植物を作ろう
スノースタンプを作り数日が過ぎ、色々なスタンプが作られました。
こんな感じです。
やっぱり、子ども達の中では「キャラ」物が多いですね。
まずは、子ども達の発想で好きな物を作ってもらう。
作りたいものを作ることで気持ちを発散してもらいました。
そして、次の段階に移ります。
今回のおとどけアートは「スノーガーデンショーinもみじの森」というタイトルです。
子ども達に小川さんの求める「庭の美しさ」を感じてもらうことも目的のひとつです。
この時間では、小川さんが作った「市松模様の庭」を彩る、植物のスタンプを作ってもらいました。
作業手順は
1、絵を描く
2、その絵をハサミで切り、型を作る
3、その型を使ってプラスチック段ボールに書き写す
4、糸のこで切り出す
かんたんな流れを子どもたちに見せます。
言葉で伝えるよりも、実際に見せてあげると子ども達の理解力が違ってきます。
そして、さっそく作業開始。
そして描いた絵がこちら。
好き勝手に絵を描いた後で、気付いたんでしょう。
「これ、どうやって切るんだ??」という現実に。
ものづくりをする良さは、失敗する過程を経験すること。
そこで気付きが生まれます。
ものごとの順序を予測し、計画的に行う、というのは簡単なことではないんですね。
そうして、子ども達が作り出した花や葉のスタンプが完成。
あとは雪に押すだけです!
子どもの様子
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子ども達を見ていて気が付いたことがあります。
子どもは
「発想が豊か」と、耳にすることがありますが実際はそうではありません。
「植物を描いて」とお題をだしても、すぐに描ける子は少数です。
ほとんどの子どもが、近くで描きはじめた子の絵をまねて描きます。
また、一度「例」としてアーティストが見せたものを模倣したりと、
「自由な発想」でもって作品を作る子は本当に稀なのです。
では、その状況を「アイディアが貧困だ」というのか?
そうではないと思います。
子ども達は、身近にあるものごとを「まね」をして「学ぶ(まねぶ)」のです。
絵を描くという表現以外にも様々な場面で「まね」をしてゆきます。
そして、何度もまねをすることによって、知識と経験を得ます。
そこで初めて、個人の発想力が発揮されるのではないでしょうか。
まずは、きっかけがあり、手を動かしながらひとつ作って見る。
その繰り返しの中で、自分なりの味付けができるようになり、その味を「個性」と呼ぶ。
机に向かって悩みながらも何かを形にしてゆく子ども達から、大人もまた学んでゆくのです。
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