アーティスト・イン・スクール ~転校生はアーティスト!~:おとどけ/苗穂/進藤冬華
2023-05-31T10:47:56+09:00
sair_ais_programs
小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
Excite Blog
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】最終日その2
http://inschool.exblog.jp/23667448/
2017-02-21T20:17:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-21T20:18:01+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
最終日、その2です。
自分たちでスライド見ても、わかんない事ばっかりだから、
分かる人に聞いてみようということで、地域の方々や先生方に協力を得た、
「スライド鑑賞会」。
結果的に、この時に出てきた話が後に子ども達と共に再現されるのですが、
この時は単純に、思い出話、面白い!というだけでしたからね。
そうしてできた作品。
ちょっと50年ほど前は、札幌の道路を馬が走っていた。
そんなの今の我々には想像つかないんですよね。
未来は何となく想像できても、過去ってのは想像が難しい。
人はきっと、持っていないもの・ないものについて想像したり、
望んだりすることはできるんだけど、
既に得たものには気付かないんですよ。
多分、時間がどんどんと過ぎてゆくから、
どんどん過去は忘れてゆく。
生まれた時のこと、子供の頃、青春時代、
未来を見ている間はどんどん過去を忘れてゆくんですよ。
人生が始まったばかりの子どもたちには、
膨大な未来という時間に向き合わなければならない。
こういうのもなんですが、
今回、めちゃくちゃたくさんお世話になった
道島さん&安保さん達は、この地域に住み、60年以上も人生を歩んできました。
人の命が100年だとすると、
彼らはもう折り返し地点を通過していて、
ふと、自分たちの育った街について、自分たちの人生について振り返った時、
これまで忙しくて見えなかった膨大な過去に向き合うんだと思います。
では、その過去とはなんなのか。
ここで、スライドが出てくるのです。
写真に残す、ってのは
瞬間を鮮やかに切り取る、
ということで、
どんどん流れてしまう「時間」を永遠に残そうという、
人々の悪あがきというか、努力の結晶なのです。
それを人は文明と呼びます。
文明とは、
文化や学芸という、
我々人間が行う日々の生活習慣であり、
それは本来その時代に埋もれてゆくものなのですが、
それが明らかになる、次の世代、未来に残って/してゆく、
ということなんですよね。
文明というと、カッコいい感じがするけれど、
その背景にあるのは、
過ぎ去る今この瞬間を永遠にしようとする、
人々の悪あがき。
なぜかわからないけれど、
残したい、伝えたいという、想い。
過去を掘り下げ、一生懸命足掻いた2週間の活動。
そりゃ、大変です。
文明に向き合っていたのだから。
でも、手垢がついて、土っぽくて、
だからいいんですよ。
(最終日スライドを見る会)
今回の活動で何をしていたのか。
それを、やっと俯瞰して見れるようになって、思ったのは
(最終日スライドを見る会)
ゲストの道島さんが言っていた
「何かを子ども達に伝えられないか」という言葉に対しての
答えなんじゃないですかね。
その答えは、
ちゃんと伝わっている、だと思うんです。
(最終日スライドを見る会)
進藤さんが、滞在したこの数週間。
僕らは、歴史や郷土という分類された世界に手を突っ込んで、
その中にある、
「よくわからないぐにゃぐにゃした何か」に触れていたんです。
標本化されてしまう前の、生きた何かに。
おわり
--------------------------------------------------------------
主催/おとどけアート実行委員会
アーティスト/進藤冬華
協力/札幌市、苗穂小学校
企画・運営/
おとどけアート実行委員会
事務局 一般社団法人AISプランニング
--------------------------------------------------------------
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】最終日その1
http://inschool.exblog.jp/23667362/
2017-02-21T19:36:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-21T19:36:28+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
2月17日(金)、最終日の活動についてご紹介いたします。
あっという間に最終日。
振り返ると、なんでもあっという間の事のように思えてしまいます。
これまで、活動の拠点としていた通称「くらいへや」は、
こんな感じでポップな展示場所に変化していました。
こう見ると、濃厚な作品群が並びます。
せっかくなんで、展示見学ツアーをしてみましょう。
それではご一緒に。
入口部には、こんな看板。
2月15日~17日までこの場所を展示会場として開放しておりました。
入口部には記録関係の資料を展示、
これまでの活動を写真やブログ、絵日記で紹介。
色々なことがありました。
全15話の大作ブログも低学年の子でも読めるように、
