の図工の時間。
このほか、いくつかのクラスへお邪魔させていただきましたよ。
急な訪問にも関わらず、自己紹介するお時間をもらったり。先生には感謝が絶えません。
一通り巡って活動場所に戻ると、金曜日に発注していた材料が届きました。そう、風船です。
これは先週、先生からお声かけていただいた授業の時間に使います。
この風船でこんなことをしたいなと。(斉藤さんによるアイデアスケッチです。)
この手稲北小学校のある地域は、「サッポロスイカ」の産地。
小学校でも近隣の農家さんと協力して、子ども達によるスイカの栽培から収穫まで行う
取り組みを続けており、夏休み明けには全校児童でその年に収穫したスイカを食べる
「すいかまつり」を開催しているということで、スイカをモチーフに。
また、見た目もそうですが、その「すいかまつり」開催時には、
子ども達がお互いに楽しく時間を共有している様子に着目し、
授業の時間でも、みんなで一緒に何かを作る時間を共有できたらと思っています。
さて、連日の雪でちゃんと材料が届くかどうか心配でしたが、
早速、届いた風船のチェックタイム。
見学しに来ていただいた松田さん達にもご協力いただきました。意外と肺活量が必要だったり、口を縛る指の力が必要だったり。
実際にやってみて発見することもたくさんあります。
子ども達は一体どこまでできるのでしょうかね。
給食が終わり、昼休み。
膨らませた風船を実際に吊るしてみて個数や間隔などのイメージを掴みます。子ども達は、上靴を作ってみたり、ロゴマークの色塗りをしたり、
オルガンを弾いてみたり、浮沈子で遊んでみたりと、なかなかに賑やかな状況に。いつもよりはじめましての大人が多かったのですが、
子ども達は気にせずのびのびと過ごしていましたね。
この日も新たな上靴が完成!
スリッパをベースにもこもこのフェイクファー、ビーズやシールで可愛らしく装飾されています。
昼休みが終わると、風船を膨らませながら
実際に活動を見た感想や意見交換など。
話しながらでもできることもあり、
無意識に次の風船へと手が伸びている様子。
気づけば結構できていました。
風船、良いかもしれません。こんな感じで明日、子ども達と時間を共有することができたらいいですね。
どのように授業が進むか、子ども達がどこまでできるのか、
実際にやってみないとわからないところがありますが、
わからないからこそ面白いという見方もあります。
子ども達や先生はもちろんのこと、私たちも楽しみながらできたらと思います。
一体どうなることやら!お楽しみに!
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/15 5日目
http://inschool.exblog.jp/239780050/
2019-11-18T22:42:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-18T22:42:03+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
この日で活動期間の2週間の折り返しとなります。
2週間といえども月曜日から金曜日の5日間×2の実質10日間。
本当にあっという間です。
今日はついに斉藤さんの上靴作りが始まりますよ!
素材は、昨日買い出ししたものや学校にあった廃材、斉藤さんが持ってきたものらです。
一緒の買い出しに行けなかった子ども達はこれらを自由に使ってもらいます。
どれだけ来てくれるんですかね。楽しみです。
やってきました中休み。早速子どもたちがきましたよ。
実際に履けるようにするため、斉藤さんは自身の足を差し出して、
それに素材をつけていくようにしました。
実際に足が入ることを想定しながらアールを作っていくのは至難の技ですが、
これなら確実ですね。(脱げるんでしょうか。。。?)
そしてこのあと斉藤さんの左足やスタッフ自身の両足も差し出したことで身動きが取れなくなりました。
チャイムが鳴ると同時に解放され、一番最初に作り始めた子どもが完成させました!
記念すべき上靴第1号です。
これ、中に食器用スポンジが敷かれており、かなり良い履き心地なんです。
様子を見にきてくれた先生も履いてくれます。おお!これイイですね!とご満悦!
