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【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「"おとどけアート"ってなんですか?」
11月2日、活動3日目。
昨日1日は開校記念日ということで間が空きました。
毎日学校に通うのか、飛び飛びで間が空くのかでも活動の流れが大きく変わってきます。
間があいたことで永田さんはどのようなことを思ったのでしょうか。


今日はスタートから待機室は賑やか。
おとどけアートの見学がしたい、とさっぽろ天神山アートスタジオに滞在しているアーティストが2人、永田さんと一緒にやってきました。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_15080278.jpg
アメリカから来ているアランさん(写真中)とリリーさん(写真右)。
なんと親子でアーティストをしているそう。浮世絵だったり、日本のポップカルチャーだったりと日本的な要素をとりいれた作品制作を行っているようです。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_15180445.jpg
作っている作品をお披露目してくれました。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_15135964.jpg
ちょうどALTの先生が学校にいらっしゃっている期間のせいか、気がつけばすぐに子どもたちに溶け込んでいました。
おとどけアートや小学校の様子はお二人にとってどう見えたのでしょうか。非常に面白かったと言っていましたが、気になりますね。




さて、改めて永田さんの様子を。

【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_15432639.jpg
2日目の昼休みのように音楽室のピアノで音を使ったゲームをしました。
2人で交互に音を出し合うゲームのようですが、音が被ったら負けというルールのようで、
ジャッジは永田さん。耳の感度が高くないと判断が難しそうです。


続けてこの日は4年生の音楽の時間にお邪魔しました。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_15493622.jpg
といっても今日は教わる側ではなく教える側。
子どもたちを8グループに分け、ドレミファソラシドの1音ずつを割り当てて3パターンのメロディーを永田さんと担任の先生がランダムに指示します。

次のメロディーがどのパターンなのか、永田さんと先生どちらから指示が出されるのか、そしていつまで続くのか、と子どもたちはなんとか目で追いつつ音を鳴らします。
メロディーが安定してくると同時に緊張感が高まってくるのを感じます。
メロディーが終わったときには子どもから自然と拍手が。

達成感を得られているような表情が子どもたちから伺えました。

音楽に一番近い科目は算数で、
音楽をやりたい人は算数を勉強したらいい

という永田さんの言葉には、なんで!?と驚きの声が上がったり。
3拍子とか4拍子とか、数字で音が区切ることができるから、という永田さんの返しに、
子どもも納得したようなしていないような、うまく落ちた雰囲気に。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_16213988.jpg
最後に合唱曲を歌います。
教える側から一転、今度は子どもたちに混ざってと忙しそう、、、



子どもたちにとって、永田さんは先生なのでしょうか、児童なのでしょうか。はたまたそれ以外の存在なのでしょうかね。



授業が終わると、永田さんは一旦学校の外へ。
この前もこういった時間がありましたが、学校から離れて何かを思考しているのも
きっと重要な時間なのだと思います。





給食時間、と、その前に。
今日は放送室でインタビューを受ける日です。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_16520579.jpg
子どもたちからのインタビュー、いきなりの質問が「"おとどけアート"ってなんですか?」

その質問を聞いた途端、スタッフとしては放送室にいなかったことを後悔しました。
永田さんのインタビューの放送を聞く子どもの反応を抑えにと教室でのんきに給食を食べている場合ではありませんでした。(ごめんなさい永田さん!!!)


対する永田さんの答えは「、、、おとどけアートは、アートをおとどけすることです、、、」
続けて「おとどけアートはおとどけをアートすることです、、、」と繰り返し。
その後の質問にもこの回答をし、ウケを狙ったようなニュアンスにも聞こえましたが、
(実際、お昼休みにいた子どもにどうだったか聞いたところ、自分のクラスでは爆笑だったと言っていました)

自分の耳には真剣味を帯びているような気がして、
きっと永田さん自身、この活動ってなんなんだろう?と立ち返って思考しているようにも感じました。

給食を食べ終え、待機室に戻ってみると永田さんの姿はなく、
残っていたスタッフも永田さんを見ていない、と。

すれ違う子どもたちに永田さん見なかった?と声をかけつつ探してみると、、、




いました。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_17094905.jpg

子どもたちが昼清掃を行うなか、完全に考え込むモードの永田さん。
先ほどのインタビューの質問を受けた影響なのでしょうか。


昼休みは、打って変わってこれまでどおり子どもたちと交流し、


5時間目には算数の授業を受けるために教室へ。
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_17135670.jpg
いきなりですが、ここで問題。
永田さんはどこにいるでしょう?
【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_17152516.jpg
、、、ぱっと見ではわからないほど溶け込んでいますね。


【おとどけアート 永田壮一郎×西園小学校】11/2 「\"おとどけアート\"ってなんですか?」_a0062127_17185168.jpg
授業が終わったあと、難しかった、、、とぼやいていたらしい永田さん。


待機場所に戻ってくると早々に、今日は朝から近所をランニングしてきたし疲れた、と下校してしまう永田さん。ばたばたした日ではありましたが、決してそれは体力的な疲れただけじゃないような気が。



アーティストが帰ったあと。
自分がインタビューされたわけでもないのに、

「"おとどけアート"ってなんですか?」

をふと考えてしまいました。



おとどけアートは、アーティストが小学校にやってくること、と
事象そのものを話すことは簡単にできますが、それによって感じるものは、
それと関わる人、そして関わり方によって変動します。

アーティストがこう感じてほしい、と思ったとおりに受け取ってもらえるものではない、ということが
まさに美術作品を見たり音楽を聴いたりして、10人が10人とも同じ印象を受けるということがないように、そもそも違いがあって当たり前のもの。
(と言ってしまっては何をしてもそうじゃん、とも言えてしまうかもしれませんが、、、)

西園小学校でのおとどけアートが今日ではどういったものになるのかはまだわかりませんが、
ただ、とても興味深いと思うのは、「おとどけアートってなんですか?」の問いが、子どもや教職員に届く全校放送で投げかけられたこと、そしてその答えが明確にされていないことです。
ある教室では賑やかなやりとりで聞き取れなかった子どもがいたかもしれません。
たまたま放送が届かないところにいて、聞いていない先生がいたかもしれません。


ですが、これをどうしていったらよいのか、永田さんが抱えているのだと思います。




活動はちょうど折り返しとなり、残すは5日間。

西園小学校でのおとどけアートは、表出してはいない状態ではあるものの、あらゆる方向に転がるような可能性に満ちています。
より気を引き締めなければと改めて感じた放課後でした。


コーディネーター/杉本


by sair_ais_programs | 2018-11-03 17:56 | おとどけ/西園小/永田壮一郎 | Comments(0)
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
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