もみじの丘小学校でのおとどけアート5日目。
初日に描いた黒板のもぐらたちの絵は、徐々に子どもたちの手も加えられるようになってきました。
その完成度の高さと不思議さに、子どもたちも手が出せずにいたようです。
そろそろみんな慣れてきたのか目立たない部分から少しずつ、少しずつ変化が起きています。
教室名も「もぐらの教室(仮)」仕様に。
肝心の松田さんはというと。
「”宇宙人の前ならえ”をつくります!」
隙を見せてしまったが最後。
開口一番、今日も松田ワールド全開のようです。
「人間の体には、子どもから大人に成長する過程で大きさが変わらないものがあります。」
「それは、目です。」
(先日、理科の先生に尋ねていた話はここに活かされていたようです。)
「地球には重力があるので、地球人のまえならえは地に足をつけた状態での高さが基準となります。でも宇宙には重力がないので、みんな同じ大きさである目が基準となっているんですよ!」
つまり、こういうことのようです。
な、なるほど…?
松田さんが楽しそうで何より。。
そうこうしているうちに中休みへ突入。
今日は放送委員のインタビューに同行します。
子どもたちが事前に用意してきた先生方への質問に加え、「将来の夢はなんですか?」という松田さんからの質問も聞いていただきました。
「紅葉の丘小を世界一のあったか丘小にする!」
「可愛いおばあちゃんになる!」
と二人の先生がそれぞれ回答している様子をにこやかに見守る松田さん。
質問の意図が明かされる日は来るのでしょうか。
先生方との交流も引き続き図っていくようです。
さて、3時間目は3,4年生合同の「フロアカーリング」の授業にお邪魔しました。
フロアカーリングとは新得町発祥の室内向けカーリングとのことで、ここもみじの丘小では小学校の総合教育として取り入れられています。
ルールは簡単。
フロッカーと呼ばれるキャスター付きの木製ストーンを相手チームと交互に投げ、いかに多くのストーンを的に近づけられるかを競うスポーツです。
一見単純そうですが、力加減や射出角度などコントロールがかなり繊細で思い通りにいかない様子。
授業の終わりでは、指導役の4年生からプレイヤーである3年生へフィードバックも。
こうして毎年受け継がれていくのでしょうか。
給食の時間には校長先生へ現状の共有をしながらも、先生方へのアプローチを探ります。
指導要領の改定と働き方改革のダブルパンチで余剰時間がほとんどないという状況の上、教職員同士の飲み会などの交流も年々減っているとのこと。
管理職という立場も相まって、校長自身もアプローチの仕方には頭を悩ませているようです。
さて、給食も食べてひと段落、、というわけにはいきません。
頭の中のイメージを形にすべく松田さんは動き続けます。
隣の3年1組の子どもの協力もあり、ものの5分で「うちゅう人のまえならえ」の看板が完成。
木の棒を黄色く塗り始めたと思えば、
なるほど、”うちゅう人の目ぇならえ”ってことですね!!!(?)
後はこれを量産していくだけとのことですが、問題はみんなの型どりがスムーズに進むかどうか。
ミニ児童館の子どもたち、放課後遊びに来てくれるかなぁと期待も高まります。
それまでは淡々と型を取り。
線に沿ってくり抜く。
そんなことを繰り返していると。
「そうだ!」とばかりに、突然何か閃いた様子の松田さん。
土星?
いやいや、ここまでの流れを知っている人はわかりますよね。
目です。
人間の体の中には二つの星がある、そんなイメージでしょうか?
そして、放課後。
期待通りにミニ児童館の子どもたちは来てくれたものの。。
つくったばかりの目は宙を行き交い、フラフープは回り続ける。
サーカスさながらの「もぐらの教室(仮)」でしたが、本命の宇宙人量産もしっかり進められた様子。
日々現実へと展開されていく松田ワールド。
明日はどんな変化が起こるのでしょうか。
引き続きお楽しみください!