そして、初日に色々お話しいただいた先生が活動場所を訪ねてきてくださいました。過去に撮られた日蝕や、子ども達の写真、ご自身で作られた木の実などをアクセサリーを
見せてくださいました。様々な植物の種やかすみ草などの小さな花を組み合わせていて、
作ったものを奥様にプレゼントしているとのこと。
また、理科準備室に呼ばれ、先日お願いしていた備品(2日目の記事へ)をお借りすることに。
早速、活動場所に飾ります。
こちらはバイメタル式温度計。
2種類の膨張率の異なる金属板を貼り合わせることで、反り返りが起こるのですが、
その反り返りを利用することで温度を記録する針を上下させているということです。
(うーーーん、言葉で説明するのは難しいですね。)
部屋の設定温度は22度で固定なのですが、ビッタリ合っています。
すごい精度!
そしてこちらは金鉱石。たまにキラキラ光る点があります。
ここから製錬していって金とそれ以外を分けるそう。また、これらを新たにお借りしました。
これなんだかわかりますかね?こちらアップにしました。
これでわかりますね?
そう、浮沈子(ふちんし)です。
ペットボトルを押すことで水圧により、中のタレビンが浮き沈みします。
ぜひ作ってみてください、と作るところからさせていただきましたが、
正直これ、めっちゃ面白いです。ついつい手にとってやってしまう系のあれです。
こちらの浮沈子を作る材料は、廊下とかに置いておき自由に子ども達が作れるように
しておいたこともあるそう。
この前の本のお話会や、クラスの中でのお笑いライブもそうですが、
休み時間のコンテンツがもともと充実している中で我々が何をすべきか、
ついついこちら側が考え込んでしまいますね。
給食後には、中休みに出来上がった上靴を見せびらかしに繰り出します。斉藤さんが給食を食べに行ったクラスは、すぐに子ども達が駆け寄ってきます。子ども達にも履き心地をおすそ分けします。子ども達もスポンジに感動。
左側の靴を作ってくれる子どもを募集します。そして昼休み、ちらちらと子ども達がやってきましたよ。
上靴作り、継続です。こちら、低反発ウレタンスポンジを所望していた子。
ビーチボールを分解し、自前の裁縫セットでガチに作り込んでいっています。
これはかなり期待できます!粛々と上靴作りが進行しています。
またしても斉藤さんは足を差し出しているようですね。。。続々と完成していっていますよ!
中には履けなさそうなものもありますが、制作途中とのことなので、
気長に待ちましょう!この紙の箱は誰もが通る靴(?)ではないでしょうか。
昼休みが終わると授業の様子を見学しに行きました。図工以外の科目にもお邪魔しましたよ。帰りの会のわずかな時間にも近くのクラスの子がやってきます。
浮沈子、大ウケです。今日も盛り盛りでしたがこれで活動期間の前半戦が終了。
短い時間ながらも、この1週間を小学校で過ごし、
こんなことできたらいいなと方向性が見えてきたように思います。
2週目には、先生からお声をかけていただいて授業時間を使っての活動も
この1日2日の間に決まりました。
残りの1週間、この活動がより良いものとなるよう色々手を尽くしていきたいですね。
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/14 4日目
http://inschool.exblog.jp/239776632/
2019-11-17T10:23:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-17T10:23:20+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
斉藤さんの上靴を作るための材料の買い出し、昨日選抜された子ども達は上手く
保護者の方とお話しできたでしょうか。そんな不安を抱えながらの登校です。
職員室に向かうと保護者からの回答用紙が私たちの机に置かれています。その数3枚。
う〜ん、全員にはならなかったか〜と内心思ったのですが、
聞けばまだ担任の先生から届いていないだけとのこと。
その後、なんとか残りの子どもの分が届き、選抜した子どもは全員行けることに!
よかった〜〜〜〜(保護者の皆さまありがとうございました!)
この日の中休みは、昨日の給食交流で知ったお笑い係の発表を見に行くことにしました。
おー、やってるやってる。
早速中に入りましょう!
