12月12日(木)。活動13日目。
ここまで3週間活動してきたもみじの丘小学校でのおとどけアートも、明日でいよいよ最終日を迎えます。
「宇宙人の前ならえ」パレードを無事に終え、残すは活動拠点であるこの教室を3年1組のコピーとして再現するのみ。
教室はまだ目標の半分程度までしかできておらず、完成を急ぎます。
肝心の松田さんはというと、今日も今日とて「めあてシート」を描き起こすのに必死です。

隣の3年1組から一人の刺客が訪ねてきました。
実はこの子、活動初日からの皆勤賞なのです。
いつものごとく絵の具を手にしていますが、今日は何を見せてくれるのでしょうか。

中休みにはパレードに参加した子どもたちがたくさん遊びに来てくれました。
机や宇宙人が等間隔で配置され、昨日までとは様相の異なる教室を見てはしゃいでいるご様子。

宙にぶら下がる紐を見たら引っ張りたくなるのは人の性なのでしょうか。
どうか壊さないでくれたまえよ、と祈るばかりです。

一変した教室から何かインスピレーションを得たのか、黒板を囲っては落書きに勤しむ子どもたち。

活動初期の何もなかった「もぐらの教室(仮)」も、かなりの移ろいがありました。
ごちゃごちゃとした教室がもう少しで見られなくなってしまうと思うと、この雑多な雰囲気もどこか愛おしく感じます。

完成まであともうひと頑張り、というところで6年2組の給食へ。
ここでは給食当番が配膳するのではなく、セルフで取りに行くシステムが採用されていました。
自分の食べられる量に応じて大中小を選ぶことで、食べ残しがほとんど出ないという合理的な工夫がなされていました。おかげで給食を食べる時間も長めに確保でき、会話も弾みます。

5時間目には6学年の総合学習の一環として、社会人を知るという目的でのトークセッションに呼ばれてきました。
過去4回ほど行われており、生の生き方を知るという目的もあってかこれまでのゲストは居酒屋の店主からアイドルまで多岐に渡ります。

今回は松田さんの肩書きである現代美術家にフォーカスし、その概要やなぜその仕事を目指したか、更には今回の作品のモチーフについてまでをインタビュー形式で明らかにしていきました。


生徒たちは熱心に耳を傾けてくれたようで、その後の質問タイムでは松田さんへの質問が絶えませんでした。


中には作品の制作過程や素材選びにまで踏み込んだ質問も。
アーティストが作りたいものだけを制作していく近代美術的なアプローチだけではなく、今回のおとどけアートのように外部とのコミュニケーションを経てインタラクティブな作品をつくりあげていくことが多いそう。

作品に落とし込むという点では美術家ならではですが、そこにあるものや事象を色んな角度から捉え行動に移していくことはどの仕事にも共通する重要なアプローチですよね。

6時間目にも差し掛かるほど大盛況のトークセッションで、その真剣な眼差しには私たちも心を打たれるほど。
負けてはいられないと、こちらも明日の展示に向け精を出します。

外はすっかり真っ暗になりながらも、作業を続けること数時間。
なんとか宇宙人たちを並べ終えたところで。
「あれ、一体足りない、、、?」
目標数は3年1組の生徒数39人からマイナス1をした38体なのですが、何度数えても37体にしかなりません。

明日はいよいよ最終日。
中休みにはお披露目会を予定していますが、果たして間に合うのか。
そして、「3年1組のコピー」に込められた想いとは。
お楽しみに。
サポートスタッフ:花田