拓北の情報がぎゅっとつまった「拓北デパート」。
いつでも開店できるぞ!という状況まで前日に準備を済ませ、
とうとう保護者の方にもご覧いただける日がやってきました。
今日は保護者の方よりもまず先に、
おとどけアートのコーディネートを行う一般社団法人AISプランニングの代表・漆の担当する
大学の授業の一環として、学生たちが20名ほど見学にやってきました。
そもそも「おとどけアート」は何か、変遷や目的などの話から、
現在滞在中の「まるみデパート」の話、
実際に今回受け入れてくださった拓北小学校の校長先生のお話と、
午前中いっぱい、講義を行いました。
「まるみデパート」の話の中で、梶高さんの考えが提示されていました。
「まちを”盛り上げる”というけれど、盛り上げると必ず盛り下がるから盛り上げない」、
「非日常的なことをがんばるのではなくて、当たり前の暮らしを大切にすることが大事」。
拓北小で行っていることも、学校的には非日常的なことかもしれませんが、
とりあげる素材はこの地域にあるもののみ。
”その場”にあるものを丁寧に取り上げる。
まるみデパートのふたりが得意とすることの一つだと感じます。
さて、中休みをはさみ、保護者の方々を迎え入れる前に!
わ!なんだこれは…!!!!
拓北小へ来た初日に案内していただいた、屋上の倉庫に眠っていた彼(彼女?)。
クマのはく製です。
人知れず、屋上でひっそりと息をひそめていたクマ。
日の目を浴びてよかった…
そうこうしている間にちらちらと、保護者の方を見かけはじめました。
今日は参観日。
参観日の前後や、懇談会のあとに、立ち寄っていただきました。
改めて思いを馳せる、拓北周辺地域のこと。
「わあ、あの子のお家だね~」
「これ、ここでいいんだっけ?」
とお子様も交えて、会話が聞こえてきました。
校長先生もおっしゃっていたことですが、
保護者の方も「そこらへんにあるものなのに、見せ方がね~!!」
と。
合間合間にも香奈さんは手を動かしています。
学校をぐるりと囲うように植栽されているナナカマド。
その実を使ってイヤリングやブローチをサササと作っていました。
胸元には、ナナカマドの実がならんだブローチがついています。
見えますか?
女の子はもちろん、「やりたーい!!」
ビーズは買わなきゃならないけれど、
ナナカマドはそこらへんに落ちている!
馴染みの地域にいると
「なんもないとこだな~」と思ったり、
たとえば旅行で行った先々で、はたまた旅行番組でも、
「ほんとここ何もないんですよ」という声は、よく聞きます。
でも「何もない」なんてことはない、とまるみデパートのふたりを見ていると、思うことができます。
子どもたちも、今はわからなくても、
数年、数十年先に、
さまざまな地域を見るときにでも、
改めて自分達が暮らした地域を見るときにでも、
あんなことがあったなと、思い返すことがあったらうれしい、と思います。
さて、屋上からやってきたクマは子どもたちに大人気。
明日も参観日があり、子どもたちはもちろん、保護者の方々も、お待ちしております!