斉藤さんが入ると他の学年の子どもも一緒に入ってきます。
なかなか他の学年の子どもは、クラスに入ってまで見る機会がなかったようでした。
斉藤さん曰くジャンルはシュール系。ボケ担当が良いセンスを持ってるとのこと。
このお笑いに限らず、学校の中に面白い要素は目に留まるのですが、
意外とそこまで認知されていなかったりするものが色々あるようですね。
活動場所に戻ると、届いたロゴマークや絵などの展示作業。
ロゴマーク、色塗りをしてくれる子も出てきました。
一番最初にできたものを入り口にある部屋の名前のところにペタリ。
なかなかいいんじゃないですかね。
絵を持ってきてくれたりしてる子どもには積極的に名前を聞いていっています。
名前を覚えるとギュン!と一気に子どもとの距離が縮まります。
3時間目は、6年生の図工へ。こちらも将来なりたい職業を作るもの。活動している場所は低学年の階のため、あまり高学年とは交流がないこともあり、
どんどん話しかけていきます。一通り様子を見学させてもらい、廊下に出るとそこには煙が!
今日は消防士の方が来て、色々教えてくれる日だったようです。
実際に煙を焚くなんて本格的。廊下の向こうがここまで見えにくくなるんですね。
大人から見ても驚く光景でした。
給食を挟み、昼休み。
この時間はこれをします!と言ったわけではないのに、
活動場所に来てくれる子も増えてきました。皆、思い思いに過ごしていきます。
顔と名前を覚えていくのは大変なのですが、覚えた分だけ目に見えて交流の数が増えていっています。
同じ階にいる低学年の子どもが多いですが、高学年もちらほらと。
そして放課後。楽しみにしていた買い出しタイムがやってきましたよ!上靴といっても靴の形を意識しなくても良いし、素材も色んなもの使っていいよとお話し。
子ども達の家の場所もしっかり確認して、帰るルートを決めていざ出発!
途中まで帰る方向が一緒の子どももいますね。
買い出し先は学校から歩いて数分のダイソー。素晴らしい立地です。
ダイソーでは、斉藤さんが声をかけながら、それぞれがすごい真剣に悩みながら材料探し。
寒いからカイロ入れよう!スポンジ買おう!クリスマスっぽくしよう!キラキラさせたい!
これはあれあれだからだめ!とかお互いにやいのやいのしながら選んでいきました。
材料はどれを使ってもいい、ということでなかなかに苦戦していましたが、子ども達の
上靴に対するイメージが窺い知れたり、履く人のことをきちんと考えていたり、
個々のユーモアが見られたり、とても有意義な時間だったと思います。
無事にみんな買えお店の前で記念撮影。
これらを使って明日はひたすら作るのみですね。
予定より少し遅れてしまいましたが、このあと子ども達をそれぞれの家まで送り届けることができました。
休み時間という限られた時間の中での活動だと、たくさんの子ども達が来ると
それだけたくさん繋がりはできるのですが、どうしてもそれぞれの密度が弱くなりがちなので、
今回、学校外で一緒に時間を過ごすことで、学校とはまた違った子どもの一面が見えたり、
一人一人とじっくり話せる貴重な機会にできれば、という意図もあったのですが、
良い形で今後の活動に現れていくといいですね。
改めて参加してくれた子ども達、許可いただいた保護者の方や柔軟に対応してくださった先生方に感謝です。
どうもありがとうございました!
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/13 3日目
http://inschool.exblog.jp/239772425/
2019-11-15T20:34:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-15T20:34:15+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
早くも活動の4分の1に差し掛かっております。本当に1日があっと言う間に終わります。
なんとなーくですが、1日目2日目と毎回来てくれる子どもの顔を覚え始めてきました。
そのタイミングで斉藤さんからこんなアイデアが出てきました。
斉藤さん、活動期間中に履く上靴を持っておらず、
だけれどもそこらで買ってもつまらないということで、
せっかくだから子ども達に作ってもらいたいな、と発案。
子ども達からこの上靴作りを通してどんなアイデアが出てくるか、
面白いことをしている子どもがいないか探す試みも兼ねています。
朝の会で、各クラスの先生から子ども達にお知らせしてもらい、昼休みに説明会を開きます。
たくさん来てくれるといいですね!
