9月11日、最終日、はじまります。
今日は全学年の遠足です。
でも前日から天気が悪く、雨の予報です。
降りそうで、降らない。
目的地の星観緑地公園まで行くと途中で雨に降られるかもしれない、ということで、学校の隣の公園とグラウンドへの遠足(遠くない)になったようです。
遠足なので中休みも昼休みもないし、お弁当の日だから給食もありません。
その代わり、子どもたちが遠足から帰ってきた五時間目の時間に、永田さんと何かするから体育館に集合ということを各学級に伝えてもらいました。
今週から練習していた『BLINK』を体育館で全校生徒と演奏してみようというのが、二週間の中で決まっていった最終日の計画です。
永田さん、この2週間を振り返って、前半1週間はとても長くて、後半1週間はあっという間だったそうです。「前半は子どもたちのカオスと向き合ってみて、後半からは合わせたり統制をとることを意識していたからかもしれない」とのこと。
セッティング。体育館の中心に円形に楽器を並べます。
子どもたちが入ってきます。
全校集会の並び方で、みんなきっちりと体育館の中心に向かっています。
そういえば一昨日の会議で、先生方と、子どもと、それぞれに約束をしていました。
先生方には「最終日の演奏の場面で、最初は大人でしっかりと合わせるとこんなものができるっていうものを見せつけてほしい。だけど、徐々にそれぞれの先生方の判断で楽器を子どもに譲っていって欲しい。」と。
子どもたちには「先生方が演奏している楽器を途中で奪っていって欲しい」と。
同じことを別々に約束しました。
全校生徒と演奏、どうなるんでしょうか。
いよいよスタートです。
円形に並べられた楽器、真ん中に立つ永田さん。
先生たちの演奏がはじまって、子どもたちは真ん中の方を見つめて座っています。
でも徐々にそれが崩れていきます。
誰かが立ちはじめて、誰かが走りだします。
高学年の子たちが、口火を切って演奏しにいきます。円形の楽器を子どもたちが囲みます。
床をドンドンと蹴る子が出てきたり、ジャンプをしてみたり、音に合わせてハイタッチをするゲームもはじまりました。
ずっと座って聴いている子もいます。
中心がたくさん出てきたような、そんな光景でした。
「ドレミファソレシド」が基本の曲です。気づけば、それ以外にも色々な音やメロディが聞こえてきます。
2週間にわたって続いてきた今回のおとどけアート。
ブログも今日で最終回です。
永田さんがやっている音楽は「ポリフォニー」というものです。主たるメロディ、主人公がいる「ホモフォニー」に対して、異なるリズムとか異なるメロディが複数、同時に混在しているのが「ポリフォニー」。
2週間という短い期間ですが、そういう永田さんの音楽観ひいては社会観を含めて、やりたいことをその場その場で実行しながら駆け抜けてきました。
星置東小学校の人たちにとって、この出来事はどういうものとして意味づけられ、経験されたのでしょうか。
なお、この日の演奏のあと、職員室では、先生方でバンドを組もうという話が出てきているそうです。
星置東小では、まだまだつづく。
完