ふりがなをつけて印刷。
みんな(スタッフ)が
「それ必要なの?」って冷たい目線を浴びせてきた、
ブログと並行して学校に来た子どもたちに見てもらえるよう
事務局スタッフ小林の描いた、魂の絵日記も展示。
同じ階の先生も「全部読みましたよ!」って言ってくれたし。
なんとか、2年生の絵の旨い子も描いてくれたし。(左下)
そして、中に入ると丁寧な説明文。
進藤さんの事は知っていても、この活動の正式名称や目的を知らない、
ってのはざらなので、枠の説明です。
そして、苗穂小にやって来てから色々と知ったり、調べてきた資料が並びます。
とりあえず、メグミルクの工場も見学しました。
そしたら、年賀状が来ました。
創成川の昔の名前、大友掘り作った大友亀太郎の情報満載の、
札幌村郷土記念館も行ってきましたよ。
そういや、サッポロビール博物館も行ったなぁ。
そして、学校記念館(旧校舎)で見つけた、50年ぐらい前の資料たち。
読み込むと、面白いんだなこれが。
そして、辿り着く「スライド」という流れ。
活動自体(小学校での交流が始まったの)は1月23日からでしたが、
それ以前から結構、小学校に通っていたんです。
その時は、実際にスライド作ってみるとは思ってもみなかった。
そして、めちゃめちゃ寒いけど放課後に歩いて回った、苗穂小周辺地区。
2日間に渡って、歩きましたよ。
暖かい時期にやればよかったと、そう思うこともありましたが、
寒いからこそ、なんか引き締まった雰囲気になったのかもしれません。
(?)
長くなりそうなので、その2でお会いしましょう。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】展示始まりました。
http://inschool.exblog.jp/23644502/
2017-02-13T22:44:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-13T22:45:01+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
おとどけアート×進藤冬華 in 苗穂小学校の活動展示が始まります。
(勢い余って2回書いてしまいました。)
1月23日(月)~2月3日(金)までの2週間に行われた、進藤冬華さんのおとどけアート。
毎日の活動が展示となりました。
作品展示のほか、記録資料(映像&絵日記&ブログ)、活動までの道のり、と盛りだくさん。
「見たい!」「行きたい!」の方は↓までご連絡ください。
--------------------------------------------------------「進藤冬華×おとどけアートの展示」をぜひ見たい係り
場所 札幌市立苗穂小(東豊線/東区役所駅から徒歩15分・サッポロビール園&アリオ札幌より徒歩5分)
公開日 2月14日(火)~2月17日(金)★2/17は活動の振り返りとして、映像鑑賞会を行います。一般公開日は2月17日 ★要連絡★
連絡先/ 担当小林メール ryotaro@ais-p.jp携帯 070-5288-5367--------------------------------------------------------
2月13日(本日) 7人掛けで9時~18時までかかったガチの展示をご覧ください。
お待ちしております!
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】撮影終了。
http://inschool.exblog.jp/23614385/
2017-02-09T21:29:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-09T21:29:00+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
ごちそう様でした!!
すごい元気な声で1年生徒の給食時間が終わりました。
いやー、元気だなぁ。
1年生、もう生命がキラキラ輝きまくっているようで、
元気むき出しですよね。
2週間毎日子どもたちの中にいて、元気をもらうこともあれば
元気を吸い取られることもあるんですけれど、
やっぱり、目の前でギンギンと発散されるエネルギーを見続けていると、
ヘロヘロになりますね。
一緒に給食食べていても、
「ねぇねぇ!」「おねぇちゃんがね~」「何好きなの?」「ぎゃはははー!」
と、同時進行ステレオで目の前をあちらこちら会話が飛び回ります。
これ、大人になってからでは中々ない状況ですよ。
ほんと、子ども達元気。いいことです。
そんな子どもたちの真ん中で、活動をし続けた2週間。
最後の時間(昼休み)も撮影を行いました。
馬です。
いつでもだれでも馬になれる夢の馬仮面です。
これも「スライド見ながら話を聞く会」の中で出てきた話なんですが
★馬ソリ★
昔、農家に馬がいた頃、馬ソリが車と一緒に走っていた。
馬ソリが自家用車の代わりで、仕事で荷物を積んで町まで行って、
帰りに町で一杯ひっかけて、馬ソリに乗ったまま寝てしまう人もいた。
でも、馬は賢くて勝手に家まで戻ってくれた。
そんな馬ソリの後ろにつかまって、移動する子ども達もよくいた。
子どもが寄っていくと、怒る人もいれば、黙っている人もいた。
色々な大人がいるもんだなと、子どもながらに思った。
こんな話も、再現してみます。
この日は、スズカケ学級のミニ体育館にお邪魔して撮影を行いました。
馬の役、運ばれる玉ねぎの役、後ろに捕まる子どもの役、
なんか面白い組み合わせですが、スライドの中にパシャリ!