さぁ、今日は授業の見学にお呼ばれしていましたので、早速覗きに行きましたよ。
図工室。6年生が自分の将来なりたい職業を粘土やハリガネなどを使って作る授業のようです。
これは何している様子ですか?と聞いて回る斉藤さん。
たくさんの種類の職業を作っていましたが、"アーティスト"は残念ながらいなかったですね。笑
後からちらほらとこんな面白い子どもがいた、と教えてくれました。
そして迎えた中休み。
昨日宿題としてお願いしていたこの部屋につけるロゴマークが集まります。
この他にも何点か集まります。
斉藤さんは、どれか1つに絞ろうと思っていたらしいのですが、
結局選べず、持ってきたものは全部採用!としました。
給食は3年生と。クラスの中で"お笑い係"をやっている子どもがいて、
話を聞くと翌日の中休みにお笑いライブをやるそうで、色々面白そうな感じです。
これは見に行かねばですね。ドキドキの昼休み。
上靴作りの説明会に参加するために子ども達がちらほらと集まり始めます。
これくらいの人数なら説明が楽だな〜と思っていたのですが、
一気に増えてしまい(2,30人くらいはいたのでは?)あたふたしながら説明します。
材料はこちらで前もって準備していたもので作ってもらうと
こちらの想像のつくものしかできません!
であれば、一緒に買い出しに行って
その場で吟味してもらいたいと斉藤さん。
そういった説明を聞いた上で、一緒に行きたいという子ども達から何人かを選抜します。
その選抜方法は。。。
そう、ジャンケン。多人数を公平に選抜するにはこれしかありません。
(実はくじを作っていたけど来た人数が想定を超えました。笑)
斉藤さんとジャンケンをして買った子だけ残ります。
負けた子には黒板に、買ってきて欲しい材料を書いていってもらいます。
笑いあり涙あり(?)のジャンケンに勝ち残った子ども数人には、
保護者の人から了解をもらうようプリントと記事最初のお手紙を渡しました。
昼休みが終わり、残念ながら選抜に漏れてしまった子どもたちからの
希望する材料が黒板に。(低反発ウレタンスポンジとか、すごいですね。。。)
その後の5時間目は4年生の図工の時間にお邪魔しました。
苦戦している子どもにはアドバイスもしますが、実は目的がもう一つ。
昼休みのジャンケンのタイミングに、このクラスの子ども達が間に合わなかったので、
急遽、二次選抜を行うことに。
授業の邪魔にならないように厳密な審査をした結果、1人に絞りプリントを託します。
あとは保護者の方次第なので、全員行くことができるといいなと願うばかり。
活動場所に戻って、中休みに集まったロゴマークを拡大し、廊下に掲示してこの日の活動は終了!
昼休みにも裏で続々と届いていたので、そちらも随時掲示していきます。
3日目が終わり、順調だという斎藤さん。
斎藤さんにとっていい形で活動が進んでいるようですよ。
明日の上靴作りの買い出し、楽しみですね。
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/12 2日目
http://inschool.exblog.jp/239768463/
2019-11-14T00:45:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-14T00:45:35+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
初日の活動を受けて、色々こんなことができないか、とあれこれ持ってきていた斉藤さんですが、
まだ焦ってはいけないとなんとか堪えつつ、今日も子ども達と駆け引きをしていきます。
中休みはこの日、月に1~2回の頻度で行われている図書室司書さんやPTAのお母さん方が
本の読みきかせがあるということで、その様子を見学しにいきました。
低学年の子どもはほぼクラス単位で聴きにいくような人気コンテンツのようです。
子ども達のリアクションも上手く拾いながらついつい聞き入ってしまうようなテクニックに驚きました。
休み時間にこういった活動があるのはいいね、と斉藤さんとの会話。
いやいや、私たちも負けてられませんよ!
中休みが終わると昨日も訪ねた理科準備室へ。
どうしても昨日見たり聞いたりできなかったものが気になり、改めてお話しを伺いましたよ。
こちらは小学校のある地域の近く、「金山(かなやま)」と言う地域があるのですが、
文字通り金の採掘がされていたお話しや、
百葉箱の中に入れる温度計の仕組みをはじめ、星の話や生き物の話など、まさに知識の宝庫。
手作りのポスターなどをお借りできたので、活動場所に展示することにしました!
