中休みの交流が終わり、その1時間半後には給食交流の時間がやってきます。
子どもたちの中に混ざって一緒に給食を頂きます。
佐藤さんは、音威子府(おといねっぷ)出身で今まで給食を食べたことがないとの事。
つまり、今日が人生初めての給食なんです。
お邪魔した3年生の教室で、和気あいあいと食事をとります。
子どもたちも、気さくな佐藤さんにいろいろな質問をしていましたよ。
同じ釜の飯を食った仲間、という言葉があるように
小学生も同じで、一緒に給食を食べるとすぐに仲良くなってしまうんですね。
このおとどけアートで大事にしているのは、
芸術家と子どもたちが「講師」と「生徒」という関係でつながるのではなく、
おもしろい事をしている転校生、という友達の関係でつながってゆくことです。
そうすると、子どもたちは友だちの「佐藤さん」に会いに来るのです。
ハサミを使うのが上手か下手かは関係ありません。
友だちに会いに来て、自分ができること、やりたいことを一緒にやってゆく。
まるで、学校祭のようなウキウキ・ワクワク感でおとどけアートは進んでゆきます。
さあ、給食を食べたらすぐに昼休みがやってきます。
うわっ!!!
一度来た子どもが、また他の友達を連れてきたり、
「~なことをしたよ!」と口コミで、どんどん人がやってきます。
すごい人数!部屋が子どもたちの熱気で暑いこと暑いこと!
廊下には、ワイヤーで作ったザリガニを配置。
ここにも、子どもたちが集まってきます。
今日は子どもたちに「驚き」と「ワクワク」を伝えられたようです。
「こんなのできたよ~!」と見せに来てくれた子もいました。
子どもの喜び、うれしさはその場の雰囲気を明るくしてくれますね。
この北陽小学校に芸術家の佐藤さんが入り、12月まで活動を行います。
子どもたちが、「本物」を目にして、向き合い、交流すること。
そして、その「本物」が遠くの誰か、ではなく「友達」の距離で付き合える身近な存在であること。
世の中にはいろいろな人がいて、色々な価値観がある。
子どもたちには、この活動を通じてそんなことを感じてもらえたらいいですね。
さて、嵐のような昼休みは過ぎ去り、できた作品を展示しにゆきます。
颯爽と階段を駆け上がる後姿、粋ですね。
こちらの壁に展示をします。
これは、現在小学校のトイレを修理しており、敷居にしている部分です。
業者さんに確認を取ったところ、「絵を描いても、何してもいいよ」とこれまた粋な回答を頂きました。
こちらは2階の壁で、10月末頃まではこの状態なので自由に使っていいとの事。
有難いですなぁ!
セロテープで、ペタペタ張り付けてゆきます。
すると、授業が終わった低学年の子が「何してるの~」とやってきます。
すぐに子どもたちに囲まれてしまいます。
子ども達の日常生活の中にやってきた「おとどけアート」。
これから、少しずつ少しずつその活動を広げて、
いずれは子どもたちだけではなく、保護者の方々、地域の方々を巻き込んで
みんなで小学校を楽しむ、そんな流れになってゆけばいいなと思っています。
さあ、まだまだ終わりません。
次回は、放課後交流の様子について。
しっかりブログをチェック!!!
つづく