12月16日 活動9日目
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ダンスパーティー当日、
そしてもう一つのひきだしイベント「ごはんをおいしそうに食べる」がおこなわれる日だ。
朝からDJTAMAさんが来てくれて打ち合わせをしつつ準備をする。
中休みダンスパーティーがはじまる。
入り口で仮面を配る。どの仮面がいいか悩む子どもが続出。5分ほどたってようやく開始。
思った以上に人が集まる。
これまで状況的にわりと秘密基地的な活動だったが、このイベントでようやくたくさんの先生にも参加してもらえる。
司会のあらたくんが、1時間目の後の五分休みで司会の台本を見せに来てくれる。
時候の挨拶なども入っており立派だ。
パーティーがはじまる。
あらたくんに挨拶をしてもらおうとしたら、あまりの人の多い状況に混乱して泣いてしまう。
代わりに友達がはじめの挨拶をよんでくれる。
DJTAMAさんの紹介ができず、流れで自分でTAMAさんにしてもらうことになる。
音楽が流れはじめるが、DJダンスパーティー初体験の小学生しかいない状況なので、
みんなどうやってのっていいかわからず呆然とする。
TAMAさんがマイクをもって自己紹介がてら、みんなにいろいろ投げかけしてくれる、
一緒にジャンプしたり、声だしをうながしたりする。
どうやってアガっていくかの基礎講座のようだった。
その後2016年流行ソングのPPAPが流れ、だんだん緊張がほぐれていく。
そうしたタイミングで、しまじろうのハッピージャムジャム、
にんじゃりばんばんとたてつづけに多くの子どもたちが踊れる曲をつなげる。
発表会でみんなで踊ったらしく、担任の先生も一緒に踊る。
はしっこの方で、迷路係のゆかりさんが後ろの方で首倒立をする。
最後に、TAMAさんの超絶テクニックのスクラッチ演奏で締める。
と思いきや、5分間あと時間があったのでもう5分ジャンプしながらDJにのって楽しむ。
ちなみに、せっかくつくった仮面だが
踊りにくいため結局ほとんどの子どもが外していたのであまり意味がなかった。
深澤孝史「とくいの銀行西岡支店営業日誌 9日目・12月16日」より
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活動最終日、札幌を拠点に全国で活躍のDJ TAMAさんに来てもらう。
★DJ TAMA http://www.djtama.com/
今回、DJ TAMAさんが小学校に来てくれたのは、
2014年に行われた札幌国際芸術祭の深澤さんのプロジェクトである「とくいの銀行」に
TAMAさんもとくいを預けており、
今回そのとくいが子どもによって引き出されたという経緯があります。
★札幌国際芸術祭/深澤孝史
しかしながら、あれから数年が経ち平日の昼間にも関わらず、
来て頂いたのには本当に感謝ですね。
DJ TAMAさんはhip hopの普及活動として、
親子で楽しむキッズディスコという企画にも参加しており、学校の授業にも赴いているとのこと。
そういうこともあって、ノリノリで参加して頂けたようです。ありがたや!
現在、このおとどけアートのように、多様な活動を受け入れようとする小学校が増えてきています。
小学校にいながら、様々な世界に触れることができるというのはすばらしい事です。
しかしながら、
その分小学校側の負担が非常に大きくなっているようにも思います。
授業ではインターネット&パソコンの使い方、英語教育、いずれはプログラミングなど、
今までには無かった科目が続々と増えており、その間を縫うように催し事が行なわれています。
また、本来家庭や地域が行なってきた地域づくりの活動も小学校が担っているように思えます。
ただでさえ忙しい学校運営の中、このような活動を受け入れるのは実は簡単なことではありません。
それでも、先生達は子ども達の未来の為になればと、
無い時間を生み出し、時にこのような活動を受け入れてくれているのです。
つづく