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2007年12月7日(金) 洞窟コンサート

 アーティスト・イン・スクール10日目。今日はいよいよ最終日。中休みと昼休みに洞窟コンサートが行われます。
 いつものように朝の時間、子どもたちが遊びに来ます。最終日とあってか「今日は大サービスです!」と言って、はりきって小島よしおのものまねを披露するホウオンさん。それを見て爆笑する子どもたち。確かにものすごく面白い。
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 1・2時間目の間、コンサートの準備に備えます。洞窟の中にあった机や道具を整理し、洞窟の外へ移動。ホウオン&トブさんそして漆と福村も、モンゴル民族衣装(全てホウオンさんのお母さん手づくり!)に着替えます。最後にコンサートのリハーサル。洞窟の外にいても、ホウオンさんの馬頭琴&トブさんの歌声が聞こえます。
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 そして中休み。低学年の子どもたちと、新陵東小の保護者の方や記者の方などたくさんの人が洞窟に集まってきました。
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 たくさんの人が来て下さったため洞窟に入りきらなくなってしまい、急遽隣のホールへ移動。いよいよコンサート開始です。まずはホウオンさんと漆さんによる演奏です。
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 続いてホウオンさんによる馬頭琴の演奏、そしてトブさんが歌うモンゴル民謡です。子どもたちは馬頭琴の低くてやわらかい弦の音と、初めて聞くトブさんの歌声に、じっと耳を傾けていました。
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 最後にホウオンさんの馬頭琴と一緒に“もみじ”を演奏。子どもたちの練習の成果が存分に発揮されました。みんな素晴らしい!
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 コンサートの後みんなでもう一度洞窟を探検し、中休みは終了。第一回公演を終えホッとする3人。
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 そして最後の給食を3年2組でいただき、昼休み。第二回公演が始まりました。昼休みは高学年の子どもたちが洞窟に集結。びちびちですが、洞窟コンサート開始です。
 中休みと同じく、漆さん&ホウオンさんの演奏、ホウオンさんのソロ演奏、トブさんのモンゴル民謡、そして“もみじ”を合奏。洞窟の雰囲気も相まってか、奏でる音が中休みに聞いたものとはまた別のものに聞こえます。
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 「高学年がいて緊張した〜」と中休みと昼休みに“もみじ”の合奏をしてくれた3年生。当初は“もみじ”を演奏したことがない子がほとんどでしたが、昼休み毎回洞窟に足を運び、子どもたちそれぞれが目標をかかげ、今日のコンサートに向けて練習していました。もみじの合奏に真剣に関わろうとする子どもたちの気持ちが、馬頭琴と共に響いてきました。

  全ての演奏が終わった後、「どうして洞窟を作ったかわかりますか?」とトブさんからみんなに質問を投げかけます。「みなさんに原始にかえってほしかったからです」という答えに、ぽかんとする子どもたち。
 「昔生きていた人は、洞窟の中で生活していました。その中から人間の生活を描いた壁画は生まれたんです。」
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 子どもたちの壁画でいっぱいになったこの洞窟は、全て普通のダンボールですが、子どもたちと一緒にしわくちゃにして岩の質感を作ったり、洞窟壁画を制作したりと、全てアーティストと子どもたちが一緒に作りあげた空間です。
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 この2週間この場所から、アーティストだけではなく、様々な人々と出会うきっかけが生まれ、その出会いやふれあいが、アーティストが作った洞窟ではなく、みんなが自然体で楽しめる洞窟へと変化していきました。
 そして、子どもたちが大きなボール紙にみんなで絵を描いたり、「今日はここまで出来たんだよ」と親御さんに話していたり、子どもの話を聞いてお友達と一緒に観にきて下さった保護者の方もいて、この出会いを通して様々なコミュニケーションが生まれ広がっていったのではないかと感じています。

 放課後名残惜しそうに洞窟から離れない子どもたち。ホウオンさんやトブさんにとっても、子どもたちとの出会いや日本の小学校の生活が、とても新鮮でエキサイティングな2週間だったようです。
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 最後に、この活動にご理解とご協力下さり、様々な機会を与えて下さった新陵東小学校の先生や職員の方々、私達を受け入れ、関わって下さった子どもたちや保護者または地域の皆様に、心よりお礼申し上げます。また皆様のご好意で、12月21日の昼休みまでこの洞窟を引き続き展示していただけることになりました。お近くにお住まいの方は是非ご覧下さい。
 そしてホウオンさんとトブさん、楽しい2週間をありがとうございました!またみなさんにどこかで会える日を楽しみにしております。
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 今後もトヨタ・子どもとアーティストの出会いin札幌&当ブログをご自愛くださいますようよろしくお願いいたします!






おまけ。放課後、子どもたちのリクエストにモンゴル民謡を陽気に歌うホウオンさん。

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by sair_ais_programs | 2007-12-11 21:52 | トヨタ/新陵東小/宝音&図布 | Comments(0)
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
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