歴史とか郷土なんて言葉を聞くと、
大抵は自分とは関係のない文字の情報だと思ってしまいます。
でも、そこには
いま私たちが生きているように、
時代と人とが共に暮らしているわけです。
誰かの個人的な思いでであったとしても、
その頃の雰囲気を感じるためには、非常に重要な手掛かりになるのです。
過去の話ってのはその時代に生きていないと、
現実感のない夢や未来の話のように思えるけれど、
でも、実際に起きた様々な事柄を経て、今の世界につながっているわけです。
今をもう少し理解することと、昔を知ることは、
別の話ではないような気がします。
さて、こんな感じで2週間は終わります。
活動自体はまだ終わっていないので、
第一部完!
って感じですね。
もう少し、つづきます
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】そして、2週間が過ぎる。
http://inschool.exblog.jp/23613055/
2017-02-09T10:51:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-09T10:51:24+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
2月3日の朝、
あれっ、気付いたらもう二週間が経っていました。
1月23日から始まったおとどけアートも今日が最終日なのです。
はやいなー。
TV朝会で、みんなに挨拶をします。
ここで、ご連絡。
1、2週間通い続けるのが本日で最後。
2、活動はまだ続いている。
3、本日までとったスライド鑑賞会を行なう。
4、2月17日(金)の中休み・昼休みに活動報告/スライド鑑賞会を実施。
おっ、見に行きたい! 行ける!
という方は、以下までご連絡ください。
----------------------------------------------------
「おとどけアート進藤さんの活動が見たい」宛
担当 小林 070-5288-5367 ryotaro@ais-p.jp
※ あらかじめ小学校にも連絡するので、いきなりやってくるのは×
----------------------------------------------------
ということで一日のはじまり。
多分他の学校でも「あいさつ運動」という名前でやっている、
朝のおはようございますの活動、今日は一年生の子が廊下で元気にあいさつ。
なんか色々なことがあって、簡単に消化できないですよね。
休み時間の様子はこんな感じ。
牛乳パック並べて、
「君たちは、牛乳工場の職員で、今まさに製品管理の重要な・・・」
とか言ってるんでしょうか?熱い指導を行い、
パシャリ!と撮影です。
キャーって、テンションあがりまくる子供もいますけれど、
キッチリ、決めてくれる子どももいてなんか撮影面白いですね。
その他、たくさんの人数が必要なので
クラスにお邪魔して撮影に協力してくれる子ども達を一度に募集。
人がいる、ということは人材の資源に満ち溢れているということです。
それは、子供という簡単なくくりとしてみるのではなく、
才能のるつぼとして、何かを投げかけるにはもってこいの環境なんです。
こうしてガンガン撮影が進んでゆきます。
ラストスパートですよ。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】ちょっとやってみる。
http://inschool.exblog.jp/23609053/
2017-02-07T18:19:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-07T18:19:54+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
2週間=実質小学校に通うのは平日の10日間ですが、
通っていると本来やろうとしていた活動が変化していったり、
やらんくてもいいだろうけどやってみること、
やったほうがいいだろうけどその必要はないよな、
やろうと思っていたけどまだやっていないこと、
等々様々な選択肢にぶち当たります。
この日に行ったのは、スライドを窓に貼る、というもの。
これまで撮影したものがスライドで言うと、
36枚×5フィルム=180枚ぐらいのスライドがあるわけです。
1週目ですでに「スライド貼るかも」と、先生には確認をとってあって
貼るなら貼るだけ、という状況でしたが、実施してはいませんでした。
で、貼ってみるとですね、
こんな感じですよ。
きれいですよね。
そうなんです。
きれいなのは、やる前からなんとなくわかっていたし、
やってみても「ああ、きれいだよな」って思うんです。
で、ここが大事なところなんですが、
「やればある程度の結果が見えること」
があります。
その結果とは以下のような状況です、
子ども達に一緒に貼ってみる?
