給食交流、そして昼休みも終わって、放課後。
佐藤さんが、段ボールの中から何かを取り出しましたよ。
おっ!!
これは、以前佐藤さんがギャラリーで展示した際に使った、蝶々の作品。
惜しげもなく、アトリエ「ヤマサ商店」を飾り付けるのに使用してくれました。
全力投球の佐藤さんのアトリエ作りに呼応してか、
帰り時間の子どもたちが「うわー、すごい!」とすぐに人だかりができました。
まあ、本来は一流ギャラリーで飾られている作品ですからね。
北陽小学校にいるだけで、色々な作品が見れるんですから、贅沢ですな。
アトリエ作りはひとまず完成。
普段のおとどけアートならばこれで、初日は終了なんですが本日はここでは終わりません。
今年度、北陽小学校に開館した「ミニ児童会館」へお邪魔させていただきました。
どーーん!
この子ども達の数。
館長さんのご協力もあって、今回「ミニ児」における活動が開始です!
子どもたちは1年生から5年生までと、様々。
こうやって、じっくり佐藤さんの話を聞くことが初めての子どももいたようです。
自己紹介もほどほどに、さっそくアトリエへと向かいます。
丁度、「ミニ児童館」とアトリエ「ヤマサ商店」は同じ一階にあり、
歩いて20秒かからない「お隣さん」なんですね。
この入口を通ったら、いやがうえにも期待は高まります。
そして、着席!!
自由参加なんですが、たくさんやって来たね!!
部屋が、一杯一杯ですよ。
「さー、みんな、これを今から作るんだよ~」と立体切り絵を作って見せる佐藤さん。
あまりの出来に、「えー、無理だ~」と最初から白旗をあげる子どももいれば、
「えっ、作れるの!やった!」と目を光らせる子どもと、反応はそれぞれ。
佐藤さんの教えの下、各自が一つずつ作品を作ってゆきます。
話を聞かない子は、何度も何度も質問をしたり、
話を聞いているけれど、失敗が怖い子は何度も何度も確認をしたり、
やれ、ボールペンが壊れているんだけれどどうしたらいい?とか、
「ダメだ~!!」とうまく作れなくて、倒れ込む子どもや、
さっきまで元気だったのに、うまくいかなくていじけて全然動かなくなる子、
要領が良くて、「ねぇ、もう一個作ってもいい?」と何度もせがんでくる子、
じっと集中して作っている子、うろうろして落ち着かない子、
小学校ってすごい所ですよ。
でも、こうやってみんなで同じ場所にいて、
一緒にものを作ったり、話をしたり、時間を過ごすのって、
子どもだけじゃなくて大人も楽しいんですよね。
そういう、「楽しい」「おもしろい」「よかった」「また行きたい」の積み重ねを
佐藤さんと一緒に「おとどけアート」の中で続けてゆくつもりです。
最後は、みんなの作品を壁に貼り付けます。
一つ一つを見てゆけば、下手くそな作品もあれば、へんてこなものもあります。
でも、こうやって一緒に飾って、遠くから見てみると、
それがステキな個性や味となっていることに気付きます。
子どもたちの作品を見た時、
「作品を見ると、それを作った子がどんな性格だか分かるよね。」
そう佐藤さんが言っていました。
いろんな考え方や性格を持った人が世の中に入るんだな。
壁の作品を見ただけでそれが分かるような気がします。
是非一度、北陽小学校に来てみてはいかが?
次回活動予定日は10日(火)です。
◆ 活動の見学、取材、、参加など、お問い合わせ ◆
担当: 小林 亮太郎
連絡先: 電話 011-596-6726 携帯 080-6087-5367 メール ryotaro@ais-p.jp
つづく