9月1日、星置東小学校でのアーティスト・イン・スクールがはじまります。
滞在者はこの方
永田壮一郎さん。
全校朝会へやってくる子ども達
校長先生のお話の後に、転校生永田壮一郎からの挨拶です。
これだけの子どもたちを前にすると僕なんかはなかなか緊張しますが、持ち前の野生的な何かを全面に出しながら挨拶する永田さん
「何をするかは秘密です!」
今回、学校に入るにあたって明白にプログラムを決めたり、細かに段取りを設定したりはしていません。
だから秘密というよりは、ちゃんと決めていないんです、意図的に。
先生方と話したり、子どもたちの反応があったり、学校に滞在して気になることとか、そういう支離滅裂な状況の中で、即興で何かしらを作っていくっていうのが今回永田さんと一緒にやりたいことです。
さて全校朝会が終わり、5年生の教室へ
生徒として授業に出ます。企画段階から授業に出たいと言っていた永田さん、さっそく叶いました。教頭先生による算数の授業です。
すごい違和感というか、異質感というか。
クラスメイトも最初はよくわからないようです。「なんでなんでなんで」
でも少しすると、子どもたちはそんなことも飲み込んじゃって、溶けこんで、、はいないけれど一緒に勉強します。
ノート。
おとどけアートのメインの活動時間は休み時間です。
中休み、音楽室。
まずはスタッフで集まって、手拍子をしました。リズムを刻みます。手を打つ、そして手を打たない、空白。
最初は四拍子だったのを、他のリズムを混ぜたり、みんなで合わせたり、合わせなかったり。
そのうち子どもたちがやってきてスタッフに混ざって、手を打つ。
給食。
4年生の教室にお邪魔しました。どんな話をしたんでしょうか。
昼休み、音楽室。
高学年の子たちが4人来てくれていました。
中休みにやった手拍子を、次はピアノを使ってやってみます。
音は変わっても、リズムを刻むことは手を打つのとなんら変わらないんですね。
そうすると、昼休みの掃除が終わったんでしょうか、続々とたくさんの子どもたちがやってきました。20〜30人はいたでしょうか。
みんなで音楽室にあった手持ちサイズの打楽器を持って、中休みの手拍子と同じことをやります。
適当に輪になって、永田さんが真ん中に立ちます。
「カスタネットはタンタンタンタン」「はい、マラカス」「カスタネットやめる」「はい、みんなで」
ってな具合に永田さんの合図で音とリズムが、混ざり合う。
全然違うリズムを叩いている子もいます。でもそれはそれで一つの要素になっています。
低学年の子なんかは自由勝手に体を動かしながら、タンタン叩いていました。
永田さんはダンスが苦手なんだそうですが、勝手に身体が動くっていうのは子どもならではですごい、とのこと。
こんな感じであっというまに、アーティストインスクールの1日は過ぎていきます。
初日は音楽室の中での活動でしたが、明日以降は徐々に廊下や教室などの学校全体へと出ていって、音をつくり出していきます。
「事故」と永田さんは言っていましたが、そういう予測不能で偶然の出会いや対話や葛藤が、音を通して学校に広がっていくんでしょうか。
このブログでは、そういう状況から出てくるエピソードを記録していきたいと思っています。決して華々しかったり、わかりやすかったりするものではないかもしれないですが、アーティスト・イン・スクールの、永田壮一郎・イン・星置東小学校のそのままの滞在記録です。
つづく