という提案をすると、予想通りやりたいという子たちがやって来て、
それを俯瞰して見ると、
アーティストと子どもたちがアートを通じた交流、
という非常にわかりやすい状況です。
ここで、考えることがあります。
はじめから結果が分かっている/ある程度予想できることを
行う必要があるのか、ないのか。
アートとは何ぞや?
という、でかい質問設定にするとどうにもならないんですが、
この活動は何ぞや?と考えてみると、
今、進藤さんがやっている活動は決まったゴールに向かって、結果を出す活動ではありません。
おとどけアートとは、
アーティスト(進藤さん)の持つ、興味や疑問、関心を
そのまま小学校の中で広げた時に、どうなるのか?という試みであります。
子どもに何かを与える、という→的な活動ではなく、
進藤さん ← 活動 → 子ども達含む参加者
という、活動が人を集め、活動でつながってゆくという、それが大事だと思っています。
なので、少ない交流時間の中では、
確実な反応を頂ける、鉄板のパッケージされたもの、を出す場ではなくて
まだ形のないような、そんなものをこの場で試してみたいと思うわけです。
だから、このスライドに関しても
やってみたら、きれいだろうし、子ども達も多分食いついてくれるし、
そもそもスライドに触れる機会というのは初めての子もいるし、
窓に貼ったりすることで、今やっている活動にものめり込んでくれるんじゃないか?
なんて、色々打算的にも考えられるたくさんの事柄があるのですが、
でもそれをやる前に、もっと挑戦することや突っ込んで考えてみることはあるんじゃないか?
という、悩みや迷いが目の前をぐにゃぐにゃとして、
簡単な判断をさせてはくれないのです。
そんなかんじで、、いろんな事を考え思考を巡らせた結果、
まあ、やってみよう。
ということに今回はなりました。
やってみることで、もしかすると何か予想していない反応が出てくることもあるし、
やってみても、何も見つからないことだってあるわけです。
子どもたちの交流は1日40分弱。
限られた時間の中で、何をすべきか、したほうがいいのか、
時に苦渋の決断をしたり、時に勢いに任せたり、感覚に身を任せて見たり、
子ども達という可能性の中に飛び込んでいるのです。
常に迷いながら、その迷いをちょいちょい外に出しながら、
なんとかやってます。
★本日のサービスショット★
スタッフ石島と進藤さんの服がまさかのお揃い。
ちなみに、二人は江別在住で、今回の活動で初めて出会ったのですが、
このシンクロ具合は奇跡です。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】撮影とスライド鑑賞
http://inschool.exblog.jp/23603024/
2017-02-05T11:34:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-05T11:34:54+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
これまでのあらすじ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
苗穂小学校にやってきた進藤冬華は、グラウンドにある記念館を訪れる。
そこで見つけた郷土品に興味を持ち、苗穂の郷土史、
ひいては札幌や北海道の郷土に思いを馳せることとなる。
小学校では主にそれらの郷土品を鑑賞し、地域の方々からも当時の話を聞きだした。
そこから創作意欲を掻きたてられ、
過去の思い出話や情景を段ボール工作によって再現しようとしたのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ということで、休み時間の様子ですが
進藤さんがカメラを持ち、子どもたちに指示します。
これは、昭和中ごろの資料に会った挿絵の一コマを再現している所。
また、小学校近隣にある大覚寺にある仁王像のエピソードも撮影。
【大覚寺エピソード】
・寺の中に仁王像がいて、小さいころおばあさんに連れられて、
「悪い事したら、仁王像にやられるぞ!」と言われて怖かった。
・仁王像に紙が付着していて、どういうことなのかと住職さんに聞いたところ
濡らした紙を像などに投げつけるという行為が、中国では縁起がいいとされており、
観光客の方々がやっていたとの事。
そして、丸太の撮影。
流されている丸太につかまる流されている人の姿。
以上中休み。
以降昼休み。
今日も苗穂町内会の道島さんと晃苗町内の安保さんに来て頂き、
苗穂周辺で撮影した写真を見ながら色々な話をしていただきました。
今日は、6年生がやって来てくれたので、
結構な人数になりましたね。
こんな感じで、今日一日も終了したのです。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】続丸太
http://inschool.exblog.jp/23595900/