金の鉱石や、温度計は備品なのですぐにはお借りできなかったのですが、
後日お借りできるよう取り計らっていただけることに。ありがとうございます!
どう展示しようかとワクワクしながらお借りした品々を持って活動場所に戻ると
机の上に手紙がチョンと乗っていました。
中を開くとポケモン(しかも最新作)のイラストが!
差出人の名前が見当たらず、昨日自由帳を見せにきてくれた子ども達の誰かかな?と
話していたのですが、あとあと聞くと実は自由帳を持ってきた子どもではなく、
描いた本人が恥ずかしがり屋だったために兄弟の手を通じて届けられたことが判明しました。
活動2日目にして子どもからこういったものが届くのは何より嬉しいですし、ぜひ応えていきたいですね!
さて、ほっこりした気持ちのまま預かったポスターなどを開封していきますよ!写真が好きで撮影しているということでご自身で撮影されたという月食や星空の写真を
教室の後ろの掲示板に並べて掲示していきます。
こちらは栗とトチの実の中身がそれぞれ似ていることから作られたクイズのようなもの。
元々この教室にあったカップ麺の容器を使った天秤に入れて展示しました。
(聞けばかの有名な「モチモチの木」の"モチ"はトチのことなんですね!)
少しずつみんなの作ったものがここで見れたりするような場所になるといいなと話す斉藤さん。
何もなかった空間が、覗くたびに面白い何かが増えてるのは、
きっと子ども達や先生にとっても好奇心がくすぐられることでしょう。
給食時間が終わると、給食を一緒に食べた子ども達がまず一番にやってきます。
栗とトチのコーナーは早速興味持たれているみたいですね!よかった!この2週間の活動期間の間、せっかくだからこの多目的室の名前を変えてしまおうということと、
昨日、ふと携帯を子ども達に見せたときにアプリの話になったということで、
名前じゃなくてアイコンみたいなマークを付けようと閃いた斉藤さん。子ども達からアイデアを募集します。
某「M」のマークだったらハンバーガーが連想されるよね、と
サンプルを出しつつ、子ども達に自由に描かせます。まあこうなりますよね。
終わらなかった子には明日までの宿題としてお願いすることにしました。
どれだけ集まるか楽しみに待ちましょう!
放課後、机を準備してもらったので職員室を使ってこの日の振り返りや作戦会議などをしていると
色んな先生が、どういったことをしようとしてるんですか?
普段はどんなことをしてるんですか?などと話しかけてきてくれます。
明日、図工の授業があるのでよかったら見にきてくれませんか?ともお声かけいただきました!
職員室に机を設けられたことが初めてだったので、
最初はどう振る舞おうか戸惑いながら使わせていただいていたのですが、
やっぱり目の入りやすいところで、何かやっていたら気になったときに
すぐ話しかけられる距離なのは大きいんだなと感じました。
子ども達だけでなく先生達との距離も近づいてきていて、
斉藤さんの活動、2日目にして早くも色々繋がり始めている予感です。
こちら、今日の一幕。
ついにここでも始まってしまったアーティストのサイン会。
名前を覚えようとするあまり、漢字での名前を聞き取りながら丁寧に書いていくことにしたらしいのですが、
時間がついついかかりがちでなかなかロゴマークの話に持っていけない斉藤さんの図。
このサイン会、今後も続きそうですね。笑
コーディネーター/杉本
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【おとどけアート 斉藤幹男×手稲北小学校】11/11 1日目
http://inschool.exblog.jp/239765291/
2019-11-12T17:44:00+09:00
2023-05-31T10:44:06+09:00
2019-11-12T17:44:51+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/手稲北小/斉藤幹男
札幌市立手稲北小学校で始まりました!
この学校に通うのは、札幌を拠点に国内外で活躍している映像作家の斉藤幹男さんです。
斉藤さんは昨年度、西園小学校に滞在した永田壮一郎さんと同様に、
2回目のおとどけアートへの参加となります。
(1回目の参加は2010年度の福住小学校で開催。活動の様子はコチラからどうぞ!)
