写真の右下に161と書いてあります。これは窯の中の温度を指しています。
よいしょ、とふたを開けると少し温度が下がって151度。
もう、陶芸家的には冷たいぐらいですね。こんな感じでドンドン取り出してゆきますが、151度って普通の人間には高温ですから!!
焼き物の大まかな流れは素焼き(800度ぐらい)⇒釉薬をつける⇒本焼き(1200度ぐらい)という、ことで
日常でお目にかかることのない温度と陶芸家はいつも向き合っているということもあり、
100度台はもう熱くないよね、といった感覚になっているようです。すごい話。
(先日、6年生が作ったシーサーが渇いて来て色が変化してますね)
陶芸という世界の住人達には当然のことでも、我々にとっては未知の領域ですからね。1,200度。
(この日も上ノさんの友達、馬渡さんが来てくれました)
そんな人たちと休み時間にふらっとやってきたら交流ができる、この状況は特別ですよね。
(陶芸仲間がどんどん遊びに来てくれます。)
文明が発達して、世界中の人とメールしたり連絡を取り合うことができるようになった現在ですが、
「直に出会う」というシンプルながらこれ以上力強い交流はないのです。
テレビやネットで入る情報はあくまで、知識でしかありません。実際に会う、という行為は感動を伴うのです。
そうなんです、心が動く、そんな経験がこの場所にはいっぱい詰まっているのです。
上ノさんに会うことでその瞬間を楽しいと思える。これこそが、この活動の醍醐味かもしれません。
つづきます
コーディネーター/小林亮太郎