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【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>

12月15日(火)。

今日は給食の時間に流してもらおうと、

大賀さんがビデオレターを準備してきましたよ。

先週、リモート交流のときに通話した子どもたちに

大賀さんの自宅兼アトリエの様子を見せて反応がよかったのか

アトリエ紹介編ということで作ってきたそうです。

楽しみですね!



さて、中休み。

体育館前廊下に一番近い特別支援学級の子どもたちが

先生と一緒にやってきてくれました。

大賀さんが作った創作物に不思議そうな表情で興味津々な様子でしたよ。

【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>_a0062127_11030887.jpg
ひとつひとつ大賀さんから

何を素材にして作っているのか、

何をイメージして作っているのかを話していました。

例えば、粘土であるとか、子ども自身触った経験のある

素材であることがわかると子どもの目は一気に輝きます。


美術館やギャラリーで見られるような作品は、

なかなか製作過程が見えにくかったりしますが、

逆にそれが想像しえるものになった瞬間に、

急に作品に親近感を覚えたり、理解が深まる経験はないでしょうか。

作品を"見る"から"掴まえる"みたいなイメージでしょうかね。

【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>_a0062127_11145056.jpg
廊下に集まる子どもも日に日に増えていっているようです。


こうやって見ると改めて長い廊下ですが、

学校行事が行われた際にパネルに写真を張り出して、

注文をしたりするときに使われたり、

冬はスキー板が置かれたりするほかには

あまり使われていないようで、

普段は少しでも早く体育館で遊びたい子どもたちが

走って通ってしまうことにより、

曲がり角でぶつかったりすることが度々あり、

学校としても頭を抱えていたそうです。

そういった背景がある場所になにか場を設けることで、

立ち止まって何かを見たり、走る以外の

選択肢が増えてくれたらと思っていましたが、

そうな風につながってくれたらいいですね。

おとどけアートの活動自体が、

必ずしも何かしら学校が抱える課題を解決するものになるとは

限りませんので、あくまで今回は副次的なものなのですが。

【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>_a0062127_11284979.jpg
また、先週リモートで活動していたときにきていた子どもを見つけ、

声をかけてみたところ、なにやらモジモジしていた様子。

理由を聞いてみたら、なんと大賀さんに絵をプレゼントしたいとのこと!

すごい恥ずかしそうにしていたので、大賀さんに渡したらきっと喜ぶよと

背中を押してあげました。
【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>_a0062127_11313775.jpg
まさしく「学校に大賀さんがやってきた」を描いてくれたようですね!

これまでの他校の活動では、最後のほうにお礼としてお手紙などを

もらうことはよく見られるのですが、このタイミングで

自発的にこういったアクションが起こるのは驚きました。

家に帰って時間をかけて描いてくれたみたいで、ありがたいですね!



そして、給食時間。

今は感染症対策で子どもたちは

前を向き、他の子どもと話もせずに

給食時間を過ごしています。

昨年度までは、交流の一環としてアーティストも

クラスで給食を一緒に食べたりしていたのですが、残念ながらそれも叶わず。

ですが、その状況は逆を言えば

お昼の放送が視聴率100パーセントに近いということでもあります。

【おとどけアート 小林大賀 × 西岡南小学校】12/15 <7>_a0062127_11474806.jpg
放送室から担当する先生にご協力いただき、ビデオレタータイム。

住んでいる地域(実は西岡南小学校の子どもが頑張れば自転車でも行ける距離)や、

コロナ禍が終わったらみなさん遊びにきてくださいね。

という言葉から始まり、様々な道具が引き出しに入っている作業机や、

読んでいる本や興味のあるジャンルを見せながら資料棚、

溜め続けているアイデアスケッチの数々、

普段から綺麗に片付けすぎるといざ作業するときに

気分が乗らないから片付けはほどほどにしているという

一部の片付けが苦手な子が勇気づけられる(笑)ようなお話も交えながら、

アトリエを紹介していきます。

実はギターが得意で、という話をしたあとに演奏したり、

ステージで上映している作品の撮影に使った道具を

背景に写り込ませてみたり、短いながらもすごい情報量がまとめられていて、

放送中に色々なクラスを外から覗いてみると、

子どもたちだけでなく先生もそのビデオレターに引き込まれているようでした。



ビデオレター。直接アーティスト本人もしくは作品を介した交流がなければ

伝わらなかったその人が持つ雰囲気や空気感を

一方的ではありますが、一度に多くの人に見てもらえるので、

コロナの有無に関わらず、使える方法かもしれませんね。

ひとつひとつ、感触を確かめながら試していきたいところです。



ちなみにこのあと大賀さんは、ビデオレターに感化された高学年の男の子たちに囲まれ

コロナ収束後に遊びに行きたいからと、住所を聞き出されたみたいですね。

まだまだ活動は途中ですが、この期間が終わったあとも

アーティストと子どもとの関係性が続いていくといいですね。





担当コーディネーター 杉本

by sair_ais_programs | 2021-02-19 13:58 | おとどけ/西岡南/小林大賀 | Comments(0)
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
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