おとどけアート事業二日目。
今日の午前中は、ここ太平小学校で、篠路・大平地区小中学校のPTA主催「教育講演会」が開催されました。
そのゲストは、皆さんご存知、赤いお兄さんキーボーことアーティストの高橋喜代史さん。
小学校には、朝から大勢の方が講演を聴きにいらっしゃいました。
午前10時、いよいよ講演会スタート。
ご挨拶をすませ、まずはアーティストトーク!
なぜ、アーティストを目指すようになったのか、現代アートとの出会いや、これまで制作して来た作品の解説、先月まで滞在していた北アイルランドのお話など約一時間わたってお話しいただきました。
聴けば聴くほど面白い、その経歴とキャラクターに、終始和やかなムードでトークショーが繰り広げられました。
トークの後は、ワークショップを実施。
「Girls & Boys Be Ambitious」という英語の文章をモチーフに、 参加者それぞれが、文字を一つ一つ自由な大きさ形に象り装飾し、最後に再構成するという内容。
このワークショップでは、高橋さんの普段の作品制作を疑似体験してもらい、ものづくりの面白さに少しでも気付いてもらうことが目的です。
解説を終え、文字の割当を決めたら、まずは、ダンボールを配って、形を作ることからスタート。
参加者の皆さんは、突然渡されたダンボールを目の前に、悩みながらとにかく割り当てられた文字を鉛筆で描き、イメージを膨らませていきます。
高橋さんも一緒に参加して、トークショーでは聴くことができなかった話をしながら、楽しくてを動かしていきます。
数分後、高橋さんのキャラクターや完成に刺激されたのか、個性的な文字が次々と出来上がっていきました。
「おいおい、僕よりも面白いものつくってるじゃないですか〜。」
と、高橋さん。
まるでどこかの工房のような不思議な空気の中、アーティストも驚愕の作品が出来上がっていきました。
皆様ご満足いただけましたでしょうか?
アーティスト・イン・スクール事業の実施期間中に、プログラム以外の部分で、こうした地域の方々との触れ合いが持てるのは、とてもすばらしことす。
今回の講演会も、かなり異質なものではありましたが、普段接することのないアーティストとの触れ合いや、造形活動を通じて、すこしでもアートや芸術活動に興味を抱いてくださる方が増えることを願うばかりです。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
また、キーボーランドで皆様のお越しをお待ちしております!
さて、午後は、本来の活動に戻ってこちらもお絵描きタイム!
昼休みにキーボーランド(図工室)に集まって来た子どもたちに、早速絵を描いてもらうことにしました。
真っ白なベニヤ板に、クレヨンや油性ペンを使って自由に描く。
これだけの大きさに絵を描くのは初めてでしょうから、戸惑うのもあたりまえ。
「どうやって描くの?」
と、子どもたち。
「とにかく全身を使って、元気に描こう!上手いか下手かは関係ないよ!」
と、キーボー。
その言葉を受けて、縦横無尽に書きなぐり始めた子どもたちの勢いは誰も止められません。たったの20分で、あっという間に6枚のベニヤ板(六尺×三尺)が、子どもたちの絵で埋まってしまいました。
この勢いには、さすがに驚かされました。
明日からどうしようか・・・。
うれしい悲鳴とは正にこのこと。
子どもたちの勢いに、こちらの準備が追いつくのか・・・。
二日目にして、子どもたちの溢れんばかりのエネルギーを見せつけられました。
さて、明日からは、図工の授業とも連携して作品制作を進める予定。
この元気みなぎる子どもたちを相手に、太陽の子キーボーは、どう活動を展開するのか!
乞うご期待です!
*おまけ
子どもたちが下校し、暗くなるまで作業に追われる赤いお兄さん。
これは何の形でしょうか?