11月27日(月)
有明小学校に通い始めて、2週目に突入し今週の金曜日が最終日です。
あっという間に時間は過ぎてゆきます。
毎日恒例のヨガの時間。
「ヨガしながら、ちょっと振り付け考えてきます」
そう言ってコンピューターや版画の道具など多目的で使われている光の部屋へ行った東海林さん。
踊りの振り付け。
どんな風に東海林さんの中で組み立てられ、生まれてくるのか、聞いてみました。
最近は、あるテーマや言葉から別のワード連想して枝分かれするように繋いでいって動きが生まれてくる。またその動きを繋いでいって踊りの振り付けにしていく。のだそうです。
今回も子どもたちから集めて”未来”のイメージからまず文字に起こして、連想を膨らませていくんですね。でも全てを振り付けにしないで、即興も半分くらい織り交ぜて作るそうです。
「即興はその場で生まれる動きだから内から外にでる力強さがあり、振り付けは沢山ある動きからいくつかに絞っていく作業があって、一つの動作を丁寧に作っていくから重みが生まれるっていう違いがある。
”未来”はこどもたちのイメージから作り上げる振り付け。もう半分の即興の部分はこの有明小学校での2週間、子どもたち、先生と触れ合っている”今”この瞬間を踊りたいと思う。」
中休み、
体育館で講演会が行われているので学校の中を改めて探検することに。
教室の前をウロウロしていると、サックスでゴジラのテーマを吹きながら4年生の男の子が出てきました。その後ろにはトランペット、トロンボーン…。
有明小学校はいつも何処かしらで楽器の音が聞こえます。
「しょーじさん、あたま触らせて!」
「今日は(手足で絵を描くの)やらないんですか?」
有明小学校の日常。
そこにダンサーの東海林さんがいること。
「ノイズが生まれるってことなんだと思う。」
と東海林さんは言っていました。
「最終日の僕の踊りを見て、違和感とか、何だろうとか、なんでもいい。何かを感じてもらえたらいい。」
昼休み。この日は5年生や3年生といろんな学年の子たちがやってきました。
15分を終えて...
「今日は、みんなずっと下見てましたね。」
「そうだったね、目線を上げようとしたんだけど、下みちゃって全然目が合わなかった。始めてやる子が多かったからかな…」
そう、昨日の動きの真似をしたりする子が多かったのに比べると、”絵を描く”子が多かった気がします。
恥ずかしがり屋さんが多かったのでしょうか…?
なんだか腑に落ちないながらもこれで4枚の絵を作り終えました。
計画ではこの4枚をつなげてさらに大きな紙にして、その上で再び、動いて絵を描こうという予定です。そして完成したその絵を体育館のステージに吊るして、最終日はそれバックに踊るのです!!
放課後、
巨大な紙に絵を描く日の相談を担当の先生に持ちかけると、予想外の提案が返ってきました。
「明日、明後日の授業時間に、学年ごとにこの絵を描くのできないかしら」
15分の休み時間にできる人数は10人弱で、時間がないからと諦めてしまっている子がいて、職員会議の中で、授業時間でやったらどうだろうという提案があったのだそう。
おとどけアートは中休みや昼休み、授業時間以外で子どもたちと交流している活動です。それは授業のカリキュラムに影響が出さないため。
先生からの提案に驚きつつ、この小さな小学校で、良い意味で欲張な先生たちと97人の好奇心旺盛な子どもたちだからこそできることかもしれないと、東海林さんとともに引き受けることにしました。
さて、急遽計画を一旦ストップさせ、
「こういう展開、やっぱりいいよね」と言いながら、まずは明日どんな風にやるかに頭を悩ませます。
予定は未定、どうなることやら。
続く!!