11月22日(水)
3日目
昨日に引き続き、体育館の一角にブルーシートを敷き、身体を使って絵を描いていきます。
階段下のふれあいコーナーあらため「しょーじアトリエ」の前には今日の活動と場所の書いていく看板を設置しました。
今日は特殊な時間割で昼休みがない日ということで、中休みの一発勝負です。
中休みになると、看板を見たこどもたちが、ドドドと押し寄せてきました。
「わたしもやるー!」
「描いていいの?」
「やりたーーい!!!」
昨日以上の集まりになり、さすがにこの人数は中休みの時間ではできないぞとなり、じゃんけんをして決める事に。
勝ち残った2年生の女の子たちと昨日も参加した4年生の男の子??人は早速汚れないように手袋靴下カッパを装着。
じゃんけんに負けてしまった子たちと先生、様子を見に来た用務員さんは周りで見守ります。
昨日はルールなしで行いカオスな状況になったので、今日は一つルールを伝えました。
それは「ゆっくり動いてみる」。
ゆっくり動くことで身体を意識するのでは…と考えたんです。
そして着終わった子から、順に絵の具をつけて紙の上に入っていきます。
ペタペタと手足を紙に置きながら、歩き回り、転がり、駈け回り、昨日と同じく大興奮。
一通り動き回った後、色の付いていないところを探して、色を混ぜたり、塗りつぶしていくように動きが変化していきます。
あっという間に中休みが終わる時間、服が汚れないように、手袋靴下カッパをテキパキと脱がします。
「たのしかったーーー!」
といって教室に戻っていきます。
静かになった体育館で、出来上がった絵を見ながら意見を交わします。
ゆっくり動いてみようというルールもエネルギーを持て余している子どもたちには難しかったんですね。色の組み合わせは違うけれど、昨日と同じく、隅々まで余白を残さず描いた絵になりました。
これはこれでとても綺麗な「絵」なのだけれど…
「絵を描くことがメインではないんですよね。」
と東海林さん。
絵は動きによってできた”副産物”であって、この活動で作りたい作品のメインではないのです。
「踊りってその瞬間のものだから形として残らないでしょ。それと比べて絵は残るものだから、そっちに気持ちが引っ張られてしまい易いよね。」
とコーディネーターのうるしが返します。
「…今日はみんな一斉に紙の上に入ったけど、例えば一人づつにして東海林さんと一対一になったらどうかな。コンタクトみたいに。」
アーティストがやりたいことを引き出し、それを実現する為に一緒に方法を考えます。
次回やることが決まりました。
放課後。
子どもたちから集めた”未来”のアンケートを元にした振り付けを考えたい。ということで体育館に行った東海林さん。そっと覗いてみると踊っていました。
次回は絵を一対一で描いてみます。どんな変化が起きるのでしょうか。