拓北小学校に「まるみデパート」のふたりが通い始めて早三週目。
助っ人として、広島から、ふたりの仲間が駆け付けました。
よっさんこと小林義治さんと、新内香奈さんです。
白とネイビーのおそろいベストは、ふたりが運営している
「みつぎグリーンランド」
(みつ「い」じゃない!!)
というキャンプ場のユニフォームです。
心なしか二人もホッとしている様子。
これまで、子どもたちと共に遊び、
子どもたちに拓北の地域について教えてもらい、
昔から拓北に住む方々にお話を伺い、
自分たちの足でこの土地を歩き、お店などにも伺いました。
ときには植物を拝借して、学校に持ち帰りました。
ふたりはこの地域のおもしろさは何だろう?
と、このまちの「資源」を探し、
それらをデパートの商品のように「可視化」することで、
拓北に住む方々に地域を再発見・再認識してもらうことを願っているのではないかと思います。
ふたりは「見せかた」にもこだわります。
よく見える方法を模索します。
ただの紙コップも、拓北小の校章をモチーフにしたマークを消しゴムハンコにすれば、
少し違う装いに。
学校の中でも看板があれば、
一目をひき、目印になります。
植物も透明カップに入れれば、いつもとは違うように見えます。
木の端から作った小さな家。
子どもたちに一生けん命削ってもらって、
地図に乗せれば、立体的なたのしい地図に。
平面だと、子どもたちもあまり把握しづらかった地図も、
立体的になると少し見やすくなったようです。
「すぎのこ公園 すきです」など、
子どもたちの声も反映された地図になりました。
「拓北デパート」がオープンするのは7・8日。
この日は参観日なので、保護者の方に珈琲をふるまうことにしました。
これまた拓北小学校近くの「カフェヒュッテ」さんで、「あいの里ブレンド」という
拓北もよりの地域の名前の付いたお豆をチョイス。
実際に淹れてみます。
子どもたちは珈琲を前に、紙コップで遊びながらも、
「コーヒーのみた~い」と繰り返していました。
子どもたちは10年後くらいかな…!
オープンを翌日に控え、「拓北デパート」はこのようになりました。
手づくりの大きな白いテーブルは、
拓北周辺地図と、拓北周辺で採取した植物のディスプレイに。
ガーランドは拓北ゆかりの「藍」(拓北小産!)で子どもたちが染めた布を頂いて。
真ん中のテレビは拓北の「拓」の字を掲げ、
向かって左はコーヒースタンド、向かって右は商品陳列棚(ボール置きの器具!)です。
お昼休み、できあがりつつある「拓北デパート」を見て、校長先生は
「職員室でもものの見方だね、って話してたんです。
普段ほんとうになんとも思っていないものに目を向けて、
こんなに素敵になるんだからアーティストさん、すごいですよね。」
と、お話されていました。
明日・明後日、このテーブルを囲み、少しでも多くの方が拓北という地域に目を向け、
お話をする時間が生まれたらうれしいです。