活動2週目に入り、アーティスとも環境に慣れてきた頃。
ここから活動が加速してゆきます。
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土日をはさんで5日目の月曜日、2週目。
ちょっとずつ、20分の中休みを有効に回すために整理を始める。
とくいの銀行迷路のブースごとのメンバー表をつくって、受付に貼り出す。
メンバーになりたい人、メンバーを増やしたい場合はその表に書き込めるようにする。
中休みにちょっとずつブースの準備を各自はじめる。
深澤孝史「とくいの銀行西岡支店営業日誌 5日目・12月12日」より
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前回、ファッションショースペースで生まれた「仲間外れ問題」 。
一度、解決したかのように見えたが、問題勃発。早速、頭取が解決に乗り出します。
----------------------------------------------------------------------ファッションショーチーム。
モデルリーダーのたみこさんとファッションリーダーのいちこさんが、
金曜日一緒にファッションショーをやっていたもう一人のもみじさんを、
楽屋が狭いからという理由でメンバーにいれないと再びいいだす。
いれてあげなさいといっても、嫌だと言い張る。
いれないのならば、「ランウェイを即壊す」と脅すと、仲間にいれることを承諾する。
ファッションの場所をのぞくと、新たにメンズモデルがあらわれる。
同じクラスの男のしょういちくんだ。ファッションリーダーに指示されて、ゴミ袋で服作りの作業をしている。
ファッションショーのチームは15日の中休みをファッションショーの日に決める。
とくいの銀行が迷路化することで、ルート上、必ず全員、ファッションショーのランウェイをわたることになる。
そのことがモデルリーダーのたみこさんは気に入らない。
次回の会議でその辺りのルールを決めていきたいと思う。
深澤孝史「とくいの銀行西岡支店営業日誌 5日目・12月12日」より
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基本的にこの場所における判断は各自に任せますが、
場のマナー・文化を決めるのは深澤さん自身。
仲間外れをやめない彼女たちに出したのは、「受け入れる」か「場所を手放す」の二択。
仲間外れを貫き通す選択も彼女たちには存在します。
しかしながら、判断にはそれ相応の責任と結果が付随してくるのです。
その現実に向き合い、彼女たちはより重要な方を天秤にかけ、
結果、ファッションショーの開催を優先します。
また、この部屋が迷路という事もあり、
たみこさんの聖域である「ランウェイ」が通路になってしまうことにも不満があるようだ。
公共の場において、自分の居場所を作り出す難しさを体現しているようだ。
仕組み上どうしても不特定多数に侵されてしまう「ランウェイ」。
彼女はどうやって、この部分について納得するのだろう。
続きます