雪払い作り
雪の上に市松模様(いちまつもよう)を作るときに必要な道具がこちら。 木でできたトンボ。 これをスノーガーデニング用語で「雪払い(ゆきはらい)」といいます。 翌日に、グラウンド全面を市松模様で埋め尽くす「いちまつり」の開催を控えており、 これらの道具を作ります。 スタッフと共に慎重にかつ素早くつくり上げます。 ん? この写真の左にいる女性は・・・・ 実は、この方はなんと・・・・ 2012年度おとどけアート、石山東小学校で「石山東ショーリンピック」を行った アーティストのトムスマ・オルタナティブさんなのです!!! 小川さんと仲良しということもあり、 今回「スノーガーデニングショーinもみじの森」にわざわざ富山県から駆けつけて来てくれたのです。 いやー、ありがたいですね!! 少しほどご紹介 ◆トムスマ・オルタナティブ◆ ホームページ ⇒ クリック 石山東ショーリンピック ⇒ クリック 是非一度ご覧ください。 話しが少しそれてしまいましたが、無事に「雪払い」の完成!! 準備万端です。 いちまつり いちまつり、とは。 ・市松模様を雪原にできるだけ作るお祭りのことである。 『スノーガーデニング入門』より引用 ということで、いちまつり開催です。 おまつり、とは言いますがその活動は至って簡素。 みな、黙々と市松模様を作ってゆきます。 慣れてしまえば早いもの。 ドンドングラウンドの上に市松模様ができてゆきます。 そうこうしていると休み時間。 子ども達がワッと集まってきました。 グラウンドの市松模様を見て、「すごーい」「やりたーい」の合唱。 こちらとしては、しめたもの。 スノーガーデニングにはまり始めた子ども達です。 一日中、ひたすら市松模様を釣り続けるのが「いちまつり」。 この日は、運悪く午後から暴風雪。 前が見えないとんでもない状況でも作り続けます。 そして、そんな状況下でもやってきた子ども達。 一度帰宅して、再登校。この時、すでに4時前。 学校の約束事として、4時半までには家に帰らなくてはいけませんが、 たった10分~20分のために彼らはやってました。 すごい風の中でも、夢中になって市松模様を作ってゆきます。 作っているそばから、どんどん消えてゆくんですけどね!!! 体力的にも、天候的にも、これ以上続けることは困難と見て退散します。 無理はせずに、楽しんで行う。 自然の在り方を見て、それを活かす。 それがスノーガーデニング。 いかがでしょうか? 楽しみ方 ----------------------------------------------- このスノーガーデニングの面白さについて一言。 前回のブログにも少し書きましたが、雪とふれあう楽しさについて この活動を通じて改めて考えてみました。 まずは、 ・出来上がった物を眺める楽しさ。 雪原に彩られる、スノースタンプや、市松模様。 それは、時に朝日、昼の陽射し、夕暮れ、電灯、そして月明かりと 時と天気など自然の在り方によって見え方が変わってゆきます。 出来あがった物はひとつなのに、いくつも見え方があるのです。 そして、その作品は雪が降れば覆われ、いずれ消えてゆきます。 儚いけれど、だからこそ「その一瞬」を楽しめるのではないでしょうか。 ・作る楽しさ スノーガーデニングの神髄(しんずい)は作ることにあり。 雪に触れ、雪を知り、そして自分に向き合うことができます。 最初は上手に行かないことも、何度も繰り返すことで反省を活かすことができます。 何より、何度失敗してもいいのです。雪がある限り、失敗は全て流されてゆくのです。 みなでワイワイと、話しながら作ってもよし、ひとり黙々と作るもよし。 自分の心の在り方がスノーガーデンとして表れてゆきます。 身体を使うので、健康にもよし。そして、心の調律もできる。 こうやって書くと、一石二鳥ですね。 ・考える楽しさ そして、たどり着くのがこの楽しさ。 「スノーガーデニング」と当たり前のように口に出しているこの活動も、 もともとは存在しないものでした。 しかし、アーティストの小川さんが自らを「雪歩(せっぽ)」と名付け、 この活動を行ってきたことによって、今に続いてきたのです。 スタンプを作ったり、市松模様を作ったりする過程で、 「もしかしたら、こんなこともできるんじゃ?」 という気持ちが、新しいスノーガーデニングの可能性を広げてゆくのです。 発想は無限大。 ぜひ、自分なりのスノーガーデニングに挑戦してみてはいかがでしょうか? -----------------------------------------------
by sair_ais_programs
| 2013-02-18 14:01
| おとどけ/もみじの森小/小川智彦
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小学校にアーティストが滞在し子ども達と交流する事業
by sair_ais_programs
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