ブログを書き始めて、思ったのですが一日に起きている事象が
とにかく多い!(だから、活動期間中に書ききれなかったんだな!仕方ないな!)
1日に子ども達と向き合うのは、たった1時間程度なんですが、
そのひとひとつが濃いため、1日を分解してなんとか書いております。
続きます
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中休み後、大量に購入した段ボールでさっそく、仕切って迷路をつくっていくかなと思った矢先、
教室でじっとしていられないため学校中をさまよっている4年生のだいごろうくんが、先生に連れられてやってくる。
よくみたら、前日にトイレの前でいきなり、首倒立をはじめた男の子だった。
先生に、なにか仕事があったらさせてくださいといわれ、さっそく首倒立の体験ブースと、
首倒立の誕生秘話を書いてもらう。
本人が言うには、一週間に4、5回は教室を抜け出すらしい。
最終的に迷路のとくいあずけた同じクラスのゆかりさんと、担当教科の先生が連れ戻しに来ていた。
そうこうしているうちに気づくと昼になっていた。
深澤孝史「とくいの銀行西岡支店営業日誌 4日目・12月9日」より
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中休み、昼休みにやって来る子ども達とは異なり、それ以外の時間にやって来る子ども達がいます。
学校は好きなのでやって来るけれど、
授業中じっとしていられなかったり、ふらりとクラスを抜け出して、あちらこちらを放浪する子ども。
先生方はそういった子ども達を探し、見つけ、なんとかクラスに戻ってもらっています。
大変ですよね。
それでも、彼らはまた、ふらふらと外に出て、あちらこちらをさまよい歩き、
我々の活動場所にやって来ることがあります。
当活動に参加するアーティストが子どもの頃、彼らと同じように
よくクラスを抜け出していた、という話もよく聞きます。
それって、明確な理由があっての行動というよりも、
なんか居心地が悪かったり、どうしてなのかそうしてしまう、といった
答えのないものだったりするようです。
僕らは先生方の苦労も知っているので、
「ほら、授業に戻んなさい」ということもあるけれど、
一方で子ども達の気持ちもわかるので、
「ちょっとこれ手伝って」とか単純に世間話をしたりもします。
アーティスト・イン・スクールが小学校にもたらすのは、
何かを作る、という「創作体験の場」だけでなく、
「アーティストに出会う機会」や「小学校とは異なる文化や価値観を持つ空間」なのです。
その場所が、子どもや大人にとって、
息抜きができるような、そんな瞬間を生み出しているのかもしれません。
そういった「あそび」が時には必要なのだと思います。
つづく