福住小学校の活動では、アトリエとなる教室にブルースクリーンを用意し、
背景に子どもたちの姿や、描いてもらったイラストなどを合成、映像化する取り組みを行いました。
今回の手稲北小学校では、通っている子どもたちや、職員の方々との交流などを通して
どういったことができるのかを一緒に考える段階からスタートします。
では、早速、活動初日の内容をご紹介。
初日ということで、放送室からのテレビ朝会を通して、全校の子どもに挨拶。
全校朝会とかと違って、相手の顔が見えない中での挨拶はなかなか難しいんですよね。
久々の小学校にかなり緊張している様子でした。
一方、近くの教室からはこのように移っていました。
子ども達の目からはどんな風に映っていたでしょうか。
テレビ朝会を終えると、その足で朝の会中の1年生の教室へ。
給食を一緒に食べるからよろしくね!と伝えると、ワァ〜〜〜!!と盛り上がります。
その後、学校の中を見て回り、なにやら授業準備中らしき理科室へ。
アルコールランプに懐かしさを覚えつつ、
色々なお話を聞かせていただきました。理科準備室も目を引くようなものばかりで、ついつい目移りしてしまいます。
そして中休み前にちょっと一息、なんと今回職員室に机が準備されていました!
スタッフ側はいくつも学校を回っていますが、職員室の中に机を用意されたのは初めてのこと。
なかなか緊張してしまいますが、ありがたい限りです。。。そうしてやってきた中休み。子ども達は来てくれるのでしょうか。
斉藤さんはこの日小学校に入るまで、子ども達に来て欲しいがためにあの手この手を考えていて
話してくれていたのですが、その仕掛けに労力をかけすぎては子ども達とのふれあいが疎かになることもあるし、
過去に作った作品を自己紹介として見せて自己紹介をすると、
最終日に向けたイメージが変に固まりすぎてしまうため、
悩みに悩んだ上、あえて手ぶらでやってきた斉藤さん。
不安そうにしていましたが、時間になるとちらほらと来てくれました!
やはり活動場所に近いクラスに人が多いですね。
中にはアーティストってどんな人なのか今まで見たことない!という子どももいました。
ぜひ、斉藤さんがどんな人なのか、どんどん話しかけてもらいたいですね。
気づけばこの有様。(密度がすごい)
人懐っこい子どもが多いんですかね。
また、誰が持ってきだしたかはわかりませんが、それぞれ自由帳を持ってきて
描いた絵を斉藤さんに見てもらう流れが起きました。家庭でもお絵描きをしているという子どももいて、すでに描き方に個性が見えていて非常に面白いです。
1人1人じっくり見てあげたいけど時間が圧倒的に足りません!
3時間目は、ちょうどこの日に地域の洋菓子屋「べんべや」さんが6年生にケーキ作りにきてくれているとのことで、
その様子を見学させてもらいました。手回しの台にケーキを置いて、回しながらクリームを塗って、と
職人さんのケーキ作りを目の前で見学できるのはいいですね。
また、この学校では近隣の農家さんとスイカやカボチャの栽培に取り組んでいるとのことで、
カボチャを用いて、上記の洋菓子屋さんとコラボ商品を作ったりしているそう。
給食時間は1年生と過ごし、昼清掃もそのままそのクラスで一緒に混ざってきました。あたふたしながらもちょっと楽しそうな斉藤さん。
このあと、昼休みとなるのですがついつい職員室で一休みしてしまい、昼休みを逃す失態。
お昼清掃が初日最後の子どもとの交流となるのでした。。。反省です。
斉藤さんは、手ぶらでやってきて実際に1日過ごしてみましたが、
まだ色々決めたり判断していくには時期尚早な段階で、
2週間という短い期間でついつい焦ってしまいがちですが、
どんなことができそうか、面白そうか、今はひたすら
可能性を広げていった方が良いと振り返り、帰路へ。
2回目のおとどけアート参加ということでアーティストは
プレッシャーも1回目以上に大きく感じているでしょうが、
一緒に寄り添い考えながら充実した活動が送れたらと思います。
なんだかもう初日にしてすっかり溶け込んでますね。笑
是非今後の活動にご注目ください!
コーディネーター/杉本
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