アーティストインスクールでは、
2週間~3週間の期間アーティストが小学校に滞在します。
小学校に来て一番最初にやる仕事は、場所づくりです。
ここは、図工室。
アーティストは学校の空き教室を利用して休み時間に子供たちと交流をするため、
打ち合わせの段階で、使えそうな場所をあらかじめ調査しておきます。

「この場所なら入り口からも近いし、子供がたくさん来ても対応できるな」
とか、いろいろな予想を立てて活動場所を決定します。

とりあえず、荷物を置いてこれからの作業確認や、準備を始めます。
今回は、「図工室で!!」と最初に決めていたのですが、
この学校入り口ホールがすごく素敵なんですよね。
こんな場合には先生方と話し合いをして、利用場所を変更することもあります。
そして、結局入り口ホールを我々の活動場所に決定。
ここなら、すべて子供たちと顔を合わせることができますね。
休み時間にはこんな感じで子供たちが寄ってきます。
子ども達の学年や性格によっても、いろいろなかかわり方があります。
毎日来る子や、顔なじみになってから来る子、
暇だから来る子、なんとなく来る子、いろいろです。
子供たち全員に来てもらいたい、かかわってもらいたい、
そういう思いで活動をしているので、給食時間の交流は結構重要です。
給食を一緒に食べて、いろいろな話をすることで
お互いに顔を覚えて、仲良くなることで活動に参加してくれる子が増えてゆきます。
また実際の活動とは別に、給食を一緒に食べるだけでも
今の子供たちのことを知ることができ、アーティストにとっても有意義なのです。
子ども達と交流していない時間には作業を進めます。
また、空いた時間でこれから使えそうな場所を調べたりします。
ここは、放送室。調べてゆく過程でアイディアが湧いてきます。
大切なのは浮かんだアイディアをどんな形で具現化するか。
アーティスト、スタッフ、先生達と話し合いをし、実現に向けて進んでゆきます。
そして、できたのがこれ「MAKA MAKA TV」。
「お昼の放送で何かできたらいいよね」という意見を取り入れ、
しっかりと活動の一部にしてゆきます。
活動が増えれば、それだけ子供たちの参加する機会も増えますからね。
こんな風に、
目標に向けて活動をする中でいろいろな可能性を発見し、
それを取り入れることができるのも、「アーティストインスクール」の魅力でもあります。