さあ、おとどけアート8日目の様子をご覧いただきましょう。
110年1組にはこんな素敵なカオハメ看板が設置されております。
みんなで来て、楽しんでほしいですね。
さて今日の活動。
黒板にキャラクターをつくろう、と書かれております。
これまで、見つけてきた様々な「見立て」作品。
今日はそれを元にしたり、またはまったく新しい「ミ」里塚小学校の
オリジナルキャラクターを作ろうというもの。
加賀城さんは、昼休みに子どもたちと何をするか。
どんな事をしてゆこうか。アイディアを毎日毎日考えているんですね。
それと並行して、今日行われる5年生とのCM作りの準備を行っています。
本当に、朝から晩までおとどけアートのことだけを考える日々。
しかも、今日は活動が始まってから8日目。
疲れもたまってきています。
アーティストの披露と比例するかのごとく、
子ども達がどんどん「110年1組」を訪れます。
確かに、毎日子どもたちと全力で接するのは疲れるんです。
しかも、「転校生」という立場、子どもたちと「仲間」の立場で、
毎日を過ごし、会話し、生活を続けてゆくと、大変です。
でも、その疲れって「楽しい」疲れなんですよね。
嫌な仕事をして疲れる、苦しさや
意味のない仕事をして感じる、虚無感なんてなく、
朝から晩まで自分のすべてを出し切ったという、
そんな充実の日々なんですよね。
だから、疲れても疲れても、
また子どもたちがやってくると、元気が沸いてくるんです。
彼らの嬉しそうな声や、
楽しそうな笑顔が、
何度でも何度でも、
「よし!」という気持ちにさせてくれる。
「おとどけアート」の現場とはそんな空間なんですね。
キャラクター作りに没頭する子どもたち。
彼らの「創造性」が引き出されるときに、
大人のぼくらも「ドキドキ」「ワクワク」するんですよね。
どんなものが生まれてくるのか、
投げた問いに対する、
想像を超える、子ども達の「答え」。
そんな、やりとりを行っているんです。
休み時間を終えて、5年生とのCM作成の授業です。
まず授業の最初に映像を見ます。
これは前回の授業で彼らが選んだ画像に加賀城さんが音楽を付け加えたものです。
音楽は全て、
子ども達がイメージしたもの。
「悲しい感じ」とか「楽しい感じ」とか、
そういった指示を受けて加賀城さん一番良い組み合わせにしてつくり上げました。
たった3回の授業の中で、
子どもたちは見立て→それにストーリを作り、構成し→パフォーマンスをつけてゆきます。
45分間。
時間が加速し続けてゆくような感覚に陥ります。
映像を見ながら、子どもたちが自分たちで作ったセリフを声に出します。
たった、20秒のCM。
でも、だからこそ、一瞬の遅れも許されません。
言葉、をどんな声で伝えるのか。
プロのアドバイスが子どもたちに伝わってゆきます。
声の大きさ、質、間、
普段気にしたことのないその一つ一つに大きな意味があるんです。
発表は、最終日の12日土曜日。
限られた時間の中で、
できることをできるだけやるしかありません。
5年生のみんなの顔も、どんどん真剣になってきましたよ。
CMの練習が終われば、また「ミ」里塚「ミ」ュージアムの準備にかかります。
子ども達が見ているのは、
作品のタイトルやストーリーが書かれた「キャプション」です。
全110個、もちろん手作り。
印刷をして、それをパネルに張り付けて、きれいに切って・・・
貼るんですよね・・・
110個
今日中に帰れるんでしょうかね?
次回、
貼り作業の様子