2009年度札幌アーティスト・イン・スクール事業「おとどけアート」が、本日からスタートしました。今回のアーティストは札幌在住の現代美術作家の今村育子さん。札幌市北区の屯田南小学校に約2週間滞在し、「ゆめのとんでんみなみ村」と題した活動を行います。
いよいよ今日が初登校!ちょっと緊張気味の育子さん。まずは朝、校長先生のご紹介を受け、職員の皆様にご挨拶です。
そのあとすぐ、屯田南小のみんなに向けたテレビ朝会に出演するため、放送室へ向かいます。
校長先生から、「30周年記念に向けて、みなさんに素敵なプレゼントがあります!転校生でアーティストの“いくちゃん”です!」と、小粋なご紹介を受け、いよいよ育子さんがご挨拶。育子さんの呼びかけに、扉の向こうから元気いっぱいの子どもたちの声が聞こえてきます。
今回制作する「ゆめのとんでんみなみ村」を簡単に説明した後、いくちゃんの仲間たちとして、スタッフの皆さんもテレビに出演。みんな2週間よろしくね!
テレビ出演が終わり、ほっと胸をなでおろすいくちゃん。「緊張した~!」
1・2時間目は図工室となるアトリエの準備や、いくちゃんの作品を展示するため、会場セッティングを行いました。
テレビ朝会の影響か、中休みになると図工室に続々と子どもたちが集まってきました。
女性アーティストはやっぱり女の子に人気!みんなとにかく何かお話したい様子です。
中休みの終わりを告げるチャイムが鳴ると、3・4時間目に授業を行う3-2の皆さんが集まってきました。いくちゃんも、人生初の授業ということで、「なんか緊張してきた~」とかなりドキドキしている様子。
3-2の皆さんから、「よろしくお願いします!!」と教室中に響く大きな声でご挨拶を受け、いよいよ授業開始!
スライドを見せながら、作品としているインスタレーションについて、「体験型アート」という言葉を使って説明していきます。スライドではわかりにくいため、実際に体験してもらおうと、作品を設置した向かいの教室にみんなで移動です。
隣の人の顔も見えないほど真っ暗な部屋の中、装置に灯りがつくと、子どもたちから「うわぁ〜すごい!!」と感動の声が漏れました。
そしていよいよおうちづくり。「上手い下手は関係ないです!暗くなってしまえばそれがどんな形なのかはわかりません。どんな風に光が漏れたら面白いかを、想像しながら楽しく作って下さい!」
いくちゃんの作品を見てイメージがわいたのか、子どもたちは一斉に自分のおうちを作りはじめました。
実際にあかりを灯してどんな風に見えるか試しながら、休むこと無く手を動かす子どもたち。その集中っぷりにいくちゃんも驚いた様子でした。
屯田南小での初めての給食は2年生と一緒にいただきました。転校生のいくちゃんにみんな終始興奮気味。
元気いっぱいの2年生にいくちゃんもかなり楽しそう。
その後は明日以降の準備を行い、今日の活動はひとまず終了です。
1日の感想を聞いてみると、「授業ちゃんと出来てたかなぁ?」と授業がとても不安だった様子。でも、いくちゃんの作品を体験した子どもたちの歓声や、手を休めずに自分のおうちを作るこどもたちの様子を見ると、何も心配することはないはず!
明日も頑張っていきましょう!(福村)