たまに、こんな始まりでいかがでしょうか。
おとどけアート 北陽小学校×風間天心
今日は、廊下で坐禅を組む、天心さんの姿からスタートです。
※ ちなみに、「座禅」ではなく「坐禅」です。
・・・
何してんの?
と、興味を持った子ども達が寄ってきました。
が、先生に呼び戻されてみんな帰ってゆきました。
一年生はかわいい。
さて、今日の活動は銀色のビニールに絵を描きまくるのです。
これ、直径4mのバルーンなんですね。
でも、多分子ども達これがなんだかわかっていないと思います。
「これ、最終日浮かすよ」とは説明していないですし、
ペンを持ったキッズ達には何の声も届きません。
ほんと、我を忘れてがむしゃらにやってますよ。
ほら、こんなんだもん。
ぐっちゃぐっちゃ。
油性のペンでてもぐっちゃぐちゃ。
描いているんじゃなくて、殴りつけているよね。
でも、すっごく楽しそう。
ただ、ペンを持ってイタズラしているのが楽しいのか?
「発散」されているのが、分かります。
夢中になって、没頭して、我を忘れて、時間を飛び越えて。
そんな時に、本当の笑顔がこぼれてくるんでしょう。
そして、その笑顔を見た僕らも、同じように幸せな気分になります。
そう、幸せとか、喜びってのは、空気を伝って、僕らにも届くんですよね。
がむしゃらになって、群れて遊びまくり。
いいですね。
普段、こんなになって汚れて遊ぶことってあんまりないんでしょうね。
「~しちゃいけない」「~はダメ」では、
子ども達の持つ純粋な力は、発揮できません。
普段から、抑圧、されているわけではないけれど、
普段から、開放、できる環境があんまりないのかもしれません。
普段は低学年の子達ばっかりが集まってくるこの活動。
高学年の子は、思春期がはじまったり、
少しずつ大人になってい手難しい年頃。
でも、今回の活動では高学年の子どもたちも集まっていました。
見ていると、集まっている理由が低学年の子のそれとは、
少し違ってきます。
ひとつは、「集まる」ということ自体を目的とする子。
高学年の子からこんな言葉がこぼれ落ちました。
「あと、少しで小学校も終わりだからね・・」
12歳の子だからといって、何も考えていないわけじゃないんですよね。
彼らには小学校の6年間の思い出があり、
そして、それが一区切りつく成長の寂しさも、感じているんですよね。
子ども達を見ていると、色々な事を考えさせられます。
もう大人になった自分が通り過ぎたあの時間を、
今、彼らは一生懸命に過ごしています。
子どもを通じて、子どもだったころの自分を思い出す。
人は、人を通じて自分の過去や今や未来に向き合えるんじゃないでしょうか。
後半へ続く。