アーティスト・インスクール8日目。今日も元気よく登校。写真がぶれて申し訳ないですが、「ホウオンさんおはよう!」と抱きつく子もいて、最近は熱烈なあいさつを受けています。

読書タイムが始まる8:30まで子どもたちは洞窟でホウオンさんや漆さんといつものようにおしゃべり。時間が近づくと風のようにそれぞれの教室に戻っていきます。1・2時間目の間、子どもたちの壁画貼り。だんだんと洞窟全体が壁画で埋め尽くされていきます。

中休みの時間になると子どもたちが一斉に靴を脱ぎ、壁画を描きに集まってきます。「テーマは思い出なんだけど、なんでもいいんだよ!」とお友達を連れて来て一緒に描きはじめる子もいました。

今日は新陵東小学校の児童の他に、壁画を描いて下さった方がいらっしゃいました。1人目は幼稚園の女の子が挑戦!洞窟にある壁画を見て、自分でも何か描きたくなったようです。ハートをたくさん描いたかわいい壁画が完成しました。

2人目は先日十勝で行ったアーティスト・イン・スクールで転校生となった太鼓奏者の荒川寿彦さんが壁画に挑戦です。さすが太鼓奏者。絵を描く姿勢がとても美しかったです。

給食の時間になると係の児童が教室まで案内に来てくれます。今日は5年2組の教室だけど・・・案内された場所は調理室。前の時間が調理実習だったそうで、作った料理を給食と一緒に振る舞っていただきました。そして給食を食べた後はみんなで“翼をください”を大合唱!みんな大きな声で気持ちよく歌っている姿に、こちらもテンションが上がりました。

昼休みはコンサートで子どもたちと一緒に演奏する“もみじ”の練習。誰に強制されたわけでもないのに、楽譜を見ながら黙々と練習をしています。洞窟の中を走り回っている子どもたちもこの光景に一瞬足を止めていました。昨日楽譜をわたしたばかりなのに、もうみんなほとんど演奏出来ています。「もっと練習して上手に馬頭琴弾けるようにならなきゃ!」とホウオンさん。子どもたちが練習している姿に感化されたようです。

5時間目には新陵東小学校の保護者の方が、2組洞窟にいらっしゃいました。みなさん子どもたちと同じ反応で「学校の中に洞窟があるなんて凄い!」と驚いていました。

活動の様子をお母さんに話している子もいて、「最初はダンボールでなんかやってたんだけど、だんだん出来てきて、今は教室に洞窟があるんだよ」「いろんな学年の子が来て最近混んでるさ」「休み時間に絵を描いてる」という話を聞き、興味がわいて見に来たという保護者の方もいらっしゃいました。

今日の放課後は委員会があったので、新聞委員と放送委員の2つの取材がありました。「どーしてアーティストになったんですか?」「最初に覚えた日本語はなんですか?」など様々な質問をホウオンさんにぶつけていました。みんなホウオンさんがどんな人かわかったかな?放送委員会の取材では馬頭琴の演奏も披露。明日の放映が楽しみですね。

委員会が終わったのか、取材に来た高学年の子どもたちが洞窟に遊びにきました。火を囲み下校時刻ギリギリまでホウオンさん漆さんとのおしゃべりを楽しんでいました。

当初は教室が近くにある中学年のこどもたちがほとんどでしたが、色んなのきっかけで、日を追うごとに様々な学年の子どもたちが遊びくるようになりました。洞窟で友達とはしゃいだり、黙々と壁画を制作したり、帰りぎわにちょこっと立ち寄ったり、みんな自分の好きな方法で楽しんでいます。そして、アーティストの存在とそこから生み出されるものが、児童に限らず保護者や地域の方にもこの場所を訪れるきっかけにもなっているのではないかと感じました。
残すところアーティスト・イン・スクールもあと2日。明日はホウオンさんの奥さんの図布其其格(トブチチグ)さんがやってきます。新たな原始人出現となるでしょうか?どうぞお楽しみに。