おとどけアート 12月12日(木) 北陽小学校×佐藤隆之 その3
※ この活動は2013年に終了しております。
カエルのダンスに夢中の隣では、クリスマスツリーの作成が粛々と行われておりました。
子ども達が色をぬってくれた土台に、切りためてきた様々な模様が張り付けられています。
もくもくと張り付けてくれる。
何がおもしろいのか、僕らにもわからないけれど、そこには夢中になる何かがあるんでしょうね。
夢中になる。
このおとどけアートが行われていたのは、9月1日~12月24日まで。
その間、佐藤さんは、ほぼ一週間おきに北陽小学校に通っていました。
活動に向けて、ほとんど寝ないで準備をしてきて、
活動が終わると、また次回に向けて何をするかを考える。
そんな4か月間だったと振り返ってくれました。
こうやって何かを作っている時、何かを切っている時。
佐藤さんはいつも、夢中になってその行為にのめり込んでいました。
時間という感覚を忘れ、ただその行為に没頭する。
夢中になる、とはどういうことなのか。
普段は5分もじっとしていられないような子ども達が、
紙を前に、一生懸命何かを作っているその瞬間。
彼らは、時を忘れ、音や景色もその世界から消え、
あるのはただ、向い合っている「その」行為。
「集中力」
、という言葉があります。
それは、忍耐や精神力によって育てられるような、
そんな「力」なんだと、そう思っていました。
でも、子ども達を見ていると、
「集中力」とは、
最高に楽しい瞬間に、引き出されているように思います。
確かに。
好きな事なら、何時間だって、何年だって、続けられますもんね。
それは、みんなが持っている力なんじゃないでしょうか。
そして、今回
この「おとどけアート」の中で、ひとりひとりの「夢中」の力によって生み出された結果が、
最終日のメリクリまつりに集約されてゆくのです。
完成した、ツリーを体育館に設置してみます。
実際に小学校に通った日数は10日前後。
でも、子ども達と付き合い、そして考え続けた4か月間。
佐藤さんの背中に、色々な気持ちが語られていました。
様々な思いが交差する。
進みながらも、終わりに近づいてゆく心境。
暗くしてみると、ムーディー。
さあ、残すところこのブログも最終日のみ。
次回は、12月24日(火)。
最終日、「メリクリまつり」の様子をお伝えいたします。
つづく