資生館小学校×アサダワタル 9日目の様子です。
この日は、朝から雨。
もう九月も終わる秋です。肌寒さが目立つようになってきました。
みなさん、風邪に注意ですよ。
さて、「歌と記憶のファクトリー」ではアサダさんの指示を受けて、
アシスタントの中村久里子さん(岩見沢教育大)が板書を行っています。
内容は、「今日のSONG」。
曲名・歌手名、そしてそれを選んだ人の名前が書き込まれます。
準備完了。
あとは、子どもたちがやってきたらこのサイコロを振るだけです。
中休み
子ども達に活動の説明を行います。
サイコロ振りましょう。
出た目は6。
出た目の曲を全員で歌い上げます。
曲の中には吉川晃司の「モニカ」とか、
かぐや姫の「妹」など、子どもたちの知らない曲も多々あります。
でも、たとえ子どもたちがその曲を知らなくとも、
なんとなく歌ってしまいます。
知らないから歌えない、なんて当たり前のように思えるでしょう。
でもこの場では、「歌をちゃんと歌うこと」が目的ではありません。
自分たちの身近にいる人の「思い出の曲」を
もしかすると初めて聞き、そのリズムをその場で感じて、
画面上に流れる歌詞を口ずさむ。
これは、カラオケ、ではないんですね。
この「歌と記憶のファクトリー」というのは、
例えば、昔僕らが耳を澄まして聞いたラジオのように、
街角で流れた歌のように、
意図した音楽を視聴する、という場所ではなく
「人々の音の記憶」が眠る、子ども達と歌との出会いの場所なんですね。
そして、今日も子ども達が先生たちにインタビューを行います。
ひとりひとりの、歌にまつわる「思い出」「記憶」が掘り起こされてゆきます。
教職員の先生たちがまだ「子ども」だったときに、
初めて触れた音楽の「衝撃」をその場で話してもらい、
そしてその曲をその場で今の「子ども」と共有します。
もしかすると、この場で初めて聞く音楽に
一生涯の影響を受ける子もいるかもしれません。
思いでの曲を経て、数十年前の自分に出会う大人たち。
そして、今の子どもたちも、曲という「記憶」がこの瞬間に刻まれてゆくのです。
こうして、集められた子どもたちと歌との出会い、
その子供たちが歌い上げた声、その場の雰囲気、など。
最終日の10月4日に資生館小学校2階、特別活動室、
「歌と記憶のファクトリー」で展示・発表が行われます。
この、約3週間のプロジェクトの総まとめをぜひ、ご期待ください。
おひろめ会(予定)
日時:10月4日 3時半~4時
場所:資生館小学校 2階特別活動室
◆ 活動の見学、取材、等々のお問い合わせ ◆
担当: 小林 亮太郎
連絡先: 電話 011-596-6726 携帯 080-6087-5367 メール ryotaro@ais-p.jp