広島からやってきた「まるみデパート」のふたりが、
拓北小学校内のふれあいホールを使って、
子どもたちと制作し、集いの場づくりをし、「拓北デパート」に変身させ、
集いの場へと変えて来た2週間強。
とうとう最終日を迎えました。
テレビ朝会で、子どもたちにご挨拶。
最終日なんだなあ、という実感がわいてきます。
拓北デパートに来場してくださるのは、保護者さんだけではありませんでした。
校内では毎日おいしい給食を作って下さっていた調理師の方々、
ミニ児童会館(校内にある学童、略してミニ児)の先生方、校外からは札幌市芸術文化財団のみなさんも来てくださいました。
ミニ児の先生方は同じフロアにいるにも関わらず、
「いやあ、こんなことやってたなんて知らなかったです~!!」
と、楽しんで展示を見たり、コーヒーを飲んでくださいました。
もっとはやくから、お知らせしておけばよかった!と、これは反省点。
なんと表彰状を持って来てくれました。
「コーヒー美味しいで賞」。
ありがとう、拓ポクマン!!!
さて、お昼休みには、子どもたちに「まるみデパート」の取り組みを、
初めてきちんと話しました。
最終日まで具体的にどこでどんなことをしているか、改めて伝えることはしていなかったのです。
最終日なだけあって、もみくちゃ状態。
メガホンが登場するありさまです。
みんなお話聞こえているかな?
放課後になっても、子どもたちも名残惜しいのか、
集まってくる子どもたちがいました。
6年生たち。
アーティスト、というよりも、先生とも家族とも違う「おとな」がいることで、
何か感化されることや、気持ちが動くことがあるのではないかな、と感じることがありました。
いつもとは違う、つかの間の非日常的な出来事。
まるみデパートのふたりの滞在は11/8で終了となりましたが、
「拓北デパート」は開校記念式典まで、残してもらうことになりました。
まるみデパートのふたりが去ったあとも、きっと余韻はしばらく、学校に残るでしょう。
もしかしたら、毎日この場に足を運んでくれる子どももいるかもしれない。
式典で足を踏み入れた地域の方が、一度きりでも見てくれるかもしれない。
どこの誰だかよくわからなかったけど、あのふたりが拓北や拓北小で何をしていったのか、
「なるほどね」と納得したり、「これはなんだろう?」と疑問に思ったり、
「すごいなあ」と感心したり、あるいはふと腑に落ちることがあったり、家に帰って真似をしてみたり。
逆に、まるみデパートのふたりは、札幌を去ったあとも、きっと思い出すことでしょう。
「あんな子おったなあ」、「あれはこうすればよかったかなあ」、
「ああいうの、広島でもやってみよう」とか、思い返したり、自分の生活に持ち帰ったり。
互いに、互いの種を蒔いて、その種がいつか芽吹いて、今後何かのきっかけで、
それぞれの生活に小さくても変化が現れるかもしれない。
そんな日を楽しみに、また「当たり前の日常を大切に」しながら、暮らしていくのでしょう。