2017-02-02T16:54:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-02T16:54:19+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
なぜか、誰もが入りたくなる。
それが、丸太ですよね。
今日も多くの子どもたちが丸太にあこがれ、
丸太になり、子どもたちの波に乗って流されていましたよ。
こうやって写真撮ってると、
すごいみんな嬉しそうに、喜んでいるんですけど、
何がいいのか、分からないので入った子ども(6年生)に聞いてみたところ、
「静けさがすごい」との事。
子ども達の日常の中に、なぜか丸太がうろうろしているという
客観的な場面(謎&シュール)を見ているので、
「そういう状況をどう思ってるの君たちは?」を聞いたつもりが
子どもから帰ってきた返事は、
「内部は静かだ」という、個人の世界の感想でした。
ほう。
つまり、丸太をかぶった瞬間から
友だちと同じ空間や時間を共にしながらも(少なくとも視界的にはそう見える)、
別の世界に存在中なんですね。
この場合、
たった一枚の薄い段ボールの中に入ることで、
それまでの世界が変容し、静寂の世界という環境手に入れるわけです。
外から見れば、なんであんなに楽しいのか、
我先に丸太に入りたがるのかよくわからなかったんですが、
聞いてみてその謎が少し解けるような気がしました。
そして、拡大解釈をしてゆくとアートもそうなんじゃないか、と。
外から見てるとよくわかんないけれど、
中に入ってみれば、外から見えているのと違う
何らかの世界を手に入れているのかもしれないんですよね。
丸太の文章を適当にこなそうと思っていたら、
まさかこんな展開になるとは、、、驚きです。
それはさておき、給食時間です。
言い出しっぺの進藤さんが、丸太を着て登場。
むかうは職員室。
今日の給食(おいしいハヤシライス)を受け取り、
子ども達と一緒に給食を食べたのです。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】開かずの踏切
http://inschool.exblog.jp/23595267/
2017-02-02T11:55:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-02T11:55:01+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
---------------------------------------------------------------
開かずの踏切
みなさん、「開かずの踏切」ってご存知ですか?
世界の知性、ウィキペディアにはこう書かれています。
開かずの踏切は、
遮断機が降りた状態が長時間続き通行が困難な踏切の通称。
線路が多く運行本数が多い踏切や駅に近い場合に
開かずの踏切となりやすい。
---------------------------------------------------------------
さて、先ほどの写真。これは、琴似駅の様子です。
一見、「へー、昔こんなんだったのね」ぐらいだったのですが、
先日のスライドの会で市川&富樫先生に聞いたところ、
ここは昔、開かずの踏切で
自転車で高校に向かう時によく捕まって、遅刻したよ。
といった、面白ストーリーが出てきた場面なのです。
確かに、めっちゃ並んでる。
ということで、このストーリーも再現してみようと、
完成したのがこちら。
開かずの踏切セットです。
・遮断機(左) 子どもがかぶれるヘッドセット式を採用。
・遮断棒(中)
わざわざ、用務員さんが加工(切断)までしてくれた一品。
ちなみに、黒を塗っただけで地の部分が黄色に見えてくるマジックステックです。
・ハンドル(右)
車のハンドル(緑、ベージュ)と自転車のハンドルを用意。
これで、「開かず」の状況を再現できること間違いなしです。
早速、休み時間廊下を練り歩いてみます。
歩いていると、もりもり参加者が増えてゆきます。
いや、そもそも開かずの遮断機が動いてる時点で、、、
とか思いましたが、遮断機自体は開いてないわけで
開かずの踏切ということで理解しておきましょう。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】丸太中心の世界
http://inschool.exblog.jp/23592762/
2017-02-01T11:47:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-01T11:47:52+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
--------------------------------------------------
前回までのあらすじ
「郷土史」をテーマにこれまで様々な資料を漁り、
小学校内にある記念館や、地域の方々のご協力を得て
札幌、苗穂の過去についてリサーチを行ってきたアーティスト進藤冬華。
