2週間=実質小学校に通うのは平日の10日間ですが、
通っていると本来やろうとしていた活動が変化していったり、
やらんくてもいいだろうけどやってみること、
やったほうがいいだろうけどその必要はないよな、
やろうと思っていたけどまだやっていないこと、
等々様々な選択肢にぶち当たります。
この日に行ったのは、スライドを窓に貼る、というもの。
これまで撮影したものがスライドで言うと、
36枚×5フィルム=180枚ぐらいのスライドがあるわけです。
1週目ですでに「スライド貼るかも」と、先生には確認をとってあって
貼るなら貼るだけ、という状況でしたが、実施してはいませんでした。
で、貼ってみるとですね、
こんな感じですよ。
きれいですよね。
そうなんです。
きれいなのは、やる前からなんとなくわかっていたし、
やってみても「ああ、きれいだよな」って思うんです。
で、ここが大事なところなんですが、
「やればある程度の結果が見えること」
があります。
その結果とは以下のような状況です、
子ども達に一緒に貼ってみる?
という提案をすると、予想通りやりたいという子たちがやって来て、
それを俯瞰して見ると、
アーティストと子どもたちがアートを通じた交流、
という非常にわかりやすい状況です。
ここで、考えることがあります。
はじめから結果が分かっている/ある程度予想できることを
行う必要があるのか、ないのか。
アートとは何ぞや?
という、でかい質問設定にするとどうにもならないんですが、
この活動は何ぞや?と考えてみると、
今、進藤さんがやっている活動は決まったゴールに向かって、結果を出す活動ではありません。
おとどけアートとは、
アーティスト(進藤さん)の持つ、興味や疑問、関心を
そのまま小学校の中で広げた時に、どうなるのか?という試みであります。
子どもに何かを与える、という→的な活動ではなく、
進藤さん ← 活動 → 子ども達含む参加者
という、活動が人を集め、活動でつながってゆくという、それが大事だと思っています。
なので、少ない交流時間の中では、
確実な反応を頂ける、鉄板のパッケージされたもの、を出す場ではなくて
まだ形のないような、そんなものをこの場で試してみたいと思うわけです。
だから、このスライドに関しても
やってみたら、きれいだろうし、子ども達も多分食いついてくれるし、
そもそもスライドに触れる機会というのは初めての子もいるし、
窓に貼ったりすることで、今やっている活動にものめり込んでくれるんじゃないか?
なんて、色々打算的にも考えられるたくさんの事柄があるのですが、
でもそれをやる前に、もっと挑戦することや突っ込んで考えてみることはあるんじゃないか?
という、悩みや迷いが目の前をぐにゃぐにゃとして、
簡単な判断をさせてはくれないのです。
そんなかんじで、、いろんな事を考え思考を巡らせた結果、
まあ、やってみよう。
ということに今回はなりました。
やってみることで、もしかすると何か予想していない反応が出てくることもあるし、
やってみても、何も見つからないことだってあるわけです。
子どもたちの交流は1日40分弱。
限られた時間の中で、何をすべきか、したほうがいいのか、
時に苦渋の決断をしたり、時に勢いに任せたり、感覚に身を任せて見たり、
子ども達という可能性の中に飛び込んでいるのです。
常に迷いながら、その迷いをちょいちょい外に出しながら、
なんとかやってます。
★本日のサービスショット★
スタッフ石島と進藤さんの服がまさかのお揃い。
ちなみに、二人は江別在住で、今回の活動で初めて出会ったのですが、
このシンクロ具合は奇跡です。
つづく