白老小学校でのアーティスト・イン・スクール6日目。
環境調査員加賀城さんは、朝学校に着くとこれまで調査した内容を印刷して、廊下に掲示していきました。
調査の中で自分が注目した物事をなるべく多く子ども達と共有したい。
そこからまた聞き取り調査を行う作戦を考えているようです。
加賀城さん自身の言葉や発想だけでなく、子ども達が連想する言葉をたくさん集めるための作戦です。
そして今日からコーディネーターも調査員として活動開始。
なんだか現場作業員風の格好になっており、ますます怪しい集団となりつつありますが、すでに環境調査員を受け入れてくださっている白老小学校の皆さんには、さほど違和感はないようで一安心。
早速ふた手に分かれて調査開始。
休み時間に子ども達がいる教室へ突撃。
数名の子ども達に写真を見せて、何に見えるか?どんな気持ちになるか?などを聞き取りしていきました。
集団に対して話を聞くよりも一つ一つ掘り下げて話ができるこの対話は、この後の調査報告の形式にも影響して来そうです。
少人数で密度の濃い聞き取りができた調査員。
活動拠点の学習室に帰り、報告書を作成。
そんな作業をしていると、、、、、
下校直前の時間に石の少年が学習室を訪ねて来ました。
そしておもむろに鞄からあるものを取り出す少年。
取り出されたものに加賀城さんもビックリ!!!
え?何?何?
石!
やばーい!
プレゼントと描かれた手作りの箱の中に入っていたのは、少年が自分の足で拾ったお気に入りの石でした!
初日に会った時に見せてくれた石も入っていました。
そんな宝物を加賀城さんにプレゼントしてくれたのです。
どうしてそこまでしてくれたのでしょうか?
環境調査員と石の研究家の他者には踏み込めない不思議な絆が芽生えております!
そして自分の家で見つけたモンスターを手描きで持って来てくれました。
これもとっても嬉しいプレゼント。
彼の家には、たくさんのモンスターが潜んでいるようですね!
そして放課後。
本日は学校が午前授業だったこともあり、お昼過ぎには子ども達は帰宅。
でも、約束通り石の少年が、友達をつれて来てくれました。
二人の強力な研究者&調査員を得た加賀城さんは、最後の仕上げと言わんばかりに学校全体を動き回って調査を行います。
三人の調査員の掛け合いはこんな感じ。
加賀城:「これはなんだろうね?」
石の少年:「蟻のタワーマンション家賃5百円!」
加賀城:「あ、あれは何に見えるかなぁ」
石の少年の友人:「魂の抜けたウルトラの母!」
こうしてまた日暮れ近くまで三人の調査は続いたとさ。
さて、今回の活動も残すところあとわずか。
環境調査員加賀城匡貴さんは、この白老小学校に何を残していくのでしょうか?
ぜひお楽しみに!!!
コーディネーター:漆