札幌市立新川小学校でのおとどけアート活動レポート第二弾。
アーティスト下道基之さんの作品展示をスタートした最中、新型コロナウィルス感染拡大の影響に伴って、年内の活動実施を見送ることに。
しかし、何かできることはないかと模索する中、6年生とリモートで授業ができないかというお話が浮上。
様々な職業について学ぶキャリア教育の授業に下道さんに講師として参加してもらうことになりました。
学校にはまだ外部にアクセスできるWifi環境が整備されていないため、ポケットWifi(というか携帯電話のテザリング)を準備し、パソコンで教室と直島のアトリエを繋ぐ作戦です。
6年生は3クラス。
1クラスずつ45分の授業を3回実施します。
パソコンと教室にあるモニターを接続して、準備オッケー。
さて、子ども達はどのような反応をするのでしょうか?
教室に入って来た子ども達は、ザワザワと物珍しそうにパソコンやモニターを気にしています。
コロナ禍でリモートワークが増えている昨今、世間的にはオンラインでの会議や対話が常態化しておりますが、6年生のほとんどの子が初めての体験とのこと。
さてさてどんな対話となるのでしょうか?
授業がスタートし、コーディネーターの私から本日の授業の主旨やおとどけアートの活動、実施中の作品展示のことなど簡単な前置きをして、下道さんをお呼びします。
下道さんの登場は、なんと屋外、そして車窓から。

「みんな、こんにちは!僕は今直島というところにいます!」
「え〜〜〜!?」
子ども達の反応も上々です。
その後も、車で移動しながら風景を見せていただき、みんなで直島をバーチャル観光。
下道さんは、自分が住む直島の景色を子ども達にまずは見せたかったんですね。
そして《瀬戸内「 」資料館》に到着。
ここからは、下道さんの普段の活動のルーツに関するお話から、普段制作している作品のお話を中心に、コロナの影響についてや、今回のおとどけアートについておはなしいただきました。

新川小学校に展示をしている《津波石》をはじめ、これまで発表して来た作品を画像を織り交ぜながら、いくつか紹介してもらいました。
戦時中日本各地に作られた戦闘機を隠しておく倉庫の今の風景や、義理のお母さんは毎朝入れてくれるお茶に毎回違う「蓋を」しているシリーズ、日曜画家だったおじいさんの絵画の小勇者を探して巡っていくシリーズなどなど。
下道さんが普段どのようなことに興味を持っていて、どのように制作をしているのか。
同じテーマの作品を何年もかけて作っていること、その為に様々な場所へ旅をして取材や記録をしていること。
そうしたアーティストの活動を初めて知った子ども達はとても驚いていました。
授業が終わっても、子ども達からの質問や、作品を見た感想や意見もたくさん飛び交いました。

「僕はいつも自分が気になる物事を主人公にして作品を作っているんだ。」
下道さんのお話には、もし新型コロナウィルス感染状況が収まり、新川小学校に行くことができたら、みんなの日常の中から、主人公になり得るものを発見してみたい!
そんなメッセージが込められていたのではないでしょうか。

リモートでの対話ではありましたが、下道さんの人柄に触れた子ども達は、きっと心待ちにしてくれることでしょう。
こうして無事にリモートでの授業は終了!
あとは、コロナが収まってくれることを祈るばかり!
、、、、、と、この時点ではきっと年が明ければなんとかなるのではないかと期待をしていたのですが、私たちは厳しい現実を突きつけられることになるのです。
次回は最終回。
6年生の授業をのぞいてみた編です。
お楽しみに!