12月14日(月)、土日を挟んで月曜日。
すっかり大賀さんを自宅まで迎えに行くのが日課になりつつあります。
さて、先週の後半2日間のリモートでの交流を試してみた結果ですが、
一応、会話が成り立つことは成り立つのですが、
画面外の周囲の様子が全く読み取れないなど、
やはり捉えられる情報が至極限定的であるため、
今後は、状況が許されるかぎり直接的な交流をしてみることにしました。

それに向けて大荷物を車に積み込みます。
片手にはギターケースでしょうか。
ギター弾けるとのことで、映像作品であったり、立体作品であったり、
本当に様々な分野の表現活動をされているようで驚きです。

フェイスガード&マスクで準備万端です!
先週、大賀さんがリモート時に設えていた体育館前の廊下スペースの
様子を見てもらい、更新作業をしていたところ、
移動教室中の子どもが、大賀さんを見つけて、
「あ!タイガーさんだ!」
と挨拶をしてくれました。
ステージでの上映会や、リモートの活動により、
大賀さん自身と子どもたちとの直接的な交流は
この時点では少ないように感じていたので、
どこまでアーティストのことが子どもたちに認知されているのか、
コーディネーターとしてもわからなかったのですが、
子どもから「タイガー」という言葉を使って、
挨拶をしてくれたことに安心を覚えました。
同時に、"タイガー通信"の影響力の手応えを感じました。
やっててよかったタイガー通信。
中休みが始まると職員室へ赴き、
構内放送を使って今日は学校にきているよ、とアナウンスをすることに。
職員室の電話から放送できるんですね。
普段は事務連絡を行うために使われているものを使って
アーティストがあいさつするってちょっと不思議な光景です。
ステージで上映している作品を一通りの学年に見てもらえた、
ということで明日から見られる作品を入れ替えることを伝えましたよ。
構内放送は、活動初日のテレビ朝会以上の緊張だったそうです。笑
昼休み。放送を使うとすぐ反応してもらえるのはありがたいですね。
大賀さんは、ステージの上映会のほうへ行っていましたが、
子どもたちは流れを掴んだのか、周りの子の様子を見てなのか、
自然と質問を書いたり、将来の夢を書いたりしてくれていました。
一方、その反対側では、
これまでの活動の様子をまじまじと見ていく子も。
どうやら誰か知り合いが写っていないか探しているようです。
途中から関わろうとしてくれる子どもが
これまでにどんなことをしてきたのか遡れる助けになればよいな、と
始めたのですが、その片鱗が早くも見えてきました。
昨日の分は更新されているかな?と何もなかった廊下へ
チェックしに来るような動きが子どもに生まれたら
良いなと思います。可能なかぎり続けていきたいですね。
昼休みが終わると
ステージの上映作品の切り替え作業です。
3つの作品を繋いでひとつにまとめてDVDに焼きます。
こうすることで、プレーヤーで再生ボタンを押すだけなので、
上映をお任せする先生も扱いやすくなるはず…
そして書き出したDVDが映るのかステージでチェック。

本来別々だった3つの作品をつなげているので、
不具合が起きていないか心配でしたが、
どうやら大丈夫だったそうです。ホッ。
先週までは、人形やモビールを使ったアニメーションのような
作品だったのですが、今回は大賀さんが海外に行ったときに
撮影してきた実写の作品たちになり、
上映中はステージの雰囲気がまたガラリと変わりました。
明日、子どもたちの反応が楽しみですね。
中休み、昼休み以外の時間を使って、
学校の中の風景をカメラで抑えていく、
ということも積極的に行いました。

大賀さんが気になったり興味を持ったものを
どんどん撮影していきます。
その流れで帰りのホームルームの様子を見てみたいね、
2人で話していた矢先に、担任の先生からよかったらどうぞ!とお誘いが。
授業だったりが行われているクラスに入るのは
この活動では初めてだったので、色々と見回す大賀さん。
なにか面白いものが見つかったでしょうかね。
先週のリモートだけじゃ全然情報量が足りない!と
実際に通ってみることに決めて臨んだ1日でしたが、
大賀さんにとっても、きっと収穫になったのではないかと思います。
今日から始まる1週間。大事にしていきたいですね。
つづきます。
担当コーディネーター 杉本