活動2週目に、いきなり段ボール丸太を制作し、
これまで暗い静かなスライド部屋に慣れてきた子どもたちを驚かす。
そして、今回、ついに丸太が暴れ出す。
--------------------------------------------------
休み時間/
出来あがった丸太を運び出します。
廊下/
丸太がひとりでに歩き出すと、子どもたちがその後をついてゆきます。
丸太の人気/
丸太は特段の目的もなく徘徊しているのですが、子どもは増えます。
教室突入/
教室に丸太が侵入すると、男子が喜んで迎え入れてくれます。
女子は遠くから見ていました。
おまけ
・遮断機さん
こちらは、別ストーリーで出てくる遮断機さん。
琴似駅の開かずの遮断機を再現したもの。
後に、ご紹介いたします。
・歯磨き
苗穂小名物(?)食後の歯磨きです。
この1月~2月の間は、札幌中の小学校でインフルエンザが蔓延し、
大抵の学校で、学級閉鎖・学年閉鎖、
酷い所は学校閉鎖が起こるのが風物詩と化しているんですが、
この小学校は皆無。
この午後の、歯磨きによってパンデミックを押さえているのです。
これ、年間通してやっているのです。
素晴らしい。
ただ、子どもたちは夏休み・冬休みに
歯磨きをさぼるので、その時に風邪ひくそうです。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】急激展開
http://inschool.exblog.jp/23592719/
2017-02-01T11:29:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-02-01T11:29:45+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
あっという間に、おとどけアートの半分が過ぎ去りもう2周目。
月曜日がやってきました。
早速、活動の様子をのぞいてみましょう。
ん、? 何やら段ボールをいじっていますね。
3つくらいの段ボールをテープでつなぎ合わせています。
それを丸めて、色塗ったものがこちら。
丸太です。
なぜに丸太かと言いますと、、、
先週行われた、
「スライドを見ながら札幌や苗穂の郷土史について聞く会」
の際に、
このスライドのところで、こんな話がありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昔は豊平川が氾濫することがあって、
そうなると、ここに積んであるような木材が流されてしまい、
流れて来たのを下流の人たちが取って、薪にしていたそう。
ただ、その際に取り損なって(?)
そのまま丸太につかまったまま、石狩まで流されて行った人がいるらしい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
っていう、面白エピソードが出てきたんです。
それを、再現。
ということで、先週までスライドやってたのに
いきなり、段ボール工作に活動が変わっていたため、
一部のスライドファンの子たちが動揺。
「えっ、スライドやんないの?」
と、驚いてはいたんですが、すぐに慣れて活動に参加していました。
そんな一コマ。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】金曜日
http://inschool.exblog.jp/23587636/
2017-01-30T12:41:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-01-30T12:41:47+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
1月27日(金曜日)。
ハッピーフライデーという言葉があるようですが、
子どもたちにとっては毎日がハッピーデイ。
自由研究で作った剣を両手に(名を双剣という)決めポーズしてくれました。
この写真では伝わらない面白さ、
金ぴかのベルトとか、段ボールで作った剣入れとか、
ニュージーランド土産の上面マスクや、
マレーシアのキーホルダーやら、
この格好で下校するんだって。
小学生男子、高学年。
さて、活動ですが
こちらは内容よりもスライドという仕組みそのものにハマった子たち。
誰かの好奇心は、人を集めるようで、
すぐに人だかりになります。
本日は「スライドしる会」として、
学校周辺で撮影した写真を見ることに。
こちらもなんだかんだ、人が集まります。
ひとつ前のブログの中で、
子ども達は「郷土史に興味がない」と書きましたが、
それは、
今現在の情報&生活へとつながっていないということが
理由の一つに挙げられると思います。
確かに、今まで我々が勉強した様々な知識も、
自分事として受け止められないものはぽろぽろと
記憶の中からこぼれ落ちてしまいます。
人間として当然ですね。
逆に、自分に興味があること、関心があること、
そこへのつながりがあれば、
科学や歴史や政治や宗教や美術や哲学や
様々な分野へと渡ってゆけるのだと思います。
