アーティスト・イン・スクール事業in十勝第三弾が、ここ士幌町立北中音更小学校でスタートしました。
周囲を牧場と畑に囲まれ、全校児童18名の小さな北中音更小学校。昨年のルカ・ローマさんの「マスクファクトリー」に引き続き2回目の事業開催となりました。
そこで今回お呼びするアーティストは、太鼓奏者の荒川寿彦(あらかわ としひこ)さん。普段は主に札幌を拠点として、様々な文化活動やイベントに参加し、時に街中で路上パフォーマンスをするなど、常に新しい太鼓の魅力を追求している若き太鼓奏者です。
荒川さんの太鼓を通じて、北中音更小学校の子どもたちや先生、地域の皆さんとどのような交流が育まれるのでしょうか。楽しみです!!
今日はその活動初日。
朝、子どもたちが登校する前に学校にやって来た荒川さん。
体育館で、早速演奏の準備を開始。
早くみんなと会いたいな〜。
そうこうしているうちに、子どもたちが登校していきました。
そして、一同体育館へ。
子どもたちが体育館に入るや否や、荒川さんの太鼓演奏がスタート!
迫力満点のパフォーマンス。
見たことのない突然の演奏に一同唖然。
演奏が終わり、みなさんへご挨拶。
その中でこんなお話をしてくれました。
「この中で、太鼓をたたいたことがある人〜。」
「は〜い」
一年生の子以外は皆経験者の様子。
「太鼓をたたいたことがない人はいないはずです。命って言う文字は、人が一人で叩くって書くんだよね。そして心臓の鼓動も、太鼓の鼓動も言葉が一緒。だから、生きている人は皆太鼓をたたいているんだよ! 」
なるほど〜確かにね。
みんなわかったかな?
さて今回のアーティストスタジオは、音楽室。
荒川さんが持ち込んだ太鼓と学校の太鼓を並べて子どもたちがいつ来ても良いように準備します。
このスタジオの名前は「太鼓部屋」。う〜んシブい!
中休みには早速子どもたちが集結。
バチを持って、盛んに太鼓をたたき始めました。
この状況に荒川さんも戸惑いを隠せない様子。
想像以上に太鼓好きで元気な子どもたちに圧倒されております。
それでもそこはプロ。途中から、リズム遊びをスタート。
荒川さんの叩くリズムに合わせて、子どもたちが叩く。
掛け合いのようなこの遊びはとてもお面白いんです!
中休みが終わると、今日は、全校マラソン記録会が行われるとのこと。
こうしちゃいられない!
荒川さんは、抱え太鼓を持って外へ。
子どもたちのマラソンを太鼓で応援!
馬の皮を張った太鼓で、馬の足音のような軽快な太鼓さばき。
気のせいかもしれませんが、荒川さんの前を通る子たちのペースが少し上がっていくような・・・。
マラソン記録会が終わり、4時間目は、収穫!
全校で育てた野菜をみんなで収穫する訳です。
荒川さんも、子どもたちにまぎれて収穫のお手伝い。
とてもおいしそうな野菜がたくさんとれました。
そして、待ちに待ったお昼休み。
労働の後の給食はうまい!
この給食を楽しみにしていた荒川さん。
子どもたちとの会話を弾ませながら楽しい給食タイムとなりました。
お昼休みから放課後にかけては、中休み同様、太鼓を使ったリズム遊び。
バチと太鼓が壊れてしまうんではないかと思うぐらい元気に叩く子どもたち。
入れ替わり立ち替わり、続々と子どもたちがやってきます。
荒川さん曰く、
「みんな勘が良いな〜。」
とのこと。
今後の活動が、ますます楽しみです。
今日は、活動初日で行事満載の一日でした。
子どもたちも元気いっぱい。
そのパワーに負けないよう明日も元気にがんばりましょう。
* おまけ
放課後、先生と「北中太鼓」のアレンジをお手伝いする荒川さん。