さあ、ついに始まった
おとどけアート ミ里塚小学校 土曜参観日発表会
まずは、先生から挨拶があります。
みんな、ドキドキ・ワクワクを押さえられずにざわついた感じ。
大人でも、楽しみですから、子どもだって楽しみですよ。
そして、すぐに加賀城さんの登場。
ステージパフォーマーの加賀城さん。
普段は、
スケルツォというパフォーマンスグループで活動をしています。
大勢の人たちの前で発表することを生業としている加賀城さん。
マイクを持つと、目がキラッキラ輝きます。
あいさつ代わりに、まずは今回のテーマである「見立て」とは何かについて語ります。
見立て・・・ものごとをいつもと違う見方をすること
加賀城さんの背景の写真。
どこにでもある壁のシミやひび割れ。
でも、それをよく見てみると「山」や「森」、「雲」なんかに見えてきませんか?
加賀城さんは、こんな遊び心をもとに、
1枚の写真に言葉や歌や音楽を付け加え、
ひとつひとつに壮大なストーリーや背景を生み出しているんです。
時にはジャズシンガーの歌声と共に「見立て」の作品を際立たせたり。
時には、プロの演奏家と共にコラボレーションしてみたり。
「見立て」の限界に挑戦し続ける、加賀城さん。
そんな彼だらこそ、
三里塚小学校を、子供たちの力と共に
見事に「ミ」里塚小学校に変えてしまうことができたんですね。
そして、説明だけでは終わりませんよ。
パフォーマーですから、パフォーマンスしないとね!
っということで、ここに出た、一枚の写真。
さあ、あなたはどうこれを「見立て」ますか?
加賀城さんの見立てでは、
これはあの名作
「北の国から」のワンシーンで、
電車に乗って去る令子(母)を蛍が全力で走り追いかけるところ、とのこと。
ね、
子ども達のほとんどが「???」ですよ。
でも、そう言われれば見えてくる。
緑色の木が、電車にしか見えなくなってくる。
曲がって伸びた木が、
窓から体を乗り出して手を振る姿に見えてくる。
大人はみんな
「ああ、子どもたち(北の国って言っても)わかんないだろうなぁ・・・・」と思いつつも、
その見立てにニヤニヤがとまりません。
これだけでは終わりませんよ。
この写真を使ってこんなこともしてみました。
なんと、五年生の女の子のピアノ生演奏によるコラボレーションです。
ひとりの女の子は「悲しい曲」を、もうひとりの女の子には「楽しい曲」を弾いてもらい、
その雰囲気に合わせて、加賀城さんがマイクパフォーマンス。
こんな、大観衆の前で二人ともしっかりとピアノを弾いてくれました。
これ、あらかじめ入念な練習をしていたわけではありません。
この発表会が始まる前に簡単な打ち合わせをしただけ。
あらかじめ二人に「悲しい曲」「楽しい曲」をリクエストをしていましたが、
実際にどんな曲を2人が弾くのかは発表まで加賀城さんは知りませんでした。
それでも、無事に成功!
いやぁ、子どもたちも度胸あるなぁ。
素敵な発表に開場から大きな拍手を頂きました。
何もかもが凝縮されている、45分間。
まだまだ続きますよ!!