偶然、関心がある事柄に出会うこともありますが、
ほとんどがそうではない。
だから、今回の活動の中心「郷土史」という部分に
「うわー、面白い!」とハマる子もいれば、
そうじゃない多くの子がいるのも事実。
しかしながら、
子どもを取り巻く日常は思っている以上に
大人たちの努力もあり、平和で守られており、
一方で、多様な危険も伴う世界からの
かい離が起きていると思います。
簡単に言うと、ルーティーンの中で
同じような生活をしているわけです。
でも、探検をしたり知らないことを知るという機会は、
薬は毒にもなるように、
時に怪我をしたり、危険な目に遭ったり、
そうやって免疫ができて強くなるためには必要なことなのです。
何て事を考えて活動1週目の金曜日は終わるのですが、
本日は様々なゲストの方が来てくれました。
【ゲスト1 藤木正則さん】
2014年度からアーティスト・イン・スクール モイワと題して、
札幌市立藻岩小学校で活動を行ってきた、藤木さんが苗穂小学校にも登場。
活動の様子を見学に来てくれました。
【ゲスト2 ヨンチア夫妻&東方さん】
もう一組はマレーシアからやってきたアーティストのヨンチアさん。
(面白い絵を描く、ペインターです)
奥さんと共に現在、天神山アートスタジオに滞在し制作活動を行っています。
そして、そのヨンチア夫婦と一緒に来たのは
同じく天神山アートスタジオに滞在する、東方悠平さんです。
彼は2009年度のおとどけアートにも参加した経験を持つアーティストです。
彼らも、おとどけアートで頑張る進藤さんの活動を見に来てくれたのです。
大名行列のように人数が多くなってしまいましたが、
普段見ることのない小学校の状況を見せていただきました。
こちらは、版画制作の様子ですね。
うん、いいですね。
校舎をくまなく見ていると、
派手な格好の子がやってきました。
見た目派手なんですが、高学年なので受け答えはスマート。
写真撮影のリクエストにもノリノリで答えてくれました。
子どもの部分と大人の部分が同居しはじめる年ごろ。
めんこいですね。
こんな感じで1週目は終了。
2週目は1月30日~2月3日です。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】郷土史に潜る
http://inschool.exblog.jp/23584003/
2017-01-28T23:46:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-01-28T23:46:35+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
始まると、長いようで短いおとどけアートです。
この日は、4日目。
活動部屋はいつの間にか、スライドルームになっております。
ただ、資料はスライドだけではないので机や部屋に並べてみます。
今から、50年ぐらい前の資料ですね。
巨大なそろばんをいじって見たり。
(ちなみに、3年生の授業でそろばんは習うとの事。)
(ちなみに、そろばん習っている子もいました。)
九九学習機(?)で遊んで見たり。
そして、今日もゲストを呼んでのスライド鑑賞会を行いました。
この日は、小学校で学びのサポーターをしている、
市川先生、富樫先生に来ていただきました。
(お二人は元教員で退職後、再雇用で小学校で働いております。)
地図を見ながら、説明をしてくれます。
ベテランの先生ならではの、分かりやすい説明です。
そして、昨日のスライド話があったおかげで、
話しがつながったり、補完されたりとめちゃめちゃに面白いです。
その後、授業の様子を見学させてもらいます。
ほんと、自由に学校内を見せていただけるのでありがたい。
(・・・・・・・・)
じーっと・・・
漢字のプリント。
そして数日間、学校に通い、
子どもたちの様子(反応等)を見ていて思ったこと・・・
【郷土に興味がない】
子ども達はスライドの部屋にやって来るんですが、
(日を追うごとに数が増えてきています。)
みんな郷土史に興味があってきているわけでは無いんだなと、気付きました。
そもそも、古いものを見せて「あー、なつかしい」とかは
過去を知っている我々大人の論理で、
その過去を知らない子どもたちにとっては、新情報なんですよね。
だから、スライドもフィルムカメラも過去の技術でありながら、
初めて触れる子どもたちにとってはスマホよりも
「新しい&珍しい物」なんですよね。
そして、そもそも子どもたちは「今」を学んでいる最中。
低学年の子は今まさに、社会を学び人間として必要な情報を
吸収している最中で、
我々大人のような見方をしているわけではないんですよね。
なので、大人にとっての郷土史も、子どもにとっては「今」の情報。
大人は過去という知識や経験からその
もう少し過去へ想像を馳せたりするんですが、
その土台となる知識がない子どもたちには、
たとえ苗穂や札幌市の郷土史を見たり聞いたりしても、
過去へつながる方法がないから、
全然違う国の話を聞いてるぐらいの感じなんでしょう。
確かに。
我々大人だって、
ニカラグアの首都マナグアの歴史については「?」ですよ。
大人=「郷土史」、引いては歴史にに興味がある、
というわけではないですからね。
この場所が郷土研究所であれば、
みんな面白がって来てくれるんでしょうが、
小学校にいる子どもたちは、
高校、大学、社会人といった
学力や趣味趣向で区分けされてゆく世界とは異なり
本当の意味で多種多様な子どもたちが集まる場所、
物事への興味も全然違う反応があって当然なのです。
だから、この場所に集まる理由は、
「スライド」であったり
(確かに、映像はさておきひたすらスライドの仕組みを聞いてくる子がいます。)
「暗い部屋」であったり、
「進藤さんやいっしー」とか、「なんとなく」とか、
そういった、各自の各々の理由でやってくるんですよね。
そう考えると、
小学校の中に、こういった「場」を作ってしまえば、
そこに同じような人が集まるのではなく
全然違う方向を向いている人たちがやって来ているわけで、
その環境・状況は「面白い」の一言です。
それは、地域でも同じことが言えるんでしょうが、
子ども達は知識だけで判断しているのではなく、
好奇心という身体的な反応が出やすい人たちなので、
様々なきっかけでその反応が見えるのです。
(子どもたちの反応ですね。)
数日通い、
子どもたちを観察していた進藤さんとの話し合いの中で、
そんな風な事を思いました。
そして、こんな場でアーティストの進藤さんが
どう振る舞うのか、何をするのか。
迷いに迷い、時間が過ぎてゆくのです。
今いる環境について向き合うと、考えることがものすごく多い。
そんな活動になっております。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】地域の方に聞いて見る
http://inschool.exblog.jp/23579797/
2017-01-27T10:12:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-01-27T10:12:45+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
中休み
活動部屋、名称「暗い部屋(仮)」でスライドをみる会を行いました。
記念館から持ってきた古いスライドを見るのですが、
我々にもわからないことが多いので、
苗穂小学校を通じて地域の方に来て頂きました。
お忙しい中来てくれたのは、
道島さん(右)と、安保さん(中)。
進藤さん(左)がスライドを回します。
スライドを見ていると、色々な話と共に思い出が出てきます。
結構、色々な思い出話(ごつい話が多数)が出てきたので、
こちらは後程紹介いたします。
そして上映をしていると、やってきた子ども達。
スライド初体験、平成生まれの先生にとってもスライドは
あまり馴染みが無いものですよね。
ということなので、
ちょっと、スライドについての説明をしてみます。
そもそも、フィルムカメラ知らない世代。
フィルムの写真撮ったことない世代。
カメラの説明から始めます。
今回の活動のために、購入したフィルムカメラ。
使用するのは、こちらのフィルム。
一般的に使うのは、ネガフィルムと呼ばれるもので、
スライドを作成するのはポジフィルム(リバーサルフィルム)と呼ばれるもの。
こちらのフィルムで、
あらかじめ校内のあちらこちらを撮影⇒現像していたものを使い、
スライドを実際に作ってみることにします。
現像されたフィルムを切り、それをマウント(白の枠)に入れます。
やってもらうと、みんな思ったよりも手際がいい。
あっという間に出来上がりました。
光にすかして見るとこんな感じ。
キレーですね。
スライド写真の撮影した事は初めてなので、
ちゃんと写っているか心配でしたが大丈夫だったようです。
つづく
]]>
【おとどけアート×進藤冬華 苗穂小学校】記念館はめちゃめちゃ寒い
http://inschool.exblog.jp/23577830/
2017-01-26T14:33:00+09:00
2023-05-31T10:47:56+09:00
2017-01-26T14:33:34+09:00
sair_ais_programs
おとどけ/苗穂/進藤冬華
放課後、
小学校グラウンド内にある、記念館を訪れました。
鍵をお借りして、いざ入館。
いざ、入館!
・・・全然開かない。
色々試してみるものの、30分経っても進展なし。
自力は無理ですね、これ。
ということで、
救いを求めたところ来てくれたのが教頭先生。
この子(扉)を開けるには、絶妙な感覚が必要との事。
(この写真は秘訣を伝授していただいている場面です。)
そして、教頭先生の力を借りてやっと入館。
外も寒かったんですが、中はもっと寒い!
震えながら資料を探します。
面白そうだな、と思って手に取った資料名が「つらら」
寒いわ!
これら資料もじっくり読み込んで、
この苗穂地域の過去について見識を深めておこうと思います。
いやー、それにしても寒かった。
つづく
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/